受験生の皆さんへ
とうとう大学共通テストです!
3年生たちの緊張する表情に、こちらも身が引き締まる思いです。毎年恒例ですが部活動で、先輩に応援するプレゼントを渡すという行事がそこかしこで見受けられました。
吹奏楽部の低音パートは不動岡ホール前で、何やら怪しげな白い鉢巻を巻いていました。よく見ると「全集中」と書いてありました・・・。流行に敏感ですね。「全集中」で実力を発揮して欲しいです。世界史の平均点目指せ80点!!期待しています~。
さて、授業でも言っているアドバイス。
1 未来を語るのは全て「嘘」
2 同じ「嘘」ならば、うれしい、頑張れる、テンションの上がる「嘘」を言った方が良い。
例えば
「今見ているページから、今やった問題が必ず出る!」
もちろん「嘘」ですよね。予言者じゃないんだから。でもそう思って勉強するのと、「結局どれが出るのか分からない。」とか、「これは出ないかも。」とかテンションの下がる「嘘」や「現実」を再認識するので、どちらが質が高い勉強になるでしょうか。もちろん明後日の方向に向かって、「これが出る」と言ってもしょうがないです。大切なことは真剣に、一生懸命に取り組んでいる自分を応援するのには、良い「嘘」をどんどん言った方が良いという事です。
ちなみにそういう点で言うと、あとは「信じる」のみ。あ、ちょっと宗教ですか?
ちなみに、宗教、信仰に対しての偏見は良くありません。ドイツへ演奏旅行に行った際に、ドイツのお友達が「君は信仰を持っているか?」と自然に聞かれて、特にないと答えると「それはもったいない!」、「苦しい時に助けてくれる信仰は素晴らしいものだ」と熱く語られました。もちろんヨーロッパでも熱心な信仰心をお持ちの方と、そうでない方がいらっしゃるとおもいますが。
社会科、世界史を教えていると、宗教に対してある程度のリスペクトは自然に生まれます。ブッダもムハンマドもイエスも、皆さん素晴らしい事を言ってますからね。あ、ちなみに「お金のかかる宗教」はダメですよ。
救いにお金は必要ない。現代の「贖宥状」を買ってはいけません。
(16世紀、教皇レオ10世は、サン=ピエトロ大聖堂の修築資金を集めるために、贖宥状の販売を奨励しました。これは「お金の音と共に、あなたの魂が救われる。」と言って売りさばかれたそうです。このような行為がルターのカトリック教会批判に端を発する「宗教改革」につながるのです。)
ということで、自分に都合のよい未来を「信じる!」のです。それでOK。自分のテンションが上がって、活動の質が上がるならOK。ポイントはそこです。
自分自身の行動、活動の質にすべてがかかっているのです。そして、それは自分で変えられる唯一のものです。
ちなみに私の体験談。
教員採用試験は超氷河期。特に社会科は30倍以上の難関でした。私は全くそのような状況をリサーチせず、世界史が好きだから社会科、何より「吹奏楽部の顧問をしたいから教員!」と全くわき目も振らず教員一本でした。
今から考えると、もしこの厳しいデータを知っていたら諦めていたかもしれません。さすがに・・・。
当然ながら、大学4年生の時の教員採用試験は見事に玉砕。これまたお恥ずかしいのですが、専門科目の試験に「世界史」だけじゃなくて、「日本史」も「地理」も出るなんて知らなかった!テスト始まってから衝撃。受かるはずもありませんね。
翌年は週7時間の非常勤講師をやって、それが本当に楽しくて。しかも吹奏楽部もお手伝い出来て、授業が無くても学校に行ってました。文化祭は一緒に楽器を吹いたりして。ああ、やっぱりこれしかない!と確信しました。(ちなみに翌年そのまま同じ学校で採用。異例だったそうです。いっつも学校に入り浸っている非常勤講師が校長先生の目に留まったのです。ありがとうございました!)
でも、非常勤講師の月収7万円!?の現実から「これはまずい!生きていけない。。。」と本気になって勉強。(遅い)
その時に奇跡は起きました!前日に見ていた問題集の問題がそのまま出ました!今でも忘れない「数学」の問題。も~本当にうれしくて解いたら、自分の答えは整数だったのに、選択肢は分数。終わった・・・、と思いましたが似てるのを選んだら合ってましたよ。っていうか一般教養として、物理とか、数学とか、本当に勘弁してって感じでしたが、奇跡的にそれをパスする事が出来たのです。まあ、事の詳細はまた機会があれば。
ですから、「信じる者は救われる!」
わらをもつかむ思いで直前まで見ていたものが、本番に出る可能性もあるのです。
同じ「嘘」なら、良い「嘘」を自分言い聞かせましょう。
最高の状態で明日の共通テストに臨んでください!!
ちなみに、私がとっても影響を受けたのが下記の本。
やっぱり言葉の使い方って本当に大切!自分自身を前に進める言葉を使いましょう~!
二者面談
生徒との二者面談が続いています。
これまで面談したメンバーは、特に問題を抱えている(深刻な)生徒もいないので雑談程度に。
・「学ぶ」ことに主体性を持つには
・「安心領域」を人生の中心に持ってくると「退屈」になる。
などなど、ちょっと話過ぎてしまった時もありました。伝わったかな~高校2年生。
そういえば、昨日も紹介した『お金の大学』を課題図書として与えた長男は読んだかな。
若いうちから経済観念、金融知識を身に着ける事は本当に意義深いと思います。「お金、お金って言ってばかり!」と言う人がいますが、それは「お金」のイメージが悪い人ですね。
いつも「貨幣(お金)」=「モノ(財・サービス)」の影であると言っていますが、これからわかる通り「お金」は「モノ」の価値を表す物差しでしかありません。「お金」に良いも悪いも無いのです。まずそこから、彼らにはしっかりと学んで行って欲しいです。私自身がおぼろげながらそのような事に気が付き始めたのは、30歳を過ぎてからでしたので・・・。しっかりと金子家の子どもたち、生徒の皆さんに伝えていこうと思います。
とっても嬉しい事!
昨日、その前の反省を生かして次男と落ち着いて話しました。
優しく話を聞いて、受け止める事を常に意識して時間を過ごすことができました。(数分ですが)
気持ちもほぐれたようで、食卓にも顔を出し、私が色々と作業している場所の近くでテレビを見て楽しく過ごしていました。少し気持ちも落ち着いたかな。
すると、今日はまずクラスのちょっと学校に来られていなかった生徒が登校してくれました!
私の授業も久しぶりに受けてくれて、見ている限りは笑顔で過ごしていました。あんまり無理をして精神的な体力が削られないよう、回復しつつ継続できれば良いですね。
そして!
我が家の次男も途中から登校したようです。
でもとっても疲れたようです。ということで、少しずつペースをつかんでくれれば良いのですが。彼もこの先自分に合った学校を見つけていく必要がありそうです。
それでも、二人ともとっても頑張りました。
そのこと自体は素晴らしい!
これからも、焦らず、長い目で応援していきます。
コメント