令和4年2月12日(土)
今日も一日のんびり過ごしました。
どうしても見たかった「ウェスト・サイド・ストーリー」
奥様も見たい!と乗り気で、「無限列車編」以来の家族総出で映画鑑賞となりました。
ウェスト・サイド・ストーリー
前作は1961年公開。
実は私が高校1年生の時に定期演奏会のメインプログラムでした。
入部したての1年生は、お決まりの「ダンス」担当。
一切楽器は吹かせてもらえず、本当に文句たらたらやっていました。
その時の思い出から、翌年から1年生にも楽器を吹く練習をしてもらうように変えました。
その「ダンス」のために、「ウェスト・サイド・ストーリー」のレーザーディスク(懐かしい!!)を擦り切れるほど(切れませんが・・・)見ました。
もう、全てが脳裏に焼き付くほど繰り返し。
レニー
とにかく、レナード・バーンスタインの音楽がかっこいい!!
高校生で出会い、『僕の音楽武者修行』小澤征爾著
『僕がいかにして指揮者になったのか』佐渡裕著
などでレナード・バーンスタインと日本人指揮者との縁を知ると更に思いが深まりました。
ちなみに、レナード・バーンスタインの追悼公演で佐渡裕氏がバーンスタイン作品を指揮しました。
そのコンサートで、とにかくでっかくて、汗だくで指揮をする人だな~という印象でした。
さて、映画は全編オーケストラの演奏。
バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」をずっと聴けます。
そして指揮者はグスタボ・ドゥダメル氏
ドゥダメル氏は「ウェスト・サイド・ストーリー」をこよなく愛しています。
とっても昔。
東京藝術大学の学園祭でG年オケ(全員5年生・・・)という企画にて。
この「マンボ」の掛け声が「一気!」となっていました。
そのたびに指揮者がジョッキを一気飲みするというしょうもない・・・。
さてさて。
スピルバーグ・マジック
ストーリーはさすがのスピルバーグ。
現代のアメリカが抱える「分断」のテーマを、見事に取り入れてのリバイバル。
しかも前作は俳優の都合(監督の判断にマリア役のナタリー=ウッドは歌が吹き替えだったことに大激怒したのは有名なお話)でトニーとマリアはダンス少な目、歌吹き替え・・・。
リフ(ラス・タンブリン)、ベルナルド(ジョージ・チャッキリス)、アニタ(リタ・モレノ)はダンスの技量を期待されての登用でした。
ちなみにリタ・モレノが新版に再び登場!
前作では歌を吹き替えられたモレノ様。
新作ではちゃんと歌ってます。ソロで。リベンジですね~。
2021年版では、トニー、マリア、リフ、ベルナルドの歌とダンスが全編で繰り広げられます。
素晴らしい音楽と、歌とダンス。
ミュージカル映画の王道です。
実に2時間40分!
でもアッと言う間に終了。
シェークスピアの『ロミオとジュリエット』の設定をさらに深く織り込んだ新版。
ちなみにスピルバーグもバーンスタインもユダヤ人。
『ヴェニスの商人』では強欲なユダヤ人商人シャイロックがこれでもか!って悪者に描かれていますね。
人種差別に苦しんだ民族の末裔が、アメリカの分断を訴える。
どの国にも課題はあるとはいえ、アメリカ合衆国の課題も大変ですね。
日本も負けていませんが。
ということで、素晴らしい映画です。
字幕映画を5歳児にも見せるという強引さでしたが・・・。
何とかなりました。
やはり音楽、歌、ダンスだけでも十分楽しめるのでしょう!
ぜひぜひおすすめです!!
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