令和4年11月16日(水)
本日は平日、しかも7時間目まであるハードな1日でした。
うれしいことに、お子様が加須小学校に通っている先生から
「息子が先生の指揮のマネをしていましたよ!」
と言ってくださいました。
どんなマネだったか興味があります・・・。
「めちゃくちゃ上手いんだよ!」
と言ってくれたそうです。
本当にうれしいですね。
メンバーが揃わない苦しい展開でしたが、演奏してくることができて良かったです。
そして、他の先生からも
「保護者は不動岡の演奏を聞けなくて残念だった!」
とお友達が言っていた、というお声がけ頂きました。
地域の皆様に喜んでいただける、期待していただけるということは本当に有難いことです。
ぜひ、加須市内の小学校を毎年演奏して回りたいですね~。
来年こそ毎年恒例の不動岡小学校での演奏は復活するかな・・・。
同じプログラムで良いんですから。
1日2回公演でもいいから演奏したいですね~。
そして、5月のファミリーコンサートにたくさん来てくれれば、将来の吹奏楽部員獲得へつながると願っています。
コミュニケーション
先日のレッスンを見学していても、強く印象に残ったことです。
先生の言っている言葉がどのように伝わっているのかな?
生徒たちはどのように聞いているのか、それがどのように理解されているのか、そしてアウトプットされるのか。
そこで感じたのは、想像以上にディスコミュニケーション(コミニケーション不足)であると理解しました。
この部分を改善すれば、もっとかみ合って、より充実した練習になるということを確信しました。
水曜日放課後の合奏
それを意識して、7時間目終了後で疲れ切った厳しい状態での合奏に臨みました。
通常ならば合奏はしませんが、木曜日も金曜日も合奏場所がありません・・・。
ということで、短時間でしたが合奏を強行しました。
前述のレッスンを見たうえで、今日の合奏で私が繰り返し伝えたのは、
私の発する情報をしっかりと受け取って欲しい
指示に対するリアクションが違う場合は、それを見逃さずに丁寧に繰り返し伝えました。
まず、情報の受け手は相手の言っていることを理解しなければ何も始まりません。
そのためにも「しっかりと聞く」こと。
これが出来ていないと認識する分かりやすいポイントは
「指示した場所から始められない」
この点に注目すると、思いのほか入れていない、間違える人が多かったです。
これはすぐに改善できる事です。
楽譜に小節番号を書き込むなどの準備の問題もありましたし、その他にも原因は様々にあったようです。
演奏の始まりはとても大切。
さらに、最初の音で演奏者の「集中」が明確に分かります。
もっと要求していくべきだと痛感しました。
「指示した内容の理解」
私の伝え方が不十分な事もあるでしょう。
フルートにははっきり「わかりません!」と言ってくれる人もいるので、緊張感をもって論理的に、明確に伝えようと日々努力しています。
いや~緊張します。
怒られないようにしっかりしないと!
ちなみに同じフルートでも、にっこり笑うだけの人もいます。
色々ですね。
指揮者にとって最前列の演奏者はとっても大切な存在です。
特に、コンサートミストレス、コンサートマスターは重要。
高校生の場合はフルートとかクラリネットのパートリーダーでしょうね。
以前、コンクール直前の社会人吹奏楽団にお邪魔したときに、フルート奏者の表情が険しくて非常に緊張しました。何か悪い事したか?と思っちゃいます。
また、久しぶりにおおみや市民吹奏楽団の合奏へお邪魔したときにはクラリネットのコンサート・ミストレスがにこやかに対応してくれて助かりました。
応答が無いと厳しいです・・・。
先日、2回目の練習ではその方がお休みで、ベテランの男性がコンサート・マスターの席に座っていましたが、あまりコミュニケーションが盛り上がらずに苦労しました・・・。
指揮者は演奏者がどんな状態なのか、特にアマチュアの指導者は演奏者を観察するアンテナが非常に重要だと思います。
ですから、正確に情報を分かりやすく発信してくれると安心します。
楽しいのか、つまらないのか、分かっているのか、分からないのか。
表情や音楽で伝えてくれれば十分です。
元気よく「はい!」って言って、演奏は何にも変わらないのは残念。
コロナもあるし、返事はいりません。
でもコミュニケーションはして欲しいです。
積極的に情報発信をしてください。
受け手の演奏者も「何を言っているのか?」をしっかり理解して受け止める努力をしてください。
分からない場合、問題がある場合はしっかりと意思を表明して欲しいです。
やってみたけど「全然違う方向に進んでいる」というのは非常に時間がもったいない。
ちなみに、受け手にも「想像力」が必要なことは言うまでもありません。
1 これが出来るとどうなるのか?
2 私たちと他の人たちとどのように影響し合うのか。
3 そもそも指揮者は何のために指示しているのか。
他にも、指示(言葉、歌など)を聞いて、演奏者の皆さんはそれを音楽にしなければなりません。
「変化」させる。
指示に対して、演奏者は「指示通り」いや、「指示以上」の「変化」をさせて欲しいです。
やりすぎ!位に。
一番こまるのは、ちょっとずつ変化させること。
時間がかかりますからね。
でも、分かっていて変化をさせているならまだいいです。
「分かっていない」
というのは、本当につまらなくて不毛な時間です。
音楽する上で最も重要で、楽しむために不可欠なのは「音楽を理解」して演奏することです。
合奏はそもそも、指揮者と演奏者が「共通理解」を持つための時間だという意識が重要です。
指揮者が一方通行で、ああしろ、こうしろと言うだけではダメです。
う~ん。そうなっているな・・・。反省。
演奏者が言葉は発することはほとんどありません。
しかし、演奏で「理解しているか?」、「楽しんでいるか?」などを把握して、より良くするための様々な工夫をしていかなければなりません。
もちろん、演奏する皆さんが前向きな気持ちになる、もっと良い演奏をしたい!と思うような声掛けも重要です。
そして、演奏者の皆さんは「参加者全員が音楽を理解して、共通認識を持って演奏する」ためにこの時間を使っているという自覚をもってください。
プロフェッショナル
アマチュアとプロフェッショナルの違いはそこにあります。
プロフェッショナルの指揮者も演奏家も「音楽の理解」は完成しています。
お互いに理解し合った「音楽」に、自分の個性(こだわり)をぶつけて、より高いものに作り上げていくのです。
指揮者も演奏家も一期一会。
会場のお客様にその時の最高を提供する。
それがプロフェッショナルの演奏です。
しかし、アマチュア、指揮者に加えて、中高生となれば一層初歩的な「音楽の理解」から進めていかなければなりません。
当然、指揮者は先生、演奏者は生徒と言う関係。
ここに「教えてもらう」という受け身の体制が出来上がってしまいます。
ぜひ演奏者の皆さんは、自分たちで出来る事は最大限にやってから合奏に参加しましょう。
予習の無い合奏なんて、予習していない英語、古典の授業みたいなものです。
本当に授業の価値が下がってしまいます。
「教えてもらう」という受け身の意識では、準備の質も低くなり、指揮者の音楽に関する指示がしっかりと理解できません。
何も考えていない状態に、何かを与えても意味はありません。
0は何を掛け算しても0です。
だから0からだと、足し算で途方もない時間をかけて、出来上がったものは「先生の言う通り」となるわけです。
「依存」が強すぎる演奏です。
全くもって面白くも何ともありません。
先ほどのプロフェッショナルの域には到底達しなくても、未熟でも、指揮者の音楽と演奏者の音楽が化学反応を起こすことは出来るのです。
私は自分自身の体験としてそれを知っているので、音楽にどっぷりはまっているわけです。
指揮をしていて「おお!そうくるのか!」とか、「素晴らしい!」という演奏者と一緒に音楽をつくる喜びは何にも代えがたいものです。
不動岡高校吹奏楽部の皆さんと、そんな音楽をしたいと思っています。
これは私が指導者として、不動岡生の持つ潜在能力は引き出せていないな~と痛感しています。
もっと、皆さんが本気になれるような、そんな指導、活動をできればと思います。
短期集中。
でも、どっと疲れる、持っているものを使い果たす練習にしたいと思います。
そのためには、演奏者だけでなく私自身も持っている全てを出し切らなければなりません。
大変優秀な生徒たちですが、経験だけは負けていませんからね。
気持ち、能力、そして若さ。
演奏者の皆さんはこのような素晴らしい、圧倒的な力を持っています。
ぜひ、その力を出し惜しみなく使ってください。
オータムコンサートに向けて、さらなる進化を楽しみにしています!
そういえば「展覧会の絵」のオーケストラスコアが届きました~。
実は、この作品、一番最初にヘビーローテーションで聴きまくった管弦楽作品でした。
小学校低学年でしたね。これしか聞きませんでしけど・・・。
ニューヨーク・フィル、サー・ゲオルグ・ショルティ指揮だったと思います。
とうとう吹奏楽版とは言え、この作品と向かい合うのか!と思うと武者震いがします。
生徒の希望もあり、これまでのオリジナル路線から思い切り方針転換して管弦楽作品を取り上げる定期演奏会になります。
新鮮さは生きる上で重要なスパイスです。
スコアを見ていてとっても楽しいです!
5月の定期演奏会をどうぞお楽しみに!!
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