令和6年4月26日(金)
とうとう始めます。
昨年度、人知れず実施した吹奏楽指導者育成塾。
吹奏楽部顧問の初任者研修というつもりでほぼ毎週1時間実施してきました。
そして今年度はどうしようか・・・と年度末に悩み・・・。
最も先生方を悩ませていることは何か・・・。
そう。
指揮法!です!
指揮者
吹奏楽部や合唱部の顧問が他の部活動顧問と大きく異なる点。
それは、生徒と一緒にステージに上る事です。
しかも、指揮者というとても重要な役割を担います。
比較するべくもありませんが、昔からプロフェッショナルの世界では
「歌・棒・楽隊」
と言われてきたそうです。
これはギャランティーの高い順番。
歌手、そして指揮者、最後に演奏者・・・。
先日亡くなられた小澤征爾氏が日本で凱旋公演をすると、普段の倍近いチケット代になりました。
さて、指揮者ってそんなに価値があるのでしょうか?
答えは「YES!!!!!」
ただ前に立ってテンポを出している、合図をしているわけではありません。
偉大な指揮者(マエストロ)がタクト(指揮棒)を操れば、同じオーケストラでも全く違う音楽を紡ぎ出します。
指揮者の影響力は絶大です。
それはプロフェッショナル、アマチュアを問いません。
指揮を学ぶ
とは言え、指揮法をどのように学べばよいのでしょうか。
最初は書籍でしょうか。
また、見よう見まねでCDに合わせて指揮をする練習をするのでしょうか。
私もそうでした。
まずは本から。
でも、どうしても限界を感じて鴻巣の指揮法研究所に通い始めたのは教員3年目です。
そんな指揮法研究所も無くなってしまいました。
残念ながら、私が長年主催してきた「埼玉指揮法研究会」も、先生のご都合で休止中です。
どこに学びの場が!?
実は、私は日本吹奏楽指導者協会埼玉県部会常任理事として、今年度「指揮法講座」を担当させていただきます。
ぜひ、これを機会にご参加いただければ幸いです。
とはいえ、木曜日のこの時間に仕事、部活を切り上げて会場に駆けつけるのが難しい!という先生方が多いはずです。
そもそも、指揮法を学んで頂き少しでも吹奏楽指導を充実させて欲しい先生こそ、なかなかこういった講座に参加していただくことが難しい現実をずっと見て参りました。
そこで!
あえてのオンライン「指揮法」レッスン。
吹奏楽指導者育成塾2024「指揮法編」
今年度は先生方の合奏指導を録画していただき、それを見ながら指揮法のアドバイスをするという内容です。
出来れば皆さんでシェアしながら、指揮法のポイントを画面越しにはなりますがお伝えしていければと思っています。
また、昨年度同様、アーカイブも残しますので、お時間のある時に視聴していただくことも可能です。
記念すべき第1回は5月2日(木)20時~21時になります。
リアルで参加して下さった先生方には、その場でバトンテクニックについてアドバイスもさせて頂きます。
記念すべき第1回は、自分自身の合奏指導動画を見ながら・・・。
自分自身にダメ出しをしながら、一緒に勉強していければと考えております。
この写真を見ても、すでに突っ込みどころ満載です。
一緒に学んでいく講座ですので、恥ずかしいなんて思う必要はありません。
今のご自身の指揮を、少しでもより良いものへ。
それがこの講座のコンセプトです。
指揮を学ぶ2
私たちは演奏者に対して日々多くのことを要求しています。
課題の改善方法を提示して、実施する時期を明示して、そして合奏でその成果を確認します。
時には専門家によるレッスンを設定し、上級者によるアドバイスを受けられる機会を設けます。
私達指導者は「生徒・演奏者の成長」のために、いかにして適切な方法を提供できるかに日々腐心しています。
もちろん大切なことです。
でも、もっと大切なことは「指揮者」の研鑽です。
私たちの指揮のレベルが上がれば、演奏は各段に良くなります。
テンポキープも、ズレるのも、ニュアンスがバラバラなのも、フレーズが切れるのも、かなりの場合「指揮者」に責任があります。
指揮を見ない方が上手くいく、と演奏者が思っている場合はかなりハイレベルです。
一般的には演奏者は基本、指揮をよく見て、その指揮通りの音を出してくれています。
ぜひ、この事実をしっかりと受け止めましょう。
もちろん指揮法は一朝一夕で身に付く技術ではありません。
ゴールの無い長い道のりの始まりです。
でも、止まったままと一歩ずつ進むのでは雲泥の差が付きます。
まずは小さな一歩を踏み出しませんか?
ということで、多くの皆様の参加をお待ちしております!
私も一緒に指揮に磨きをかける1年にしたいです。
よろしくお願いします!
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