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オータムコンサート終演!

吹奏楽

令和4年11月27日(日) 

オータムコンサートが開催されました。

黒川先生のリハーサル風景。30人だと寂しく見えます。

3回目を迎えたオータムコンサートは、年々内容が充実して盛り上がりをみせてきました。

その分生徒も大変でしたが、私はこの「大変」がとても大切な経験になると思っています。

その「大変」が、大勢の観客の皆様にお越しいただけて報われました。

観客が多い!

開場時間から客席をチラチラとのぞいていましたが、最終的には座席に大勢のお客様が来てくださっていて本当にうれしかったです。

これまで2回はコロナの影響もあり、思い切り広報もできなかったので200~300ほどの内輪的な発表会でした。

それが、今回は倍増です。

ちなみに、昨年から大きく修正して「聴いていたく」ということを意識した演奏会にして良かった・・・。

まだプログラムが固いものが多くて、小学生には難しかったかもしれません。

加須小学校から来てくれた方、地域のコミュニティセンターでチラシを見てくださった方、市民まつり、依頼演奏と様々な箇所で告知した結果、初めて不動岡高校吹奏楽部の演奏会に来てくださった方が多かったです。

新たな不動岡高校吹奏楽部ファンを作れたと思います。

ソロ、アンサンブルはコンテストを意識しているので、どうしても固いプログラムになってしまいます。

第1部も真面目で・・・。

アンケートを見ていると年配の皆様も多いので、定期演奏会のように幅広く喜んでいただけるプログラムを考えなければなりませんね。

演奏者も、観客も楽しめる時間という考え方は大切です。

第1部

ドキドキの第1部。

加須小学校で初めて演奏したときは、体調不良続出で大変なことになっていました。

今日はフルメンバーで演奏出来て本当に良かった。

課題曲「マーチ・シャイニングロード」

第2回冬季演奏会でも演奏する課題曲です。

これは長らく練習してきたので、音は入ってきて落ち着いてきました。

明るく、華やかな雰囲気でコンサートが始まりました。

これから冬季演奏会に向けて縦横を揃える作業が待っています・・・。

出来るだけサッと揃えたいものです。

やらないといけない、夏休みの宿題みたいなものです。

マードックからの最後の手紙 2021年版

この作品は生徒の希望多数で演奏しました。

結構ハードな部分が増えた改訂版で、以前よりもカッコいいですね。

私は初期の版も好きです。

前任校でもコンクールでとり上げました。確か最後の年かな・・・?

結構粗削りですが、でも雰囲気は出せていたと思います。

会場の雰囲気も良かったです。

やっぱり「ライブ」の演奏者の息遣い、空気の振動、そして観客の視線。

これは会場でしか味わえません。

ぜひ、配信もいいですけど会場で聴いてほしいです!

あ、そういう思いから配信しなかったのではなく、単純に私がWi-Fiをレンタルし忘れました・・・。

すみません。
12月11日のフライングカープウィンドオーケストラ第5回定期演奏会はすぐにレンタルしました!!

今週中には配信いたします!

なんと、今年は埼玉県でマードックからの最後の手紙が大人気で、冬季演奏会では5団体ほどがエントリーしています。(あ、内緒)

定期演奏会でも取り上げるので、さらに充実させていきたいです。

黒川先生プレゼンツ

オータムコンサートでは、レットセル・ミル社の新作を演奏させていただいています。

そして、この演奏が参考音源になっています。

過去の演奏はブレーンのホームページから視聴することができます。

今回は、小編成で演奏して欲しいということで、メンバーを半分に分割して演奏しました。

実はFWOにとって初めての経験でした。

人数が少ないと、音楽がクリアに聞こえる反面、一人一人の責任感が重たく感じられます。

難易度は低めの作品ですが、とにかく練習時間が無くて合奏は2~3回で本番でした。

これがさらに不安を強めたことでしょう。

客演指揮者として黒川先生に自作自演「レインボー・ヴィレッジ」序曲を指揮していただきました。

舞台袖で聴いていて、ちょっと不安になりました・・・。

音源として使えるのかなと。。。

ちなみに、私が指揮をした「ミストリの贈り物」は最後の練習よりグッと仕上がっていてうれしかったです。

トランペットのソロも美しい音色で、ホールに響き渡りました。
いや~素晴らしい!

小編成で演奏すると、大きく成長できる経験だと実感しました。

これで全体と同じレベルで演奏出来るように、これから頑張っていきましょう~。

木星

今回のハイライト。

誰もが知っている「木星」です・・・。

クラシック音楽、弦楽器の表現を管楽器で意識することはとても大変です。

でも、それが演奏者にとって非常に重要なことだと確信しました。

というのも、「木星」の練習効果が他の作品にしっかりと波及しているからです。

何かしないと「音楽」にならない。

この感覚は大切。

様式に合った発音、音色、処理を常に意識すること。

それが自然に出来るようになるまで頑張りましょう。

まだまだ傷だらけですが、よくここまで仕上げてきました。

伸びしろたっぷり。

そして、この作品を自信を持って演奏できるようになった時にFWOはもう一段レベルアップできると思います。

いや~私が一番勉強になっています。

第2部

アンサンブルとソロのステージでした。

吹奏楽連盟のアンサンブル・コンテストや、JBA(日本吹奏楽指導者協会埼玉県部会)主催の吹奏楽の日に出演した団体が演奏しました。

どの団体も演奏するたびに成長が分かります。

金管8重奏(幻影)は県大会に出場するので、ぜひそこまでさらにレベルアップして欲しいです。

ソロは3人とも見事!

1人は1年生!

もう今からどれだけ成長してくれるのか楽しみです。

2年生は学生指揮の2人。

どこに出しても恥ずかしくないレベルです。

こういう立派な演奏者がいる部活になったんだな~と感慨深く聞いていました。

ブラボー!!

そしてステージドリル

ま~直前まで切羽詰まりまくって練習していました。

数日前に見たときは「・・・・。」って感じでした。

それが、午前中のリハーサルを見てびっくり。

いつここまで仕上げたのでしょうか!?

全員が相当に頑張ったのでしょう。

会場の反応もとっても良かったです。

第3部

ポップスステージは・・・・。

本当に練習が追いついてなくてすみません。

ディスコ・キッドは1年生ドラムが奇跡的に本番を乗り切りました。

も~どうなっちゃうんだ!?と心配していましたが・・・。

やる時はやりますね!
今後の成長に期待しています!

この曲と言えば、冒頭のピッコロソロが印象的です。
当日リハーサルでスタンドプレーで!とお願いしたせいか、緊張しすぎてしまったようです。
ごめんなさい。
でも、目立たないピッコロなんて・・・。ねえ。

次回リベンジしましょう!必ずスタンドで!

ミックスナッツがウケがよかったですね~。

やっぱりアニメの主題歌は喜んでもらえると実感。

ちなみにドラムは2年生女子2名が担当していましたが、レッスンの効果が出て劇的にレベルアップしています。

今後、全員がドラムをガンガン叩けるようになって欲しいです。

やっぱりポップスにおけるドラムは命ですから。

かなり準備不足ではありましたが、個々の技術で何とか乗り切りましたね。

短時間に仕上げる!

という覚悟が身に付いたかもしれません。

吹奏楽部におけるリーダー論

自主公演をする、というのは一から演奏会を作り上げるということです。

それは楽器の練習をするだけでなく、演奏会全体を設計してそれを人を巻き込んで作り上げるという壮大なプロジェクトです。

このような経験は、実は社会に出てもなかなかできません。

60名のメンバーを率いて何か仕事を任されるとなれば、大企業でも課長、部長でしょうか。

中小企業であれば社長かもしれません。

幸いチームFWOのメンバーは優秀です。しかし・・・。大変個性的な粒ぞろいです。

それをたった1年早く生まれただけで「君はリーダー」です、と言われて任されます。

なんと理不尽。

でも、それが素晴らしいです。

世の中では年功序列の弊害ばかり注目されますが、当然メリットもたくさんあります。

それは「公平性」です。

誰でもチャンスが与えられる。
本来の向き不向きに関係なく、その年齢になったらば指導的な立場を経験する。

まさに、教育の現場における「誰もがリーダーになる」というシステムは非常に有意義です。

ここに「実力主義」を取り入れれば、その時期に他の人よりちょっと目立った人間に全てが集中します。

その結果、大きな可能性のある若者が成長するチャンスを失います。

話は広がりますが、コンクールで「3年生は出場する」というポリシーもそこから来ています。

もちろん、この理想を誰もが納得する形にするのは本当に大変なことです。

しかし、「年功序列」へのこだわりは、一人一人の可能性に対して平等にチャンスを与えるという根拠に基づいています。

結果は誰にも分かりません。

しかし間違いなく言える事は、学校は「生産性」を高めるために「競争」を取り入れる場所ではありません。

ましてや、コンクールで結果を出すために「実力主義」を取るというのは一体何のためのコンクールでしょうか。

そもそも部活動は生徒の成長の為にあるはずですが・・・。

もちろん競争による成長もあるのは良く理解しています。
でも、バランスも重要ではないかと私は考えています。

学校は実社会とは異なる、全員に素晴らしい可能性があるという大前提のもとに、理想を追求できる場所であると思います。(可能性を否定しているわけではありません。社会が可能性を否定するという意味です。)

そのような中、部長、副部長、学生指揮に加えて、演奏会実行委員長、企画、その他多くのリーダーたちがこの演奏会を作り上げました。

そして、2年生のみならず、1年生もこの演奏会で大きく成長したように思います。

ともすると引退したばかりの、とっても頼りになった3年生の印象が強く残るのが顧問です。

その3年生が1年生の時にはどうだったか、引き継いだばかりの時はどうだったかなんて忘れてしまうものです。(特に私は・・・)

彼らもステップを踏んで、時間をかけて最後の「頼りになる3年生」になったのです。

ちなみにこれは演奏も一緒です。

コンクールで演奏したレベルと同じ状況が1年中続くわけありませんよね?
必殺技みたいに長時間覚えた曲の演奏と比べてはいけません。

高校生の演奏に多少の傷があって何が問題でしょうか??

ぜひ、おおらかに、音楽を楽しめる雰囲気を大人の私たちが作り上げていきたいものです。

さて「秋のイベントラッシュ」を乗り越えて、FWO一人一人が大きく成長しました。

なんと言っても、この時期にこの規模で、しかも600名ほどのお客様にお越しいただける演奏会をやれたのです。年2回の定期演奏会のようなものです。

この大きなヤマを登り切ったメンバーに心から祝福を贈りたいです。

ブラボ~!!

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