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合宿!(3年ぶり!?)

吹奏楽
この近代的な校舎。 県内で最も新しい県立高校の校舎です。

令和3年12月17日(金)

テスト返却最終日。

無事終了して、社会科の教科会議も終了。

午後は補習をやってから合奏でした。

プロヴァンスの風

今日は大講義室が使用できたので合奏でした。

久しぶりに課題曲を合奏

細かく練習しているだけあって、様々な部分がまとまってきました。

音程も方向性は見えてきています。

一番課題に感じたのは「テンポ感」。

これを揃えると、うまくいかなかったことが随分解消されます。

音形も音程も。

いずれにせよ、一生懸命に練習をしています。
この調子で磨いていければ、コンクールらしい整った演奏になるでしょう。

フレーズ

丁寧に揃える練習をしていると、どんどん「音楽的な要素が失われる」という現象が起こります。

これはつまり、

「作業的に音を整えている」からでしょう。

さらに、演奏者には音楽的な素養が不足しているので、音楽とかけ離れて行っても気が付きません。

大多数の生徒はわかりません。
「音楽の勉強」をしていませんから。

こんなに一生懸命に「吹奏楽」の練習をしているのに、「音楽の教養が身につかない」という事実を突きつけられます。

「吹奏楽の練習」は一体何をやっているのでしょうか・・・。

「そろえる」

この「そろえる」練習は、音楽のそれとは異なる喜びを生み出します。

音程はもちろん、音形にしても、タイミングにしても「そろう」と気持ち良いものです。

特に吹奏楽、管楽器はパイプオルガンのように美しいサウンドを作り出せます。

さらに、どんな時でも純正調(自然倍音に沿った音程で美しい協和音を作り出す)が作れるのです。

これはある意味、他にはない吹奏楽編成「最大の魅力」ではないでしょうか。

ちなみに、オーケストラの魅力は言うまでもありません。

あの編成によって奏でられる魅力は、なにもにも代えがたいです。

なにより、クラシック音楽をそのまま演奏できる!という最大の魅力があります。

吹奏楽でもベートーヴェンをやりたい。

ブラームスをやりたいです。

さて、そんなことはさておき、素晴らしいオーケストラですがアマチュアの場合は大きな課題があります。

それは、弦楽器のアマチュアにおける音程の厳しさ・・・。

アマチュアオケはそれを織り込み済みで楽しむものでしょう。

それに比べて、吹奏楽のアマチュアレベルは「揃う」という点に関しては、世界一だと思います。

「揃う」点では・・・。

日本のトップバンドであまた金賞を総なめにしてきた人が、音楽大学に進学して苦労するという話はよく耳にします。

なぜ?

それは、吹奏楽部の方向性が、音楽の専門家の方向性と異なるからではないでしょうか。

それでいいのか?!

いや、良くない。

生徒なんだから、アマチュアなんだから、って済ませて良いのでしょうか。

スポーツの世界では、子供の段階でトップレベルの指導を受けるのが常識です。

アンダー・カテゴリーの充実が、トップレベルの活躍につながるのです。

サッカーはその最たるもの。

さて、音楽の世界はどうでしょうか。

「文化」に対する世の中(日本)の認知度は確実に高まっていると実感します。
今こそ、吹奏楽の世界が変化すべき時ではないでしょうか。

コンクールで結果を出す。

つまり、「揃ってる」選手権でもそれなりに評価される。

でも練習した成果として、音楽の教養レベルが高まる。

そして生涯にわたって音楽を親しむ素養を身に付ける

何より、音楽そのものの楽しさを知る。

「金賞!」、「代表!」の喜びではなく。

音楽を奏でる喜び。

長年積み重ねてこられた「吹奏楽」の常識。

ここから、パラダイムシフトを仕掛けていきたいのです。

何とかして。

ソルフェージュ

12月22日から始まるソルフェージュの授業

もちろん結果が出るまで時間はかかります。
でも、だからこそ今から始めるのです。

ちなみに・・・・。
翌日はクリスマスコンサート!

でも、今しかないので、将来につながることをやっていくのです。

これって、よくビジネス本で出てくるお話です。
非常に納得がいきます。

この中で最も行動すべき事は、「重要」かつ「緊急でない」課題です。

まさに、この吹奏楽部の練習に音楽の専門教育の要素を取り入れるという取り組みはこれ。

結果を出す。=コンクール 金賞・代表

の価値観から

結果を出す。=音楽を楽しめる素養、教養を身に付ける。

これを吹奏楽部が果たせれば、日本の文化は大きく変わるんじゃないか!?
なんて野望を抱いていたりします。

結局、音楽の専門家が集まって演奏した音楽の方が魅力的です。

それは「技術」の差だけの問題ではありません。

音楽の「素養」、「教養」が少しでも身につけば、演奏は「魅力的」に変化します。

今後の課題は、この考えを理解して賛同者を増やしていくこと。

この「魅力的」をもっと明確に言語化して、一般化していく必要があります。

「揃ってます」選手権のコンクール。

もちろん、高いレベルになるとその上に音楽性も求められます

しかし、それは演奏者の音楽性というより、指揮者、指導者、講師の音楽性だったりします。

それでは結局、生徒は大人の競争の道具ですか?ってことになります。

これだけ学校教育の中に「吹奏楽」が文化として根ざしている日本。

コンクール的な演奏を作り上げるメソッドが確立され、見事な演奏を聴くことが出来て久しいです。

もうそろろ、次の時代を考えるべきではないでしょうか。

音楽としての「吹奏楽」

その魅力、効果が実感できれば、あっという間に広がって変化が起こると思います。

とってもワクワクする取り組みではないでしょうか?

吹奏楽が「音楽」の喜びがあふれる活動になってほしい。

そんな「吹奏楽部」が日本中に見られるようになるために、ムーブメントを作っていく。

とっても楽しい野望です。

合宿解禁!

例年、練習時間の確保が難しい不動岡高校吹奏楽部では合宿をしてきました。

これは、練習だけのためではありません。

寝食を共にする

同じ釜の飯を食う

なんて、古めかしいと思われるかもしれません。

しかし、人間関係を形成するうえで「食事」などの共同作業は非常に有効です。

一緒にお風呂に入る、同じ部屋で寝る、共同生活を通じて得られる経験は非常に貴重です。

それこそ、長~い歴史がその効果を証明しています。

歴史というほどではありませんが、私もこれまで20年以上実践してきてその効果は疑いようがありません。

良いものは残り、改善すべき点は柔軟に変化させる。

コロナ感染症の不安もまだありますが、合宿解禁ということで早速「アンサンブル」のメンバーで実施しました。

ちょっと下調べ的な意味合いもありましたが・・・。

実は、この秋から冬にかけて体育館、格技場の大規模改修工事がありました。

これと一緒に合宿所、格技場のお風呂設備も改修されました。

不動岡高校の記念館(合宿所)、格技場と言えば、お湯の出ないお風呂。

シャワーは5本あっても1人しか使えない。

茶色いお湯。(水道管のさび)

それが・・・。

何と!ガス給湯器に変身。

元栓を開けて、スイッチを押すとお湯が出る!!(当たり前!?)

いやいや、以前は2時間以上前にボイラーを点火しないとお湯がでませんでした。

忘れる事しばしば・・・。

さらに、上記のようにタンクにお湯がたまっていても、ポンプの能力不足でシャワーはほぼ使用不可。

しかし、水道管関係も配管しなおしたようで、5本中4本も使えます!!(全部じゃない・・・)

4倍!!!

そして、不動岡高校に来て初めて湯船にお湯を張りました!!

使用した感想は「足も伸ばせて快適!!」とのこと。

いや~これからの合宿は快適になります。

残念なことに現役生はこれが初めての合宿なので、この「お湯が出る!」という感動は薄いでしょうね。

水風呂を経験した代に、この劇的な改善を経験してもらいたかった・・・。

とにかく!

お風呂のお湯が出ます!!(だんだん悲しい気持ちになってきましたが・・・)

3年ぶりの合宿もお疲れ様~!!

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