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当たり前の重要性

令和6年3月12日(火)

Covid-19の影響は学校教育に大きな影響を与え続けています。

人が集まる行事はことごとく制限されてきました。

昨年の卒業式です。
令和4年の卒業式。
令和3年。コロナ直撃で卒業式も大幅に制限されて開催された代でした。
コンクールも中止でしたね。
https://kanegoon.com/archives/5685724.html
この代から制限が当たり前になっていきました。
彼らは大学生になってから本当に苦労しました。

もう4回も卒業式は制限されて開催されています。

そして今年もいろいろと理由はありながら、制限されて開催されているのでしょう。

通過儀礼

成人年齢が18歳に引き下げられて、成人式は20歳の集いと名前が変わりましたが大切な儀式として継続しています。

人生の節目はとても大切です。

その中でも入学式、卒業式はとても大きな節目ではないでしょうか。

特に高校生。

ここまで育て上げて、次は就職、専門学校、大学、浪人・・・。

やっぱり一区切りです。

親も生徒も大切な節目を迎えるわけです。

昨年まで埼玉県で最も古い学校に勤務し、その前も約1世紀の歴史を持つ伝統のある女子高校でした。

数万人の卒業生を輩出した歴史ある学校では、連綿と引き継がれてきた伝統の作法がありました。

それが、一度とまるとまさに「断絶」してしまいます。

積み重ねるには気が遠くなる時間がかかり、途絶えるのは一瞬です。

ここまで積み重ねてきた歴史。
誰のせいでもないのかもしれませんが、「歴史」を大切にする人間はなかなかいらっしゃらないようです。

空気を共有する。

卒業していく3年生たち。

その凛とした「決意」を感じるたたずまいに、後輩たちは感謝だったり、あこがれだったりを感じるものです。

そして、その空間を共有したことで得られたイメージは、自分も来年、再来年に卒業生になる!という道筋を明確にしてくれるのです。

数値化できるようなものではありません。

AIが圧倒的な能力でデータを処理してくれる時代。

でも、人間にしか出来ない「伝統」の継承。

残さなければならなものがあります。

これが「価値観」というものでしょうか。

何だか色々と考えることの多い1日になりました。

前任校の卒業式にも顔を出せないのが残念です。

とはいえ、世の中の卒業生の皆さん。

ご卒業おめでとうございます!

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