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テスト前日。

教育
学び続ける姿勢が大切。

令和4年2月16日(水)

テストを直前に控えて。

調査書の審査も佳境。

朝から細かい字を見続けました。何とか入力が終了して、あとはデータの確認。

論述指導の日々

高崎経済大学

高崎経済大学の過去問題。
これは総合問題です。

AIのディープラーニングの結果、「バイアス(偏見)のある結果」を選択してしまうという問題について。

AIは「学習」するデータに「バイアス」がかかっていると、その影響を受けた決断をしてしまうそうです。

これをどうするべきか。

「差別」はいけない、という価値観をAIが理解することはできません。

それは、なぜ「差別」はいけないのか?

が明確に説明することが難しいからです。

問題に使用されている文章では、「憲法的な価値観」と言っていました。
その根底に流れるのは「未来を良いものにしよう」という価値観。

となると、AIには全く不向きとなるのです。
AIは「将来」を学ぶことはできないのです。
AIがディープラーニングするビッグデータは、全て「過去」ですから。

AIが様々なことを変えてくれる可能性は非常に魅力的です。

でも、人間が使う限り、人間を越えることは無いようです。現段階では。

ですから、「人間の課題は人間が乗り越えるしかない」ということを伝えていると感じました。

色々と考えさせられる良問でした。

やっぱり大学の先生はいい質問しますね!

東京都立大学

世界史の問題は基本問題が中心。

でも、いくつか「それって教科書、資料集に無いですね?」という問題も・・・・。

まあ、それはあまり気にせず、基本問題を丁寧にミスなく答えていくしかありません。

と言っても、真面目な受験生は悩んでしまいます。

ですから過去問題で、作成している教授(だと思う)の考え方に触れるて慣れるのは大切。

いろいろと考え方はあると思いますが、私は早い段階から過去問題に取り組むと良いと思っています。

専門家の問いかけは本当に見事。
それを受け止めたうえで学習する方が、より焦点の絞られた学習になると思います。

筑波大学

論述を4問。

非常に基本的な、重要な時代を切り取って大きく解説させる問題です。

毎年演習でも取り上げますが、歴史を学ぶ上で大変良い教材だと思います。

これに加えて、東京外語大学、東京大学、京都大学などの論述はとてもいい問題。

ぜひ、受験勉強というだけでなく歴史を理解する上で非常に有意義です。

例えば今日取り上げた「中国の歴史」は現在の中国を理解するうえでもとても大切な内容でした。

1949年 中華人民共和国の成立。

その後、国家主席・毛沢東、首相・周恩来による政治が展開。

周恩来、毛沢東、そして田中角栄。
1972年 日中国交正常化
文化大革命の影響もあり、さすがに経済の疲弊は限界に達していました。
中ソ対立によりソ連の経済支援も途絶え、もがき苦しむところにニクソン大統領が電撃的に訪中して米中関係が大きく転換しました。
その流れで、日本もやっと中国と交渉できることになりました。
日米の経済協力。これが中国経済を支えたのです。

毛沢東肝いりの「大躍進政策」が大失敗。
毛沢東は失脚。
全く科学的根拠を伴わない改革は悲惨な結末を迎えます。
多くの国民が飢餓により命を落としました。

その後、毛沢東は「文化大革命」で復権。

しかし、経済は深刻な状況に追い詰められ、周恩来は命がけで「四つの現代化」を発表しました。
※毛沢東に睨まれたら周恩来でも命の危険がありました。

結局、1976年 周恩来、毛沢東の両氏が死ぬまで「文化大革命」が続きました。

これまでの中華人民共和国では経済よりも共産党による政治体制、独裁体制を維持してきた歴史があります。

となると現在の習近平体制における「反資本主義」的な政策
※不動産バブルへの急激な対策、ゲーム産業への規制、学習産業への規制 など。

さらに、経済に大打撃を与えている「ゼロ・コロナ政策」の継続。
世界の状況を見れば、「Withコロナ」に切り替わっています。
しかし、それを切り替えられないのが中国共産党。

まさか、「大躍進政策」の時の鉄鋼大増産のために生活の糧である貴重な農機具「鋤、鍬」まで供出し、燃料が足りないと大切な「果樹園の樹木」まで伐採した、あの時ほどではないでしょうが・・・。

いずれにせよ、現代に見られる中国の政策は繰り返されてきた過去を見るようです。
中国の常識が私たちとは違うところにあることが分かれば見え方は変わります。

なんてもことも、受験勉強を通じて学ぶことができます。
今を理解する上で「歴史」は必要不可欠なのです。

これから1週間が勝負!

リモート指導

今日はリモートで2名、リアルで1名の指導。

リモートでも全く問題ありません。

不動岡は通学時間が長い生徒も多いです。
それを考えると、リモートは有効活用していくべきです。

ちなみに、私立大学を受験した後にリモートでの論述指導
いや~頑張りますね!

ぜひ、最後の最後まで努力し続けて受験して欲しいです。
そのためのサポートはできる限り頑張ります!

私立の結果もちらほら。
思うように結果が出た人も、まだまだこれからの人も、自分の頑張りを正当に評価して次のステップを踏み出しましょう。

悔しい思いは次につながります!
頑張れ~。

教員はブラックか・・・。

なかなか重たい内容です。
教員が心を病んでしまうとなると、何か手を打つべきと思います。

「ブラック」だそうです。

勤務時間が長い。

部活が辛い。

実際、部活動では専門ではない競技の部活を任されている先生も多いです。

教員の志望も減少しているそうで・・・。
寂しい限りです。

教員は素晴らしい仕事ですよ~。

1 専門職である。

教員は教育の専門家。
まずは教科指導。
他にも様々な面で専門家。

でも、最初から専門家と言えるような実力があるわけではありません。

とにもかくにも努力の日々です。

実力が付くには当然時間はかかります。
勤務時間内で終わる・・・かな~。

魅力的な、YouTubeのすごい授業にも負けない、生徒を引き込むような授業ができるようになるには、勤務時間では足りません。一般的に。

授業を動画で公開するのもいいと思います。
お互いの授業を見て研修し合う。

恥ずかしがらずに。

2 教材研究

とにもかくにも、自分の専門科目について学びを深めなければなりません。
小学校、中学校、高校と立場は異なるでしょうが、教える側が学び続けるのは同じでしょう。

専門書を読み続け、知識を身に付け、より深い理解をしていきます。

私の同僚で今年度で退職なさる先生がいらっしゃいます。

その先生はとにかく、ずっと本を読んでいます。
とてつもない読書量です。

また、前任校の同僚で退職なさった先生も同じ。
ずっと本を読んでいました。
その先生は原書を読んでいました。

何を聞いても明解な答えをくださいました。

ちなみに、春休みに有志の生徒たちが集まって「最後の授業」をやってくれとせがまれて、特別な授業をしていました。

いや~最後は生徒たちから「授業をやって欲しい」と言ってもらえる教員になれれば幸せです。

知識を深め、自らの思想を育て、それを伝え続ける。

読書が一番。

3 部活

部活も仕事。
とは言え「お給料」にほぼ反映されていないのがつらいところ・・・。

見方を変えて「お金がもらえるレベル」の指導をしているのか?
という考え方もできます。

鍵開けして、座って見ているだけ、ではね。

こんなに指導していて、お金にもならない!って言えるレベルの人は基本文句は言いません。

好きでやっていますから。

4 日本の平均給与

450万円

あくまで平均ですが、これが日本のサラリーマンの平均年収。

ちなみに、自分は給料が安いと感じているのは、若手の先生方でしょう。

それもそのはず

年功序列

ですから。

日本の雇用システムは「終身雇用」と「年功序列」

若い時には給料は安いシステムなんです。

最終的にもらえる給与の総額から考えると、なかなかの金額です。

一般企業でこれだけの給与(生涯賃金)をもらおうとしたら・・・。

今や「退職金制度」は旧制度になりつつあります。
これがあるのも大きな魅力でしょう。
まあ、私たちだってどれくらいもらえのかは分かりませんが・・・。

自分が提供できる「価値」をしっかりと把握すべきです。
平たく言えば、給料分働いているか

かつて教員は

「なりたくてもなれない仕事」

でした。
私は非常勤講師の時からうれしくて、授業も部活も(勝手に遊びに行っていました)何をやっても楽しかったです。
失敗ばかりしていましたが・・・。

教員が研修して自分の実力向上に努めないと

やっぱりアメリカ式で授業などを評価して、給与体系に反映する時代が来てしまうかもしれません。

教員の質が落ちれば、そうなっても仕方ありません。
質の担保で一番効果が実証されているのは「競争」ですから・・・。

これからは授業をしない(させられない)教員も出てくる、なんて議論も聞きます。
力が無いのに努力もしないのですから当然です。

リアルの授業と映像授業の併用も現実的かもしれません。

優秀な若手たち

私の周囲には優秀な若手しかいないので、あまり悲壮感はありません。
本当によく教材研究しています。
部活も頑張っています。

住んでいますか?ってくらいの人もいます。
朝起きたら数学の問題を解くそうです。。。
さすが博士。

私も頑張らなくちゃ!って刺激になる若者たちです。
給料分働かなくちゃ!と。多分彼らの倍はもらっていますから。

ぜひ、日本の教員が世界の教員の環境、待遇と比較してどうなっているのか、調べてみようと思います。

中堅になった私からのアドバイスとしては

最初の10年間が大切。
しっかり勉強して、いち早く実力を身に付けましょう。
若いうちだけです。
実力不足でも応援してもらえるのは。

これから激動の時代に、学校もその荒波にもまれるのは間違いありません。

自分の授業+αがお金もらえるレベルか考えましょう。

プロフェッショナルになりましょう!

私も頑張ります。

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