令和4年7月12日(火)
1学期末考査最終日でした。
やっと3年生の世界史Bがテストとなり、明後日には全て返却という鬼のような日程です・・・。
修学旅行事前学習
2年生は10月に修学旅行があります。
今回も台湾は断念して、関西の不動岡高校伝統の方面となりました。
でも、この修学旅行のスタイルはとても有意義で素晴らしいと思います。
初日に広島で平和学習があります。
戦争について、平和について、いまこそ考えるべき時です。
この修学旅行がこれからの世界平和につながって欲しいという思いも込めて、事前学習を実施しました。
2年生は2時間目でテストが終了でしたので、3時間目に不動岡ホールで映像を見てもらいました。
広島県が作成した「オンライン学習講座」という動画で、非常に興味深い内容でした。
これまでは「かんからさんしん」など、映画を見せるのが一般的でした。
「この世界の片隅に」などはぜひ見て欲しいな~と思っていましたが、時間がなかなかとれません。
そこで、18本あるYouTubeの動画から3本を選んで、見てもらいました。(合計30分ほど)
もし、興味を持った人には残りすべての動画も見て欲しいです。
特に、最後のセクションでは高校生が率直な意見をぶつける部分があり、同じ高校生として感じる部分が多かったのではないでしょうか。
何より大切な事は
知ることです!
というコメンテーターの言葉が重たく響きました。
やはり歴史を知り、過去の過ちについて想像力を働かせなくなった時、同じようなことを繰り返してしまうのだと思います。
ぜひ、歴史を学びましょう。
何より、広島で見てきて心に刻んで欲しいです。
とても危険な世界に突き進んでいることをひしひしと感じる昨今です。
でも、真剣な表情で聞き入り、最後の感想文を記入してくれていました。
この人たちが世界平和を考えて、行動してくれれば何とかなるかもしれない!と期待させてくれました。
一緒に考えて、出来る事から行動していきましょう!
カイル先生
ユーモアを交えて、終止笑顔の絶えないレッスンでした。
テスト明けの日でしたが、黒川先生のご紹介でアメリカで活躍するサキソフォン奏者である
カイル・メシュミット Kyle Mechmet 先生
が不動岡高校に来てくださいました。
前半ではサキソフォンパートのレッスン。
非常に興味深い内容で
アンブシュアの事、舌の事、そして息の事を非常に分かりやすく、しかも
知らなかった!
ということをたくさん、とても分かりやすく説明してくださいました。
さすが、若干31歳で大学の先生もなさっているだけあって、教えるのがとても上手。
すべてにおいて明快に根拠を提示してくださって、必ず生徒が「変化を実感できる」というレッスンでした。
ここがとても重要です。
最初はお任せしようかな?と思っていたのですが
予想以上に私自身がとっても勉強になったこと
予想以上に生徒が「英語分かりません・・・」って雰囲気だったので・・・・。
ずっと一緒にいさせていただきました。
楽器の構造、倍音の話、響きの作り方、とにかく濃密な2時間でした。
いや~これを意識して定着させられれば劇的に魅力的な演奏ができます!
期待しています~。
それにしても「息」は量も重要ですが、何より「スピード」なのですね。
そのための「舌」と「吐く」こと。
自分の身体も「楽器」として、様々に工夫をするようにしよう!というアドバイスが腑に落ちました。
課題曲五番「憂いの記憶」
まだ聴いていただけるような状態ではなかったのですが、冒頭のサキソフォンのソロやクラリネットのソロなどで、非常に多くのインスピレーションにつながるアドバイスを頂きました。
リズムの事、前後関係のこと、コントラスト。
「間」の大切さ。
そして、「題名」はなぜ Sad ではなく、Sorrow なのか。
また、Refrections であり、Remember ではないこと。
さて、何が Refrect するのか?
初見で、パッとイメージが広がるところがさすが。
「プロフェッショナルは練習も『演奏』(聴衆へ伝える)を心がけるよ。」
という言葉が心に響きました。
「無心」にさらう高校生。
でも「無心」では、聴衆に伝える音楽にはなりません。
ソロに対しても、
「あなたが何を伝えるのか、全てを明確にしなければ聴衆には伝わらない。」
何より大きなヒントは
Quasi(~のように)がなぜついているのか?(クラリネット・ソロの部分に「Quasi Cadenza」とあります。)
カデンツァ ではなく、カデンツァのように
さて、これは何を意味しているのか?(作曲者の意図ですね)
楽譜を読む力は、当たり前なのかもしれませんが、私たち素人とは次元が違います。
ぜひ、このようなアプローチを様々な楽曲につなげたいです。
待ち時間
黒川先生は別の学校へ指導に行かれていて、練習終了後にたくさんお話しする時間がありました。
先日、シンガポールのレスターさんとも同じくらい話しましたが、やっぱり回数を重ねる事ですね。
その時よりも少し英語が口から出やすくなった気がしました。
アメリカの現在、学校の事、音楽の事、奥様のお仕事など本当にたくさんお話が出来て楽しかったです。
生徒の皆さんも自覚したと思いますが
英語
が分かる、話せるだけで
アクセスできる情報の量が格段に増える
のです。
自分でカイル先生の言葉が受け止められるのと、人に通訳してもらうのでは、言葉の重み、心に響く度合いが全く違います。
高校生はあれだけ毎日英語を勉強しているのに・・・。
なんだかかわいそうです。
私が片言の英語で何とかコミュニケーションを取ろうとするのを見て、生徒の皆さんも失敗を恐れずに英語を使ってほしいです。
あとは、リスニング力。
これは積み重ねしかありません。
私はもう6年目かな。
毎朝ラジオを聴いて耳を鍛えているので、知らない単語以外が出てこなければ(そこが問題ですが・・・)ほぼ大丈夫。
積み重ねに勝るものなし!
ということで、語学習得への情熱が一層高まりました。
英語と中国語。
必ず何とかして、これを駆使して音楽を楽しむ。
この野望を何としても実現させます!
そして、カイル先生に「この本はあなたにとって多くの気付きを与えます!」と推薦図書を教えてくださいました。
「日本語版ありますか?」(私)
「ないよ!」(カイル先生)
「今買いました!ちなみに何ページですか?」(私)
「400ページくらいかな。」(カイル先生)
辞書かな・・・。頑張ろう。
とにかく「おすすめ」は、すぐにその通りに行動に移す。
これを大切にしてきましたので、英語の書籍400ページ。
夏休みの課題図書として頑張ります。
とにかくとっても刺激的な午後になりました。
カイル先生、黒川先生、本当にありがとうございました!!
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