令和5年2月19日(日)
この演奏旅行のメインイベントは、何と言っても2団体による合同演奏会でした。
会場はヨン・シュー・トー音楽院内にある音楽ホールでした。




この音楽院はシンガポール大学(世界大学ランキング第7位)の中にある、芸術専攻生が学ぶ場所です。
ホールはとても豊かな響きがあって、客席も500席程度と日本の中ホール的なサイズでした。
指揮者のウィルソン先生もこの音楽院出身とのことでした。
先生はトロンボーンの専攻なので、このホールでソロリサイタルも開催なさっているそうです。
日程変更
当日の日程が事前に打ち合わせていたものと異なり、急遽朝早くから会場に入ることになりました。
まあ、これも良くあるかな・・・。いや、ここまではあまり経験がありませんね。
ということで、今日も朝からバスを使って会場へ。
もうそろそろ路線バスも勝手知ったる感じで、無事にたどり着くことが出来ました。
ホールにはちゃんと指揮者用の控室が2つもありました。
これが日本の音楽ホーㇽには無いんですよね。
私の控室にはありませんでしたが、ウィルソン先生の方にはピアノもありました。
リハーサルの時間がなかなかタイトで、かなり焦ってしまいました・・・。反省。
あんまり丁寧には確認できませんでしたが、大人なので大丈夫!!
と信じて(言い聞かせて)リハーサルを終えました。
コンサート
コンサートはとても温かな雰囲気なの中(クーラーで気温は低いですが・・・)、気持ちよく演奏することが出来ました。
Mus’Artの皆さん、WENSの皆さんにご協力いただき、Omiya-Kazo Symphonic Festival band は無事に演奏を終えました。
やっぱり大人の集中力は素晴らしいです。
今回は黒川先生と指揮を半分に分担していたので、随分と楽でした。
黒川先生は指揮をしない曲はクラリネットで参加という忙しさ・・・。
私もTubaで参加できれば良かったのですが、ちょっとあまりに練習不足で断念。
直前に、ヨン・シュー・トー音楽院に留学しているコントラバス奏者の吉原さんが「Spirited Awayに参加してもいいですか?」と声をかけてくれました。
彼は東京出身でシンガポールに留学しているとのこと。
とにかく素晴らしい演奏で、一緒にステージに上ったメンバーが皆さん絶賛していました。
コントラバスは当然ながら、エレキベースも素晴らしい。
こっちがノリノリになりました。
私が単独演奏で指揮をしたのは、伊藤康英作曲「抒情的祭り」と森田一浩編曲「Spirited Away(千と千尋の神隠し)」でした。



演奏者の集中力も高く、特にシンガポールのメンバーが指揮者への反応が良くて気持ち良かったです。
また、日本のメンバーも本当に楽しそうで、表情が素晴らしかったです。
演奏も傷は多少ありましたが、気持ちの入った演奏だったと思います。
やっぱり普段とは違う緊張感、テンションの高さがさらに演奏を盛り上げるのでしょうね。
海外演奏旅行は素晴らしい!と再確認できたステージになりました。
最後の合同演奏では「瞳を閉じて」を指揮しました。
ソロ、ソリの演奏が本当に素晴らしかったです。
これまた、日本とシンガポールで一緒になって演奏している姿がとても印象的でした。
ウィルソン先生のピアノも素晴らしかったです。
そして、最後はアンコールで「We Are」(ワンピースより)を演奏しました。
ウィルソン先生は司会もなさっていましたが、司会原稿のカードを忘れてしまったのでステージまでお持ちしました。
さらに、お疲れのようでアンコールを忘れてしまうというハプニング。
あわててステージで「アンコールあるよ!」と声をかけてスタートしました。
やっぱりポップスはシンガポールで演奏すると盛り上がって良いです。
黄色い歓声が上がります。
やっと戻ってきたな~と思いました。
一生忘れられないステージになりました。
打ち上げ
演奏会には欠かせない打ち上げ。
コロナの影響でなかなか打ち上げをやりにくかった昨今。
実はフライングカープウィンドオーケストラは、すでに3回くらい定期演奏会の打ち上げをやっています。
今回はなぜか全体での打ち上げは無く、ちょっと寂しいな~と思っていました。
すると、WENS(Wind Ensenble Nippon Singapore)の皆さんが「打ち上げやるよ!」と声をかけてくれました。
残念ながら全員が入る場所が無く、分散して開催となりました。
私は中華料理店へ。
もう片方はウィルソン先生の居酒屋「全力」でした・・・。2日連続はちょっと。あとお酒飲めないので・・・。



ご一緒したホルンとバスクラリネットの方とお話して、シンガポールの様々なディープなお話を聞けました。
お仕事の話、コロナの話、中でも印象深かったのは「お手伝いさん」のお話。
シンガポールでは「お手伝いさん」を雇うのが一般的だそうです。
大体日本円で10万円ほど。
あまり詳しく分からないのですが、国に支払う代金と、お手伝いさんに支払う代金で合計が10万円ほどだそうです。
いろいろな形式があるそうですが、住み込みのお手伝いさんも多いのだそうです。
思い起こすと、ウィルソン先生の自宅にいた女性。
ずっと奥様の妹と思っていたら、そうではなく「お手伝いさん」でした。
食事から洗濯、掃除、ペットの散歩、子どもの送り迎え、などなどすべてをやってくれるそうです。
ちなみに、週末の掃除だけを頼む、みたいな形も可能だそうです。
家事のアウトソーシング。
日本ではなかなか進みませんが、外国人労働者が多く社会に入っているシンガポールならではなのではないでしょうか。
日本で、同じに日本人に住み込みで家事をやってもらうというのは難しいでしょう。
そもそも、住み込み用の部屋が用意できませんね。
これも文化。
ちなみに週に1日休日があるそうですが、外に出て公園や地下で過ごすそうです。
確かに住み込みだと居場所がないんでしょうね。家にいたら仕事することになっちゃうから。
ちなみに中華料理はとってもおいしかったです。
お腹いっぱい食べてしまいました。
WENSの皆さん、本当にありがとうございました!
夜景を楽しむ!
「マーライオンパークの夜景を見たい!」
と言うので、ヘトヘトだったのですが徒歩で移動。
案内をしてくれたGさん。
どうも方向音痴だったようで、散々遠回りをして、へとへとになってマーライオンまでたどり着きました・・・。
閉店後のショッピングモールを突っ切って、結局行き止まりで引き返すという。
ちなみに到着すると、さっきまで一緒に中華料理店で騒いでいたメンバーもいるではないですか。


彼らはタクシーですいすいっと到着したそうです。
最初からそうすれば良かった・・・。
あまりにも疲れたので、久しぶりにアイスクリームを食べて気持ちは回復。
でもみんな本当に楽しそうに写真を撮って、アイスを食べて、シンガポールを満喫しました。
演奏者の皆さんはペニンシュラ・ホテルがすぐそばなので、歩いて帰宅。
私たちは恒例の路線バスの旅。
日曜日の夜中ですが、結構人が利用していてびっくり。
無事にたどり着いて今日も長~い一日が終了となりました。
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