再始動。

　年末から年始にかけてこの時期にありがちな、目標を見失う、気持がまとまらない、いい練習が出来ないという課題に直面しました。何度もミーティングを重ね、しかしそれでも変われないという日々が続きました。
　いつも言っている事ですが、「本気」にならないと何事も中途半端になってしまいます。久喜高校吹奏楽部の掲げる目標は決して適当な、軽々と手の届くようなものではありません。当然一夜漬けではどうにもならない、気の遠くなるような努力の積み重ねが不可欠な大きな目標です。その目標を「達成したい！」と思っても、そのための「行動」に結び付けられないというのが現実です。そりゃそうです。だって大変な事を成し遂げようとしているのですから。
　７日のミーティングで話しましたが、「目標」とそれを達成するための「努力」は「等価交換」です。最大限の努力を必要とする目標を掲げている、ということを忘れてはいけません。そして何よりそれを掲げたのは皆さん自身であるということも。自分で決めた事を守れない「甘さ」、「弱さ」は誰にでもあるもの。それをみんなで叱咤激励しながら乗り越えて行くのです。
　もっと部員同士が「真剣」に付き合い、怒り、笑い、泣き合えることの出来る本当の「仲間」になることです。それこそが部活動に捧げた多くの時間、情熱の結果として得る事が出来る最高の宝物です。
　しかしながら信頼関係を築き、「仲間」と呼べる存在になるということは本当・・・。いやー大変。しかし苦労は成功には欠かせない大切なステップです。決して逃げてはいけません。ごまかした課題は必ず最後まで付きまとい、結局は後悔する事になります。
　新体制になってから、谷あり谷あり。この年末も本当に底の見えない谷・・・。しかしそこから這い上がり、部員一人一人が少しずつ変わっていく、成長していく姿を見られる事は私にとって最高の幸せです。この仕事をやっていて良かった！と思う至福の瞬間です。残り少ない時間でどこまで皆さんが変わるか。どこまで伸びていくのか。それは誰にも分かりません。皆さんには限界は無いのですから！
　それにしてもここまで苦労の連続だと、どんどん愛着も深まるものです。苦しんだ分だけね。最後はくやしくても、うれしくても、寂しくても、とにかく大泣き出来そうですね。さあ明日は久しぶりの合奏。本当に・・・。２週間以上も合奏をしていませんでしたね。楽しみです！！