令和6年6月29日(土)
テスト期間が始まり、授業のみの日々になりました。
頑張ってテスト範囲を終えて、テストを作成してと結構忙しい日々です。
平日の音楽は朝練をしている時の自分の音だけでちょっと寂しいです。
さて、今日は午前に吉川、午後に鷲宮と結構激しい移動の一日となりました。
基礎合奏
どちらの学校も最初に基礎合奏の確認から。
JBC(ジャパン・バンド・クリニック)の教本を使っている学校と、先日から3Dを使い始めた学校でした。
私はおおみや市民吹奏楽団、Saitama Junior Wind Orchestra、あと松伏高校でも3Dを使用しています。
『3D』は本当によくできている教本だと思います。
ただ、「個人練習を全員でやる」という教本だと思います。
リップスラー、アルペジオ、半音階、スケール練習、調の練習、コラール、リズム練習。
これをしっかりと積み重ねて行けば、個々の演奏技術は充実するのは間違いありません。
惜しいのは『3D』には「全調」(24種類)のスケールが無いことです。
そして、音を合わせる、合奏のための「サウンド・トレーニング」はありません。
これを『3D』でやるには、ちょっと工夫が必要です。
その点、JBCのトレーニング・ブックは逆にバンドのサウンド・トレーニングに重点が置かれています。
これについてはウィンズスコアから出版されているサウンド・トレーニングbookもとても良いと思います。
結局、基礎練習では「個人技」を磨くことと、バンドの「サウンド・トレーニング」の両方が重要です。出来れば個人でしっかり取り組めれば良いのですが、全員でやらないと基準が甘くなってしまうバンドも多いことでしょう。
ぜひ、この両方の観点で基礎合奏を組み立てて欲しいです。
ちなみに、日曜日のフライングカープウィンドオーケストラでは基礎合奏を見直そう!ということで、全調スケールを一気にやりました。たったの10分間。でも、とても効果的な10分間でした。
とはいえ、♩=80で一気に全調スケールはなかなかハードルが高い。
これは不動岡高校吹奏楽部で、日々全調スケールに取り組んだ人が多いからです。
中には暗譜している人もいますから・・・。すごいな~。
試しにと月曜日の朝練で自分がやってみたら・・・。
悲惨な結果になりました。10分は無理だな・・・。特に♯が5個もあったりすると。
私も練習しなければ。
とにかく、音階練習(長調と短調をセットで!)と半音階の練習。
これを毎日欠かさずやりましょう!
あと、「譜面に運指番号を書かない!」というお話もしました。
スケール(音階)練習で書き込みをしないで、分からないときは調べて頑張れば必ず「読譜力」が付きます。
ぜひ!「指番号を書き込まない!」キャンペーンを広げたいです。
書いてしまったらいつまでたっても楽譜は読めるようになりません。
楽譜が読めないと、楽器を操る技術はあって楽譜を覚える時間が必要になります。
楽譜を読んで、演奏をする。
当たり前のことなのですが、吹奏楽部ではあまり強調されてきていないように思います。
ぜひ!指導者の皆さんはこれを伝え続けて欲しいです。
打楽器のサポート
さて、今日はKFWO(FWOのOG)の打楽器メンバーにお手伝いしてもらいました。
とても助かりました。
やっぱり、打楽器は実際に叩ける人にサポートしてもらうのが一番です。
打楽器に限らず、大人が生徒・児童の練習のお手伝いをする体制はとても良いと思っています。
大人は自分がこれまで培った技術、知識を生徒に伝える、生徒は貴重な学びを得る。
そして次世代が成長し、いつしか一緒に音楽を楽しむ仲間に成長してくれることでしょう。
これを実践しているのがSaitama Junior Wind Orchestraです。
このようなサイクルが確立していけば、吹奏楽が「文化」になったと言えるでしょう。
あと今日は、打楽器用の資料も印刷してプレゼントしました。
これを日々しっかりやってくれれば、必ず上手な打楽器奏者になります!
しっかりとした奏法を身に付け高校でも吹奏楽を続けて欲しいです。
おおみや市民吹奏楽団
午後がエアコンの無い音楽室で練習だったので、相当に疲弊しました・・・。
まさかエアコンが無い状態で練習しているとは。
ぜひ、久喜市の行政の方。何とかしてあげてください!
そして、夜は大人の練習。
武田晃先生の本番前最後のレッスンでした。
ブックマークス・フロム・ジャパン。
いや~吹けない!!
来月の本番に向けてこれではいけない!と反省の時間になりました。
学校でも「マードックからの最後の手紙」や「ラッキードラゴン」をTuba一人で吹くというなかなかのピンチを迎えています。
そろそろ、基礎練習だけでなく楽曲もさらわないといけません。
でもな~。
まだまだ本調子にはなりません。
やっぱり1年くらいかかるのかな~。
とにかく毎日楽器を吹き続けようと思います。
毎日練習するようになって一番変わったのは、「練習に楽器を忘れなくなった!」ということです。
それくらい楽器を吹くのが通常になってきました。
指揮、指導だけでなく、吹くのも思い切り楽しもう!
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