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練馬旅行 その2

令和3年7月2日

ダブルリードの調整第2弾。
今回はファゴット2台。

土砂降りの中練馬まで。
工房のあるマンションが 旧としまえん が隣なのですが、
「ハリーポッター」のテーマパークが2023年にできる!と工事現場に宣伝がありました。

出来て、ちょっとほとぼりが冷めたあたりに行ってみたいです。

「それをお金で買いますか」


楽器調整の待ち時間(2時間ほど)で読書が進みます。
この本のテーマは「市場原理の拡大」です。

「正義論」で大好きになったサンデル先生の著書。

初めて知ることばかりで驚きでしたが、アメリカの教育界に「市場原理」がここまで広がっているのか!と。

テストで好成績を収めると報奨金が与えられます。
州によっては、積み重ねで年間1000ドルになるところもあるとか。

しかしながら、報奨金(インセンティブ)では学習効果は上がらないようです。

読書1冊につき2ドルの場合は、読書量が増えてテストの点数は改善したそうです。

いずれにせよ、この取り組みが実践されていることに驚きました。
全く、学びの本質と市場原理が相いれないということが分かりました。

他の例は

・薬物中毒者の女性に不妊手術を受けると300ドルを支払う。

これは個人の主催する団体が世界で展開している活動で、アフリカではHIV感染者に同様のインセンティブを与えて不妊器具の装着をするということをしているそうです。

これが、まずいことだなというのは直感的に分かります。
それをサンデル先生は丁寧に説明しています。

お金、利益、経済効果で計量すべきではない分野が侵されつつあるという現状への警鐘です。

とにかく二酸化炭素の排出量を売買すること、などなど様々なことに市場原理が入り込んでいます。
これを、本当に良いのか!?と疑う気持ちが必要でしょう。

独学大全


これまた面白いです。
自ら学ぶ。
その方法について、ありとあらゆる文献からヒントを集めた本です。

「スモールステップ」
「行動」が先。
やる気の総量について。

などなど。
毎日見ているYouTube動画の内容が網羅されているような本でした。

いや~これは素晴らしい。
電子書籍で読んでいますが、紙媒体はかなりの厚さなのでこちらの方が良いです。

ただ、電子書籍は共有できない事、中古が無い事などのデメリットもあります。
最大のメリットは家が本だらけにならないことですが・・・。

ということで、充実した待ち時間になりました。
加須から練馬までの約1時間、練馬から自宅までの約1時間もYouTubeで情報を仕入れました。

とは言え、こちらの情報はだんだん食傷気味になってきました。
何でもそうですね。

健康系の情報もそろそろ十分かな。

後は、やっぱり自分で読書しないといけませんね。

受験に向けて

3年生の担任をしていると、勉強が本格化していく中で生徒の皆さんが精神的に追い詰められていく様子を見ることになります。今回で2回目。

もちろんプレッシャーがあるし、それはそれは大きなストレスでしょう。
とはいえ。

なぜそこまで苦しむのか?ということを考えてみました。
私なりの解釈は

日本にはびこる「ゼロリスク」の文化

のせいではないかと思うのです。

日本は「リスク」を極端に嫌います。
「リスク」はゼロが良い。その結果「リターン」がゼロでも仕方が無い。
堅実こそ美徳。

しかしながら、「リスク」ゼロ=「チャレンジ」ゼロ なのです。
そして、「失敗」に対する極端な恐怖が生まれるのです。


ユダヤ人がユダヤ人たるゆえん。
それは、常に「タルムード」で学び続けるからだそうです。

そこにあるのは、「適正なリスク」についての学び。
「失敗」はOK。
でも人生から一発退場になるような大失敗は避けなければなりません。

そのための「適正なリスク」について、様々な物語を通じて幼いころから学ぶそうです。

さて、大学受験に関して皆さんの「リスク」、「失敗」とは何でしょうか?

第一志望に不合格? → 浪人か受かった学校に行きましょう。
思うように受験勉強ができない?(忍耐、継続、計画性など) → トライ&エラー 改善を繰り返すのみ。
思うように学力が伸びない? → ほとんどの人が今はそう思っているでしょう。

結果としてこの期間を通じて、自分の得意、不得意に気が付くことでしょう。
素晴らしい気づきです。

しかし、それはあなた全てではありません。
あなたの持っている可能性のほんの一部分。

しかも、これからいくらでも変えていく事は出来ます。
全ては自分次第。

ですから、この受験を通じて失うものは何も無いのです。
思い切ってチャレンジして、日々「だめだこりゃ!」って思いながらも、
でも「また明日頑張ろう!」と切り替えて走り抜けるのです。

とにかく、「今日が幸せ」と思う。
昨日でも、明日でもダメです。「今」です。

今が幸せ。
お弁当を食べている時でも、友達と話している時でも、水泳している時でも、寝ている時でも!?
何でもいいので自分なりの「幸せ」を感じてください。

我慢に我慢を重ねて、その先に「幸せ」は待ってません。

ということで、明るく、前向きに、「受験」と向かい合って、楽天的に乗り越えていきましょう。
その能力こそ、その先の大学、社会人に求められている能力です。

苦しい時に、暗く、不幸せになる能力は求められていません・・・。

私にできるのは、「幸せな大人の実例」を見せる事だと思っています。
というのも私は授業も、部活も、音楽も楽しい。
家族も賑やかで・・・。

もちろん思うようにいかない事はたくさんあります。
でも、どうしようもない事は無視無視。気にしても仕方ありません。
本当に日々幸せです。

だから、大丈夫。
何とかなりますからね~。
皆さんを心より応援しています!
頑張ってください。深刻にならず、明るく。




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