令和4年2月4日
北京オリンピック
冬季北京オリンピックが始まりました。
東京大会に続いてコロナウィルスの影響で、会場には観客がいません。(ごく限られた人のみ)
オリンピックは平和の祭典のはずですが・・・。
「外交的ボイコット」(初めて聞きました!)という形で、政治の問題が深い影を落としています。
女性テニス選手の人権侵害
新疆ウイグル自治区の人権侵害
などなど、多数の人権問題がある!というの理由です。
かつて、古代ギリシアではオリンピック期間はポリス間の戦争でさえ中断されたのですが・・・。
近代オリンピックの歴史は
第1回アテネ大会
1892年 ピエール=ド=クーベルタン伯爵がソルボンヌ大学で古代オリンピア競技の復活を呼びかける講演をしたことから始まりました。
1894年 ソルボンヌ大学でスポーツ振興のための国際会議を開催し、その場でオリンピックの復活、IOCの設置が決まりました。
1896年 第1回アテネ大会開催となりました。
ちなみにこの時代は
1894年 日清戦争
日本が「洋務運動」(西洋の技術を積極的に取り入れる活動)で西欧化した清を撃破しました。
看板だった北洋艦隊(李鴻章)はなすすべなく、鎮遠(ドイツ製)は日本帝国海軍に接収されました。
ドレフュス事件
同年 フランスでは「ドレフュス事件」が起こりました。
これはユダヤ人に対する民族差別に端を発する、冤罪(えんざい)事件でした。
事件の内容は、スパイ容疑をかけられたフランス陸軍のドレフュス大尉が有罪となるのですが、軍幹部は後に真犯人の情報をつかんだにもかかわらず、軍の威信を守るために真実を隠蔽しました。
国民的作家ゾラも『私は告発する』という題名で、大統領への公開書簡を発表して、事件の真相究明を訴えました。
激動のフランスでオリンピックへの活動が始まっていたのです。
アメリカ合衆国の帝国主義
ちなみに1890年代にフロンティア(辺境地帯)消滅を宣言したアメリカ合衆国。
大統領はマッキンリー大統領
1899年 ジョン=ヘイ国務長官が「門戸開放・機会均等」を訴えて、中国への進出を目指しました。
ちなみにアメリカ合衆国は、1898年 アメリカ=スペイン戦争でフィリピンを獲得してから中国【清】への進出を強く意識するようになります。(遅ればせながら・・・)
日本、ロシア、英国、フランス、ドイツに加えてアメリカまで。
頼みの綱の李鴻章は下関条約(日清戦争の講和条約)を締結すると、政治の表舞台から身を引きます。
1898年 清朝を苦しめる外国排斥を訴えて「義和団事件」が起こりました。
スローガンは「扶清滅洋」です。(清を助けて、西洋を打ち払え!)
さて、中国が帝国主義の餌食になりながらもがき苦しむ時代に始まった近代オリンピック。
100年の時を越えて、混乱の中開催された2度の北京オリンピック。
2008年 夏季・北京オリンピック開催
2022年 冬季・北京オリンピックが始まりました。
天下百年の計と言いますが、中国の激動の100年。
世界第2位の経済大国になった中国。
その素晴らしさを世界にアピールする機会になる舞台。
どうしてもコロナ、米中対立、人権問題に注目が集まってしまいます。
西太后や李鴻章、孫文、それどころか蔣介石、毛沢東、周恩来にも想像すらできなかった中華人民共和国の繁栄。
歴史的に考えれば、これは間違いなく素晴らしいことなのです。
それを祝えないようでは、もはやオリンピックはその役割を果たせなくなってしまったと言えるのではないでしょうか。
選手の皆さんには本当に頑張って欲しいです。
政治とは関係なく。
合奏2日目。
今日は基礎合奏の最初から!と思っていたのですが・・・。
トルコ共和国の学校との国際交流のミーティング。
今年度中に第一歩が踏み出せそうです。
そにしても、ちょっと雑談で「エルドゥアン大統領って国民にどう思われているの?」って聞いちゃいました。
なかなかの不人気ぶりにびっくり。
また、「トルコはイスラム教国ではありません!」と言っていました。
政教分離の国。
ハギア=ソフィア(ギリシア正教の教会からイスラームのモスクへ)が「博物館」たるゆえんですね。
※2020~ エルドゥアン大統領は再びモスクにしました。
イスラームによる政治を推し進めています。
このあたりが、国民によって賛成、反対が分かれるのでしょう。
建国の父「ケマル=パシャ」の作り上げた政教分離の国「トルコ共和国」。
多分、彼女が宗教から自由な国家であることに強い自負を持つこと、それがトルコ共和国のアイデンティティなのでしょうね。
短い時間の交流(雑談!)で様々なことを知ることが出来ました。
ぜひイスタンブールへ行ってみたい!!
ということで、基礎合奏に遅刻してしまいました。
基礎合奏
合奏でも要求する「発音」、「音色」の選択について確認しました。
やっぱり意識するだけで随分と変わりました。
もう一度基本をしっかりと確認して、土台をきっちりと固めたいですね。
合奏
課題曲を音出ししました。
1 やまがたふぁんたじー
いろいろな仕掛けがあって、とっても楽しい曲でした。
民謡も勉強して、独特のノリを感じられればとっても楽しい演奏になるのではないでしょうか。
コンクール・・・で演奏するのはとっても大変かもしれませんが。
3 ジェネシス
イントロダクションのサウンドは見事。
楽曲の完成度の高さに圧倒されました。
間違いなく、楽譜通りに演奏するだけでいい演奏になるでしょう。
この2曲は専門家、しかも経験も豊富な作曲家による作品であるとスコアを見れば分かります。
楽曲の力はとても大切。
選曲は非常に悩みます・・・。
5 憂いの記憶 -吹奏楽のための
DVDで聞いたときの印象よりも難しい・・・。
そして、美しい部分も結構見当たりました。
丁寧に詰めていけば、非常に魅力的な作品になると思いました。
演奏後に部員の第一印象を聞くと、何と第1位が
課題曲5番!!
いや~なかなか。
良い趣味していますね。
ちょっと選曲悩んでみます。
毎年悩みます。あ、2年ぶりですが。
トゥーランドット
プッチーニの遺作。
最後が弟子によって作られたので、ガラッと雰囲気が変わります。
まあ、それも魅力かもしれません。
そして、稀代のヒットメーカーが最後に世に残した名作中の名作。
舞台は中国(みたいな不思議な東アジア世界)
全てが魅力的です。
合奏していて本当に幸せでした。
この作品を演奏出来る喜びを感じながら、練習していってほしいです。
10年前。
私が不動岡高校吹奏楽部で最初にコンクール自由曲に取り上げた作品です。
学校祭終了後から練習を始めてチャレンジしたコンクール。
ちょっと無理しましたが、とっても楽しい時間でした。
今年は演奏会でこの作品を楽しみます!
3月31日 第13回国際音楽祭 2022 in KAZO
中華人民共和国、香港、台湾からそれぞれ吹奏楽団が参加します。
政治は全く関係ありません。
オリンピックに勝る?平和の祭典にしたいです。
どうぞお楽しみに!!
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