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遠慮はいらない。

吹奏楽
思い出の作曲家

令和4年9月2日(金)

これは一体どうしたことなのでしょうか。

新体制になってから色々ときになる、というか引っかかる事があります。

それは

楽譜がありません。

楽器が壊れています。

○○なくしちゃいました。

みたいなことが、自分から出てこないのです。

何だか様子を見ていて「?あれどうしたのかな?」と思って声をかけてみると判明します。

もちろん、自分の過失があれば言いにくいでしょう。

でも、「自分のせい」ではない事まで言わないのです。
なぜなのでしょうか・・・。

我慢?

それとも遠慮でしょうか・・・。

もっと「自分」を大切にして、周囲に対して遠慮なく求める事が必要です。

それは、よりよい活動、何より「楽しむ」ために欠かせない「心持」だと考えます。

何だか、「諦める」とか「我慢する」、「遠慮する」ことがしみついているのではないでしょうか。

これは「コロナ」の影響でしょうか。

遠慮はいらない

今まで、3つの学校を経験していますが、それぞれの学校で生徒の自主性に「驚かされる」ことがたくさんありました。

初任の学校では、本当に私が何にも出来ない(力が無い)「気合と根性のみ」の頃に、生徒が様々な要求をしてきました。

「アンサンブル・コンテストに出たい!」

「おお!いいね!で編成は?」(金管5重奏かな?というのも、ホルンとユーフォニアムの子が来たからです。)

「フルート2人、クラリネット2人、ホルン、ユーフォニアム、テューバです!」
今でも顔が思い浮かびます。

今ならばフレキシブル(楽器を自由に選べる)の楽譜が当たり前で、アンサンブルの編成に悩まなくなりました。

実際、今年も1年生のアンサンブル2チームはフレキシブルの作品を取り上げます。

クラリネット×2、トランペット、コントラバス

トロンボーン×2、テューバ×2

この編成で楽譜があるのですから、本当に助かります。

さて、今から23年前にそのような楽譜があるわけもなく、現在もお世話になっているS先生に特別にアレンジしてもらいました。

リャードフ「8つのロシア民謡」より

アンサンブル・コンテストの開催される秋には、3年生が引退すると部員が18人しかいませんでした。

2年生が12人。(ここから減りました・・・。)
新入生はたったの6人でした。

この中で「やりたい!」って思った生徒があつまって結成されました。
最初にやろうと思ったホルンとユーフォニアムの二人は、トランペットには断られ、金管アンサンブルは諦め、それでも探してこのメンバーにたどり着きました。

今の生徒たちが、やろうと思ってもメンバーが集まらなかったときに、次の行動に出るでしょうか・・・。

そもそも、「やろうよ!」と声をかけるでしょうか。

アンサンブルは全員でやります!

と今は半ば強引にやっているから、実際は生徒がどのように行動するのかは分かりません。

でも、誘って断られたらそこで止まってしまうのではないでしょうか。

こんな編成は無いでしょ!(って全く知識もなかったのかもしれませんが)

諦めたり、遠慮したりして、結局何も出来ないで終わってしまっていたら・・・。

当時は北本でアンサンブル・コンテストの地区大会が開催されていました。
地区大会当日の午前中は桶川のホールで練習室を借りて、本番に臨みました。
いや~気合が入っていましたね!

舞台袖でドキドキしながら見守ったのが懐かしいです。

結果は「銅賞!」

会場で、金賞だった代表校よりも大きな歓声が上がりました。

もう大興奮。
本当に喜んでいました。
私もとっても嬉しかったです。

この年の夏のコンクールは「賞なし」でしたからね。
私の人生最初のコンクールでした。

生徒たちが無茶苦茶な編成で「アンサンブル出たいです!」って言わなければ、この感動は存在しませんでした。

ドラマがありました。

結局、彼らはこの後もああでもない、こうでもないと私と一緒になって考えて、試行錯誤して、最終的には3年生のコンクールで地区大会を突破して、県大会まで進みました。

まぎれもなく、生徒の力です。

私が生徒に「引っ張られていたな~」と今ならば分かります。

なかなか今となっては「引っ張られる!」って感じる事も少ないですね。
でも、不動岡生の力を思えば「物足りない!」と思ってしまいます。

思い立ったが吉日

もちろんできない事もあるでしょう。

でも、実は出来る事もたくさんあります。

頼むだけはタダです。

断られたっていいじゃないですか。

黙っていたら何も変わりません。

自分の力で何とかする!というのも素晴らしいことです。

でも、様子を見ていると、「自分で何とかする」ではなく、「我慢」している、そして「諦めて」いるように見えます。

「わがまま」に感じているのでしょうか?

人にお願いするのは「わがまま」ではありません。

結局、自分ひとりでできることには限界があるのです。

どんどん「あれやりたい!」、「これやりたい!」と周囲に働きかけないと始まりません。

そうやって周りを巻き込んで行動する人が「リーダー」だと思います。

「もっとこうした方がいいのにな・・・」と思っても、何も行動しなければ、思っているだけでは何も変化しません。

アンサンブル、ソロ、他にも様々なことについて「こうしたい!」と思ったら、どんどん要望しなきゃ。

自分でできることは自分でやる。
でも、一人ではできないことは他人に、大人にお願いしましょう。

「お願い」

成功の3つの原則の一つ。
最近このことを伝えてないかもしれません。
「吹奏楽部員の心得」にはあるんですけどね~。もう忘れてるでしょうね。

あとの2つは、「継続」と「貢献」です。

もちろん、自分のミスで迷惑かければ「すみません」といって再スタートを切る。
何か言われても、結局「フォロー」してくれるます。

ちなみに、謝罪ができないのは、無駄なプライドが邪魔しているだけです。

そんなちっぽけなプライドはどこかにしまってください。

ごめ~ん!って申し訳なさそうに謝れば大丈夫。(大人には言い方があります。大丈夫かな~?)

「結果」を出すことに焦点が当てれば、その過程はおのずと見えてきます。

「これが必要だ!」

と分かっているのに、なんでそんなところで躊躇するのでしょうか。

ちなみに、私は怒りませんよ。
それから頼み事は迷惑でもなんでもありません。

「忘れてる」・・・。
と言うこともある(多々)ので、リマインドをするのも遠慮なく。

そんなに一気にお願いされても!と困ることも少ないかな。

私は不動岡高校吹奏楽部のメンバーが頑張ることに関して、すべてを応援します。
というより、それが私の幸せです。

ですから、たくさん前向きな要求が出て、これは対応しきれません!という「うれしい悲鳴」を上げるのは幸せです。

無茶苦茶な要求

はそのまま実現するかどうかは分かりません。

でも、それが世の中を動かします。

我慢したり、遠慮したり、譲ったりしていては何も始まりません。

その過程がとんでもなく大変でも、「やりたい!」と思って行動する過程は「楽しい!」ですよ。

すんごい大変で、苦労して、疲れるけど、とっても「幸福」と感じるものです。

私は常にそう思っています。

まあ、大変、苦労、疲れる、はあんまり私の中に生じない言葉ですが・・・。

小さな一歩に躊躇する高校生を見ていて思うのは

もったいない!

その一言に尽きます。

その思いを大切に!

あなたの思いは、何よりもかけがえのない大切な思いです。

自分を大切に!

必ず、応援してくれる人がいます。

大丈夫。

そろそろ、不動岡らしく「個性爆発」で行きましょう。

楽しみにしています!

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