わたしは高校時代から(正確には小学校から)吹奏楽をやっていました。特に高校時代の3年間はとてもとても熱い思い出として胸に刻まれています。
今でも鮮明に記憶しているのは2年生の夏。吹奏楽コンクールの事です。わたしの学校は前の年までは3年生が6月の定期演奏会で引退し、コンクールは1,2年生のみで挑戦していました。結果は毎年地区大会で銀賞。これまで一度も県大会へ進んだ事がありませんでした。しかしこの年の3年生はコンクールまで残ると決意し、いつになく期待感が高まり、とても盛り上がっていました。
しかし3年生がいるという余裕からか、どうしてもけじめがつかない。それまでも同じような問題はあったのですが、ルーズになってしまうことが多かったのです。例えば遅刻。いつまでたっても練習開始のミーティングに全員が揃わず、何度もミーティングを重ねました。そしてもう本番もすぐそこと言う時に、「明日遅刻した人がいたらコンクールには出ない!」とある先輩が言い(いやーバスクラの元ヤンキーのコワーイ、いやいやとっても優しい先輩。先日めでたくご結婚なさいました。)みんなで「そうだ!」と盛り上がったのでした。そして翌日の練習。。。信じられないことに何と3年生が来ない!みんなの顔が曇る中、打楽器の先輩が遅刻して登場。理由は寝坊。こりゃーまずい・・・。ということで練習は全てストップで全員ミーティング。「コンクールに出るか、出ないか」を巡って。このミーティングは三日間続きました(朝から夕方まで・・・。)。時にコンクール本番1週間前。今考えるとコンクール直前に三日も全く練習しないなんて・・・。と思います。でも本当に学年に関係なく「激論」が交わされました。それ位全員が真剣に悩み、自分の意見を言い合ったのです。とても時間がかかりましたが、これでみんなの気持ちがまとまったのでしょう。
最後の最後で「みんなでコンクールに出よう」という結論に達し(若かった私は最後まで反対しましたが・・・。)、その日から全員の心が一つになりました。全てにおいて緊張感があり、本当に気合いの入った充実した時間でした。さてさて結果は!?
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