緊急事態宣言延長!?
緊急事態宣言は延長になるようです。
これにより、学校教育の活動はじわじわと影響を受けつつ、徐々にむしばまれていく事でしょう。
不動岡高校の場合
ちなみに本校の場合は
1 3年生を送る会
3年生のみ体育館 基本的にスクリーンでの動画視聴
1,2年生は各教室にて視聴。
例年実施している部活動などの発表は無しになりました。時間短縮、感染予防だそうです・・・。
2 卒業式
3年生、保護者(各家庭1名)のみで実施。
例年参加している放送、演劇(照明)、吹奏楽部は無し。今年も入場での「飛翔」は無し。退場の「3月9日」も無し。そして、呼名の時の伴奏も無し。
これで2年やらないことになりますので、実際に卒業式で演奏を聴いたことのある生徒はいなくなってしまいました。これは本当に大きい事です。
年度内の行事はすべて縮小、リモートという形になりました。
これで緊急事態宣言の延長となれば、部活動禁止はそのまま学年末考査期間まで延長となるでしょう。となると、部活動の再開は3月10日。昨年も同じようなことを言っていたような・・・。
このまま、3月10日に再開できたとして、今年度の部活動の活動期間は6月23日の再開~12月23日まで。そして、3月10日~31日まで。
6か月と2週間。
実際に活動できたのは半年でした。ちなみに昨年度の休校措置も加えると、実に7か月と2週間は活動していません。そして、1年生は入部して約半年しか活動していません。(楽器が決まったのは7月17日でした)
そして、新体制で全体の発表ができたのは1年生が入部したての8月にあった演奏会、9月の学校祭、11月のオータムコンサートのみ。
むりやり自主公演を開催したり、行事をやり切った不動岡ですらこの回数なのですから、もっと少ない学校の方が多いでしょう。今思えば、本当によく修学旅行に行ったな~。主担当として感慨深い。。。そして校長先生すごい。
学校は何をするところ?
政治的決断には「犠牲」がつきものですが、若者の貴重な時間を「犠牲」にしているという自覚、またその責任を取る覚悟が大人にあるのか、という点に関して甚だ疑問です。優先順位が相当に低いなと思う日々です。
私が強く思うのは学校は「勉強」だけの場所ではない!ということです。
実際に、金子家の「学校が嫌いな男子たち」に勉強ならば家でもできる。でも学校にはそれ以外の友達との交流や、先生とのやり取りといった経験が社会経験になる。これは家では絶対にできない、貴重な経験なんだよと言っています。
そうは言っていますが、世の中の一般的な大人はそうは思っているのでしょうか。
世の中の主流は、学校が嫌いでも、大変でも、その存在意義を問わなくても、乗り越えられた強い人たちです。だから「学校」は授業だけでやってればよい、という考えになるのではないでしょうか。
もちろん今いる学校の生徒たちは本当にまじめで、この貴重な時間をしっかりと学習に使えている生徒も多くいます。(そうじゃない生徒もいますが・・・。)
しかし、今の授業だけの学校で息が詰まっている人もたくさんいるのではないでしょうか。あ、私が一番かも。。。
コロナが、現在の学校教育が抱える問題をより鮮明に浮かび上がらせているのではないでしょうか。
もちろん根拠なく「昔はよかった」と言うつもりはありません。
現在はADHDを含め、様々な個性を持った児童、生徒への理解も進み、無理に学校に合わせる必要はないという雰囲気が広まりつつあります。
しかしながら、現在の学校は以前よりも「固く」、「狭い」視野により、個性の強い生徒たちが「居心地の悪い」場所になってしまってはいないでしょうか?
ちなみに
埼玉県教育委員会発表の中学生進路希望状況によると(令和2年12月15日現在)
令和2年度 通信制高等学校希望生徒 2,414人(3.9%) →前年度 1,945人(3.1%)
ちなみに中学校卒業予定者数が 令和2年度 61,742人 → 令和元年度 63,095人 1,353人分母が減っているのにもかかわらず、通信制希望者が469人も増えている。
※通信制高校進学者がすべて不登校生徒ではなく、他の事情がある場合も想定される。
埼玉県教育委員会 令和元年度「埼玉県公立学校における児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(令和2年12月発表)
小学校・中学校 不登校児童生徒数 8,275人(前年度 7,584人) 前年度比9.1%増加
高等学校 不登校生徒数 2,179人(前年度 2,594人) 前年度比16%減少
もう少し詳しく見ると
小学校 不登校児童 平成22年 1,014人→令和元年 2,121人 209%増
児童1,000人当たりの不登校児童数 平成22年 2.6人→令和元年 5.8人
中学校 不登校生徒 平成22年 5,031人→令和元年 6,154人 122%増
生徒1000人当たりの不登校生徒数 平成22年 26.9人→令和元年 34.9人
※全国 小学校 3.2人→8.4人/中学校 28.7人→41.2人 すさまじい数です・・・。
中学生は増え方が少ないのではなく、元から多かった。そして、小学生に拡大を見せているという見方ができるでしょう。とにかく小学校は「急増」という言葉が適当だと思います。
これは、義務教育の課題が浮き彫りになっている数字ではないでしょうか。そして、そのまま高校の課題でもあります。現実問題として、公立、私立を問わず高等学校の志願者が一層減り定員を満たせない学校が一層増えるでしょう。
なぜ、今の学校教育がこのような状況になっているのか?という問いに正面から向き合うべきだと考えます。
結構金子家不登校初期に読みました。この題名が・・・。でも学びは多かったです。
「学校は楽しいですか?」
実は、この題名でクラスや部活の生徒にアンケート協力をしてもらいました。
このアンケートの目的は、結果を金子家の男子たちに見せたかったからです。そして、同じように学校が嫌いで仕方がない子供たちにもシェアしたいと思っています。さて、結果やいかに。
また、この結果を不登校の子どもを持つ父親として、そして高等学校の教員としてもしっかり受け止めたいと思います。
この結果についてはブログでおしらせします。そして久しぶりにYouTubeで動画を公開しようと思っています。
ちなみに、今日のニュース。
全国の小学校教員採用倍率が2.7倍。
史上最低を更新だそうです。。。
ちなみに、北海道 1.3倍 全国最下位、福岡県、長崎県、大分県、佐賀県 1.4倍
公立高校の志願倍率と同じ感じです。。。
生徒・児童だけでなく、大学生からも選ばれないとは。
もはや、一刻の猶予もゆるされない緊急事態。こっちの方が「緊急事態宣言」を出してほしいです。
学校教育の崩壊が始まっているのではないでしょうか。
つづく。
どちらかというと、この本が今の心境に近い感じになってきました。
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