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埼玉国際音楽交流協会 Singapore2023(5日目)

吹奏楽
素晴らしいコンサートでした!

令和5年3月25日(土)

実は、前日にさらなる大事件が発生して夜遅くまで対応しなければなりませんでした・・・。

JTBの方とロビーで打ち合わせをしていると・・・。

パーティー!?

夜遅くに女子二人がパジャマにスリッパでエレベーターから降りてきました。

どうした?と聞くと

「隣の部屋がうるさくて寝られません・・・。」

一体どんだけうるさいのか?と行ってみると、確かにエレベーターを降りるとすでに賑やかな音が聞こえてきました。

ちょっと想像できない状況でした。
なんと20人以上が部屋に集まってパーティーを催しておりました・・・。

生徒は今夜だけは隣の部屋に避難。
フロントに苦情を言って対処してもらいました。

結局、パーティー・ピーポーの主催者は罰金を支払って強制退去。

翌日はコンサートで早く寝たかったのですが・・・。

まあ、これも刺激的な体験でございました。

コンサートday

朝からアンダーソン中学校でリハーサルでした。

様々なトラブルを経験して、やっと無事に会場へ到着。

まずは合同バンドのリハーサルからやって、レスター先生の指揮で演奏する曲を丁寧に確認してもらいました。

さくらのうた、また会う日まで

もう少しちゃんとリハーサルしておけばよかった・・・とコンサートで思う事になります。

次に、単独演奏でレスター先生に指揮をしていただく「演歌メドレー」の確認。

切り貼りした部分の確認が出来て良かった。

さて、スムーズにリハーサルが進んだので、単独演奏のリハーサルも出来て良かった・・・。

特にJpop medleyのつなぎが心配だったので、最後にしっかりと確認出来て助かりました。

不動岡の単独演奏をリハーサルしていると、聴いていたアンダーソン中学校の皆さんが毎回拍手してくれて何だかうれしくなりました。

ここまで喜んでもらえると、演奏者としては本当に盛り上がります。

バスでRGSへ。

とても近くにあるので、バスで15分ほどの移動時間でした。

ちなみにシンガポールと日本ではバスの商習慣が大きく異なります。

シンガポールでは、タクシーは1台いくらという感じで日本と一緒なのですが、借上バスは1人いくらという設定なのです。

日本だったら座席ギリギリまで調整して詰め込みますが、シンガポールは余裕をもってバスを頼んでくれます。

それは、満載でも余裕があっても1人当たりの運賃は変わらないからです。

とは言え、公共交通機関の10倍はかかります。
バスは学校側が手配してくれて助かりました。

到着するとお弁当を用意してくれていました。

パート毎に一緒にランチを食べて、交流をさらに深めました。

やはりハイスタンダードな学校だけあって、1人1人がしっかりしています。

その分、距離感も適度にあっていわゆる大人びた対応と感じました。
もちろん、とてもフレンドリーな生徒もいます。

それでも、アンダーソン中学校とは雰囲気が全く異なって面白かったです。

FWOの中でも気が強いトランペットパートは、なんだかコミュニケーションがうまくとれないと感じたようで、「今日の演奏でガツンといっときます。」と妙な気合いが入ってました。
確かに本番は気合の入った音が飛んでましたね~。

そんなトランペットパートは演奏終了後、RGSの子たちがプレゼントを持って控室に来てくれて、キャーキャーやってました。

何だ、仲いいじゃない!という感じ。

コミュニケーションとは面白いものです。
言葉の壁を音楽が取り払ってくれます。
とても良い経験をすることが出来ました。

それにしても、RGSの演奏はとても静かに丁寧に吹く印象。
しっかりと息を入れて楽器を鳴らす、という感覚が薄いように聞こえました。

これは日本の吹奏楽でも課題になる点で、しっかりと息を入れないと楽器の響きが少なく、倍音が鳴っていないので音のズレも目立ちます。

それをカバーするように、更に小さく・・・という方向にいきます。

黒川先生からシンガポールの吹奏楽はほぼ同じ傾向の演奏だと聞きました。
わたし達が慣れ親しんでいる、アンダーソン中学校のサウンドは例外だと言われて驚きました。

今回のコンサートで、FWOが隣の席でバリバリ吹いたので驚いたと思います。
実際、練習の時にトランペットの子が振り向いたそうです。
びっくりしたのでしょうね。

コンサートには500名ほどの観客が聞いてくださって、とても盛り上がりました。

観客は関係者のみだったからか、演奏前、演奏中も静かで少し驚きました。

というのも、シンガポール、マレーシアでコンサートをやると、聴衆のお話が止まらないことに驚きます・・・。

静かに音楽を聴くという点でも、この学校は特別でした。

アンダーソン中学校

午前中のリハーサル、夕方に戻るとお弁当を用意してくれていました。
美味しく頂き、息つく暇もなくすぐにコンサート。

会場に入ると、すでにウェルカムコンサートが始まっていました。

指揮者無しでポップスを演奏していました。
先月フライングカープでも演奏したタイのポップソングもあって、なかなかノリノリでした。
「いい演奏するなー」と思って聞いていました。

そして演奏会が始まり、アンダーソンの課題曲を聴いてひっくり返るくらいびっくりしました。
それは、先日聴いた演奏とは別人のようになっていたからです。

何より音が良い。

しっかり息の入った、響きのあるサウンドでした。
こんなに短期間でここまで変化するとは・・・。
とにかく驚きました。

やはり不動岡生の隣で演奏して、コミュニケーションを取り、聴いて、演奏してを繰り返した事はとても大きな刺激になっていたと確信しました。

せっかく交流したアンダーソン中学校の皆さんのお役に立てて良かった。

そして、不動岡の単独演奏はいつものことですが、2回目の集中力というか、開き直りというか、爆発力には驚きます。

定期演奏会も初日と2日目は別人。

今回もRGSとのコンサートでかなり気合いが入った演奏をしていましたが、夜のアンダーソンでの演奏は格段に充実していました。

さて、RGSとは打って変わって、客席が静かにならず・・・。
本当に賑やかなんです。
でも、これで「やっとシンガポールに来た!」と実感が湧いてきたりしました。

それが、一曲目のJourney が始まると会場が静まり、雰囲気がガラッと変わるのが分かりました。

指揮をしていても分かる観客の反応に、演奏者も気が付いたのでしょう。
すると、演奏者の気持ちがグッと盛り上がるのを感じて、鳥肌が立ちました。

コンサートは観客と一緒に作られる、ということを体感しました。

Sweet Garden City

組曲の演奏に観客もなれておらず、1楽章が終わると盛大な拍手になりました。
これはRGSも一緒でした。

これがもし展覧会の絵だったら、もう毎回拍手で大変。。。

SGCは特に2楽章はほとんどがピアノで繊細な作品なので、さすがに観客席のにぎやかさがちょっと目立ちましたが、そこで演奏者は緊張感を切らずに演奏しました。

演奏者の集中力は、本当に見事でした。

打って変わって3楽章は元気いっぱいで、観客もノリノリで楽しんでくれているのが伝わりました。
やはり聞き馴染みのする民謡が聴こえてくると、お客様の気持ちもグッと盛り上がります。

演奏者が観客と一緒に、音楽を楽しんでいる様子が伝わってきました。
素晴らしい演奏でした。

マードックからの最後の手紙

この作品も冒頭が繊細なピアノで始まります。どうかなーと思いましたが、観客も慣れてきて集中して聞いてくれました。

もちろん演奏者の集中力も抜群で、指揮者の意図にしっかりと反応してくれました。
この感じはまさに、定期演奏会2日目って感じです。

そして会場が一体になる感じに、演奏しながら感動しました。
これを体験したら、これ以上の感動はないのではないか?と思うほどです。

素晴らしい演奏者、観客が一緒に作り上げた空間でした。

驚きの休憩

15分間の休憩になりましたが、これがびっくり。

観客の皆さんが演奏者の周りに集まってきて、写真を撮りまくって、まるで演奏会が終わった後のようになっていました。

当然、休憩時間は伸びて、誰も再開しようとしません・・・。

心配になって司会の子に「何時再開?」と聞くと、??ってなりました・・・。

すぐに始めよう!と言って第2部が再開となりました。
お客様がとても喜んでくださっていたからこそ。
でも、もっと早く再開するよう伝えれば良かった・・・。

JPOPメドレー

日本のポップスをメドレー形式で5曲演奏しました。
今回選んだポップスがどれくらい馴染みがあるのか不明で、どこまで喜んでもらえたか少し心配でした。

でも、反応良く聴いていてくれていたので大丈夫かな?

そして、最後のジャンボリミッキーではダンスメンバーが登場すると、会場が大爆発。
いやー盛り上がりました。

この盛り上がりは、絶対に日本では経験できません。

演歌メドレー

アンダーソンの指揮者レスター•リム先生が演歌が大好き。

ということで津軽海峡冬景色、つぐない、時の流れに身をまかせ、川の流れのようにをメドレーで演奏しました。

年配の皆様は喜んでくださったでしょうか。
シンガポールではアンケートを取る文化が無いので、何とも分かりませんが、会場を見渡す限り聞き入ってくれていたように感じました。

ディープパープルメドレー

最後は定番のDP。

これはもう鉄板です。

会場中が揺れ動くように感じました。
爆発のように盛り上がりました。

これは、以前の2回の演奏旅行でも感じたことが無いくらいの盛り上がりでした。

演奏しながらテンションがさらに上がりました!

ということで、会場は温度がだんだん上がっていき、熱狂に近い雰囲気になりました。

アンコール「また逢う日まで」で、進行を間違えたパートがあって大事故を起こしました・・・。

毎回起こるこの事故・・・。

事前の準備というか、情報伝達に問題があるんですよね。
レスター先生。

でも、楽しいコンサートをありがとうございました。

夜はレスター先生、黒川先生、お友達の皆さんと打ち上げ。

大変盛りがりましたが、とっても眠い・・・。

とにかく、この演奏旅行のハイライト!

コンサートは無事終演しました。

皆様、本当にありがとうございました!!

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