令和4年12月25日(日)
世間はクリスマスでにぎわっている日。
不動岡高校吹奏楽部は、ソロ・デュオ・アンサンブル発表会をパストラルかぞで開催しました。
ソロ・デュオ・アンサンブル発表会
今回、初めてソロ・デュオ・アンサンブルをホールで開催することにしました。
その経緯は、昨年度オータムコンサートでソロ、アンサンブルを組みこんだところ、4時間にわたる長大なコンサートになってしまい、さすがにお客様に申し訳ないと思い、ソロ・デュオ・アンサンブルを独立させたわけです。
ちなみにオータムコンサートではソロ、デュオ、アンサンブルと40分に収まるようにセレクションをしました。
この発表会では全員が出演して、素晴らしいホール、観客の前で演奏することで経験値を積むことが最大の目的です。
ソロ
今年度は17名がソロにチャレンジしてくれました。
これは11年目で最大の人数です。
そして、私の期待通りに全員が見事に成長してくれました。
2年生でソロを演奏したメンバーは、本当にどこに出しても恥ずかしくないハイレベルな素晴らしい演奏を披露してくれました。
1年生は、予想以上に見事な演奏をしている生徒もいて、舞台袖でうれしくなりました。
コロナの影響でスタートの段階では個々の技術力に不安がありましたが、12月の段階でやっと昨年度と比較しても遜色ない、いやそれ以上の実力者が揃ってきたと確信しています。
チャレンジする勇気
ソロへの取り組みは「自主的活動」という点が非常に重要です。
やはり、ソロを演奏するには勇気がいります。
誰だって最初は怖いものです。
それを思い切って演奏にチャレンジできたことに価値があります。
一歩踏み出してみると、案外何とかなるものです。
実力、時間など「出来ない理由」を上げればきりがありません。
大人になると更に、「お金が」、「家族が」、「体力が」、「年齢が」などと多くの「出来ない理由」を上げる力が身に付いてしまいます。
しかし!「出来ない理由」上げれば上げるほど、「出来なくなる」のです・・・。
まるで「やりたくない」かのように・・・。
「だけど・・・。」は悪魔の言葉です。
何事かにチャレンジする上で、それなりの壁があるのは当然です。
それを理由にチャレンジしないなんて、フラれるのが怖くて告白しないようなものです。
何も起こりません。
上手くいっても、いかなくても、それはあなたの人生の貴重な1ページになります。
「何もしなかった」という真っ白な1ページほどむなしいものはありません。
「私もソロをやっておけばよかった」と複数名から聞きました。
そうなのです。
人生最大の後悔は「やっておけばよかった」なのです。
上手くいった、失敗したではありません。
人は「やらなかった」ことを後悔するのです。
ですから私は何度も伝えていますが、「次は無い」と思うことです。
大変か?と問えば、大変に決まっています。
結果は保証されていません。いや、思うような結果が出ない事の方が多いです。
だから「何もしない」のですか?
つまり、何のために生きたのか?という問いに、「何も起こさないために、何もしなかった」と答えるのはあまりに寂しいです。
「いっぱいやらかしました!」
と言える人生を送りましょう。
批判されようが、自己嫌悪に陥ろうが、悔しかろうが、悲しかろうが、そのすべては「何か行動をした結果」です。
それらすべてが素晴らしい人生の1ページです!!
ちなみに、行動する人は人にやさしくなります。
というのは人の失敗に寛容になります。だって、自分も同じですから。
「お互い様」
です。そして、失敗すると周りの人の本質が見えます。
これ見よがしに批判する人、攻撃する人は間違いありません。
「何もしていない人」です。
人の失敗を攻撃することで「やっぱり何もしないのが一番だ」と心に焼き付けるのです。
逆にフォローしてくれる人、応援してくれる人は「行動している人」です。
大切にしましょう。
一歩を踏み出す勇気。
ぜひ、この勇気を行動で表す経験を若いうちに積んでおきましょう。
年齢を重ねてから「初めてのチャレンジ」は相当大変です・・・。
そして!
思い立ったが吉日。
「やっておけば良かった」と思ったら、どんな形でもいいので行動しましょう。
そこからまた「1ページ」が始まります。
別に発表会は部内でも、昇降口でもどこでもやれます。
コンテストもまだまだあります。
過程の苦労、結果への不安。
これを理由に行動しないことを積み重ねると「後悔」の多い人生になります。
何も起こらない日々は退屈ですよ。多分。私には分からないですが・・・。
とにかく、今年のソロは最高でした!
デュオ
いつのまにやら3組も結成していて、オータムコンサートのオーディションから「選ぶの難しいな~」と悩ませてくれました。
フルートは本当にフルートらしい音色になって良かった。
そしてメンデルスゾーンの素晴らしい音楽がホール中に響き渡りました。
クラリネットとフルートのデュオは、かつての課題曲「風の舞」のアレンジ版でした。
何とも言えない雰囲気の作品でしたが、二人ともこの作品が好きで選んだというのが伝わってきました。
これまた急成長の二人で、演奏も見事でした。
最後にトランペットとトロンボーンのデュオ。
二人ともソロにもチャレンジした、非常にレベルの高い演奏技術を持った二人のアンサンブルは見事でした。
しかも曲が良い。
イヴォーゼン氏の作品は非常にメロディアスで、気持ちを乗せやすい作品が多くて大好きです。
本当にいい曲だな~と思って聞いていました。
演奏も気持ちよさそうに聴こえました。
アンサンブル
アンサンブルは久しぶりの再演でした。
金管8重奏は久しぶりに8人そろって演奏出来ました。それだけでも感謝です。
何チームもいろいろな影響で出演できませんでした。
今年のアンサンブルは例年以上に色々と苦労しています。
でも、この紆余曲折がさらなる成長を生み出すと確信しています。
このイベントで、個々の成長がはっきりと分かりました。
FWOにとって大成功でした。
反省
今回も多々反省点がありました。
会館との打ち合わせを忘れたり、進行予定表、パンフレットが無かったり・・・。
午前中に学校に戻ってパンフレットを作成すると、フルート4重奏を入れ忘れてしまい厳しいご指導を賜ったり・・・。
てんやわんやで終了となりました。
初めては色々とありますね。来年度につなげましょう!
パストラルかぞのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
結局舞台袖でかなりの長時間ステージ係をやっていて、本当に勉強になる一日でした。
来年も継続していきたいと思います!
全員にブラボーを贈りたいです!!
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