コロナ感染症における学校の対策
ずっとおかしい!と言い続けてきたこのコロナ対策。
今も続いています。学校だけ。
しかし、社会全体では昨今のコロナ感染症対策の緩和、そして正常化への方向性は非常にありがたいと思っています。
『ウィルス学者の責任』宮沢孝幸著
ウィルス学の専門家による著作物ですが、その内容は非常に明快でした。
宮沢氏は獣医師から、動物由来のウィルス研究の専門家として現在京都大学ウィルス・再生医科学研究所准教授の職に就かれています。
東大初の飛び級での博士号獲得というのも興味を惹かれましたが・・・。
やっぱり天才は世の中に実在するんですよね。
ロックダウン
必要があったのでしょうか?
実はずっと疑問に思っていました。
それが、より強くなったのは上海でのロックダウン。
先日もYouTubeで公開されていた映像を見ると、上海→北京の高速鉄道で乗客1名が陽性なので、接続する3車両の乗客全員を隔離という話。
もう全てがトンチンカンで、大変申し訳ないのですが中国人が大爆発しないのが不思議です。
さすがに、これは国家権力の濫用。しかも分かりやすい失敗版。歴史名を残す汚点になるでしょう。
北京ではクラブハウスで大規模クラスター。
これが、濃厚接触者8,000人という・・・。当局責任者は卒倒でしょう。
さて、日本はそこまでぶっ飛んでませんが、結局「ロックダウン」の効果はあったんでしょうか?
ここでいう「効果」は、様々なデメリットに見合う「効果」です。
さらに、「ロックダウン」しなければどうなっていたのでしょうか。
パンデミックによって、感染拡大が何をもたらしたのでしょうか。
ちなみに、本書では触れられていませんが、行間を読むにどうも海外のロックダウンの影響を感じざるを得ないです。
日本だけ封鎖しない
という決断に耐えられなかったという・・・。
実際、人間のやることですから、やっぱりこういう理由で重大な決断が下されたりするでしょう。
もちろん、こんなこと誰も意識的にやってないので表立っては理由としてあがらないのでしょうけど。
日本の方針に関わる専門家
言われてみれば全く意識していませんでしたが、日本のコロナ対策を左右した
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
メンバーを見てみると
https://www.cas.go.jp/jp/influenza/senmonka_konkyo.pdf
尾身茂座長は大変有名になりましたが、医学博士です。
岡部 信彦 川崎市健康安全研究所所長 は小児科医。
押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科微生物分野教授 はウィルス学の専門家。
釜萢 敏 公益社団法人日本医師会常任理事 も小児科医。
河岡 義裕 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター長 獣医師。ウィルス学者。
川名 明彦 防衛医科大学内科学講座(感染症・呼吸器)教授 内科の先生。
鈴木 基 国立感染症研究所感染症疫学センター長 感染症、疫学の専門家。
舘田 一博 東邦大学微生物・感染症学講座教授 感染症の専門家。
中山 ひとみ 霞ヶ関総合法律事務所弁護士 医療過誤、医療裁判などを扱う弁護士。
武藤 香織 東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授 文科系でライフサイエンス、医学研究を扱う。
吉田 正樹 東京慈恵会医科大学感染症制御科教授 医学博士。感染症の専門家。
なんか、ちょっと調べただけですがこのメンバーをもってして、なぜあのような政策決定がなされたのか疑問でしかありません。
高名な医学関係者ばかりで、市中の声が届いているのかが少し心配にはなりましたが・・・。
決定した政治家に加えて、助言をした専門家についても認識したいところです。
彼らが、この3年に渡るコロナ対策の責任の一端を担っているのは間違いありません。
もちろん完璧な人間はいませんからね。
だから、しっかりと検証、評価をして公開していただきたいです。
それをしないと、また繰り返しますから・・・。
1/100 作戦
ウィルスが感染に必要な量を曝露(あびる、体内に入る)した場合、発症する可能性があります。
つまり、ウィルスに感染する必要量を曝露する環境を削減すればよいのです。
当たり前のことですね。
しかし!
28P 「過剰な対策が始まってしまった」と本書にあります。
重症化、死亡の確立が低い、いやほぼ無いという状態の10代以下に対する過剰な対策。
これなんですね・・・。ずっと訴えてきた納得のいかない政策。
休校
誰も文句を言わない学校に対して、全く「コスト」と「メリット」のバランスを欠いた愚策を押し付けました。
これが、世の中に「とにかく危険だ!」という印象を植え付けたのでしょう。
誰か、この政策について効果の明確な検証結果を出して説明して欲しいです。
これだけのことをしたのですから。当然ですよね!?
あの、7月に入部してきた135回生も3年生になりました。
まだまだ、政治に翻弄されています・・・。(コロナではなく)
とにもかくにも、同様の意見を持つ専門家もいるということです。
『失敗の本質』
日本の太平洋戦争がなぜあのような結果に終わったのか。
そこには、日本に特徴的にみられる組織の弱点があったという論文集です。(6人の専門家による共著)
私はなんだか、この話とコロナ対策には共通性があるような気がしてなりません。
もちろん、コロナ感染症対策の流れについて裏の裏まで情報があるわけではないので、あくまで印象ですが・・・。
常識破り
「8割おじさん」 西浦博氏
人の動きを「8割」抑える事。
これが重要だと言い続けて、日本の様々な活動制限を後押ししましたね。
本来「感染」の抑制に対して、もちろん「接触をゼロ」にすれば「感染」もゼロ。
そうです。
これって、お隣の「ゼロコロナ」ですよ。
やっていたことは大して変わりません。
でも、彼の国があまりにも「アンバランス」な政策を推し進めることに、違和感を感じている人は多いのではないでしょうか。
そのおかげで私たちも気が付きましたね・・・。
日本の「ロックダウン」はバランスを欠いていなかったのか?
教育界への制限
埼玉県教育委員会による指示は
file:///C:/Users/kaneg/Downloads/040415%20%E8%AA%AC%E6%98%8E%E7%94%A8%E8%B3%87%E6%96%99.pdf
部活動は「公式戦」は出場可能。
でも、練習参加は出来ない・・・???
2名以上の陽性者で学級閉鎖。
これを想起させるのはインフルエンザ拡大期における、学級閉鎖の対応です。
インフルエンザとの違いは、その感染力。
1000万~1500万/年 に感染者を出すインフルエンザ。
これに対して、新型コロナウィルスはとりあえず 400万人/2年という状況。
何よりその重症度が重要なポイントですね。
現代段階でも(2022年6月13日現在)
10代未満の死者数
5名
11歳~19歳の死者数
7名
です。
全体の死者数が3万人。
どうして学校を止めるのでしょうか?
全くもって納得のできる理由が想像もできません。
ぜひ、埼玉県知事には説明していただきたいです。説明責任。
そもそも、この学級閉鎖=感染拡大の効果はあるのか?
結局、すべてを止めてしまえば、もしも止めなかった場合との比較が基本的にはできません。
ですから証拠は出ません。いいですよね~。
しかし、感染に関するこれまでの情報を積み重ねれば、この学級閉鎖がバランスを欠いていることは間違いありません。
結局、中国を見て「あれはひどい・・・」と思うなら、日本も五十歩百歩だということを自覚すべきです。
黙っていてはいけません。
先日の学校祭のように、声を上げるべきです。
特に若者。大人は頼りになりませんから・・・。ごめんなさい。
明日も何か出来ることはないか考えます。
こんな不条理は認めてはいけません。
本当に、若者から信頼を失ってしまいます。
「もう手遅れだよ!」って言われそうですが・・・。
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