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さよなら普門館

 ニュースを見てびっくりしました。
 全国大会 = 普門館 だった訳ですが、耐震強度不足から開催地の変更を決定したとか。私自身全国大会を会場で見たのは1度だけ。また生徒を連れて入り口で記念写真を撮った事もありました。(都立杉並高校の定期演奏会後に。懐かしいな~。)

 さてさて。
 これから開催地はどうなるのか。これを機に各県で持ち回りになるのでしょうか。それはそれで楽しそうですが、でも移動に時間とお金がかかりますね。まあ地方の学校は毎年東京まで出てきているのですから、移動した方が平等感は出るのでしょうか。

 全日本吹奏楽連盟の理事会決定は毎回、トップダウンという形で決まっていきます。もちろん民意を反映していては物事が決まらない、という考え方も分かりますが、しかしながらA編成人数制限の55人へ拡大、職場の部と一般の統合、職場一般の部の人数制限65人。

 今後も「え!?」っていう決定が目白押しなんです。

 もちろん今回は耐震強度不足という事で、どうにもならないでしょうが。それにしても年度が始まってからの決定とは・・・。これを受ける会場は大変でしょうね。

 まあ難しい事は抜きにして、単純にあの5000人のホールで演奏できる可能性が無くなるのは寂しいという事です。残念。

 ところで。
 夜に久しぶりにオケのコンサートへ行って参りました。頂き物の招待券でしたが、トランペットのソロに若手有望株の方のお名前があって、急ぎ新宿まで駆けつけました。(高速を使うと1時間なんですね~)

 曲目はアルチュニアンのトランペット協奏曲。
 本当にトランペットの良さを余すところ無く引き出す作品です。とにかく格好いい!

 演奏は非常に安定したサウンド、抜群のテクニックでした。私の好みとしてはもう少しエネルギッシュさを出して頂ければと思ったのと、バックが大きいという事。オーケストラはこの本番のために集まったということで、なかなかリハーサルも出来なかったのでしょうね。ソロがかき消される事がしばしば。う~ん。残念。

 それから昔とりあげた事もあるラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。素晴らしいピアニストでした。その迫力は2階席でも伝わってきました。ただこれまたバックのオケが崩壊して、楽しむよりも心臓が止まりそうになる事が多かった。。。

 プロフェッショナルの演奏家。最高の作品。後は時間でしょうか。
 やっぱりお金を払ってコンサートに行かなければいけませんね。招待されたのに、ぐだぐだと・・・。でもな~。

 高校生を相手に音楽をする立場として、たくさんの事を考えさせられました。音楽は気持ち。演奏者、指揮者、そして観客の気持ちが重なった時に奇跡の時間が訪れます。ああこのコンサートではずっとお話している人がいたな。

 あの空間は一緒に良いものにしないといけません。
 もったいない。
 そう強く思いました。

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