非常に大きな不安の中で迎えた定期演奏会。
私もここまで追い詰められたのは初めてでした。そんな中、3年生を中心に最後の最後まで諦めずに準備を進めてくれました。練習に対する集中力もいつも以上に高くなり、手が回っていない作品も多数在りましたが何とか本番までこぎ着けました。
もちろん不足な点は多々ありました。しかしながらそれも力です。アンケートにも大多数は暖かい、心にしみいるコメントでしたが、中には厳しいコメントも見受けられました。もちろんそれらご指摘、ご批判は正面から受け止めさせて頂きます。そして今回のベストは尽くした、とお答えするしか在りません。もちろん計画を見直す、曲が難し過ぎたのでは?などのご意見もありますが、それはやる側の人間が考え、決めて取り組んだ結果ですのでご容赦頂きたいです。
次年度に向けてもちろん改善します。
しかしながら、演奏会では暖かい拍手を頂き、最後は大変な盛り上がりでした。多数御来場の皆様が気持ちよく演奏させて下さいました。シンガポール演奏旅行で感じた感動を再現、いやそれ以上のものでした。本当にありがとうございました。
また、演奏面では自分自身が感動しました。ここまでの演奏が出来るようになったのか、と本当に幸せな気持ちになりました。もちろん自己満足ではありましたが、それでも本当に幸せな時間を過ごさせてもらいました。
もし準備の時間が長ければ今回の演奏会の質が向上したか?私の考えではそれは違うと思います。ここまで追い詰められた事で、それぞれが本当にベストを尽くした結果です。のんびりと余裕を持って作り上げた物とは比べものになりません。よく言う「時間さえあれば」という言い訳は、現実には意味の無いことです。
普段から時間の無い中、そしてできる限りの計画を立てて走ってきました。今回も随分と走りましたが、一番の収穫は実力を120%発揮しようとしていた点では無いでしょうか。本当の力が見られました。そこにたどり着くまでに随分と紆余曲折がありましたが、それでも本気の不動岡生はここまで出来るのかと思いました。
ここからは皆さん自身が、自分の持てる力を出し切る事を忘れずに頑張って欲しいです。
本気で取り組んで得られた結果は、間違いなく人生の宝物になります。勉強やら、人間関係やら、色々と言い訳をして、結局は何にも本気で取り組めない人には手に入らない物です。この演奏会でそれを多くの人、特に3年生は手に入れたのではないでしょうか。
大変なことを避ける風潮がある昨今。
より安全に、より安定的に、プレッシャーの無い道を進むのが良い人生でしょうか。この演奏会を乗り越え、そしてコンクールで最高の演奏を目指して全力を出した皆さんには、間違いなく大きな「成長」という成果が待っています。
「やれば出来る!」
今回の定期演奏会で実感しましたね。なんとかなるのではなく、あなたが何とかするのです。外野のヤジみたいなみっともない真似はせず、自らが主人公として自信を持って行動していきましょう。ここから本当に素晴らしい時間が待っています。私はワクワクしています!!
熱い夏にしましょう!!
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