令和7年6月21日(土)
開智未来高等学校吹奏楽部では、現在まさに土台作りの真っ最中です。
基本中の基本を徹底する日々が続いています。
今日でテスト前最後の練習となりました。テストが明ければ、すぐに第2回定期演奏会が控えています。
「本気になる」。
この言葉が私たちにとって何を意味するのか、私たちなりの定義を部員全員で共有する必要があります。
「本気」の定義:自ら考え、行動する姿勢
私が考える「本気」とは、できることを全てやる、という姿勢です。
そのためには、まず自分が「何ができるのか?」を自ら考えることが不可欠です。
とはいえ、今はまだ始まったばかり。私が「ああしろ、こうしろ」と日々口うるさく言っていますが、当面は我慢してくださいね。
皆さんの内側から「こうしたい!」という意欲が湧き出てくれば、私が細かく指示する必要はなくなります。
そもそも、指導者や顧問に言われて動いているだけでは、それは「本気」とは言えません。自分で考え、行動する自由があるからこそ、「本気」になれる。そして、それこそが「楽しさ」や「喜び」の根源だと信じています。
何より、指導者、教師を越える逸材ばかりなのです。
私の事なんか追い越して、どんどん突き進んで欲しいのです。
集中力の重要性:思考をフル回転させろ!
これから何をやるのか、どこから始めるのか、どんな指摘や修正があったのか、そもそも今何をしているのか、この作品にかけられる時間はどれくらいか、定期演奏会までにやるべきことは何か、計画はどうなっているのか……。
これらは「言われて」できることではありません。一人ひとりの思考と行動が不可欠です。
これだけ切羽詰まっていれば、皆さんの思考はフル回転し、音楽室の温度は自然と上がるはずです。(本気の集団には、熱気が溢れるものです!)
「ここから演奏してください」と言われても一度で入れない。
ケアレスミスを連発する。
疲れてぼんやりしてしまう。
これらは、授業で例えるなら、教科書も資料集も持ってこない、予習も復習もしない、そして点数が悪くても気にしない。だからテスト勉強もしない。
そんな状態と同じです。
この学校にはそんな生徒はいません。
正直、相当にレベルが低いと言わざるを得ません。
これでは魅力的な音楽を作り上げることはできません。
言い訳は不要:できるか、できないか、そして「どうするか」
演奏に対して「時間がありません」「まだできません」といった言い訳が飛び交う雰囲気を感じます。
音楽に言い訳は不要です。**できるか、できないか。**ただそれだけです。
そして、その「どうすればできるようになるか?」に対して、全力で取り組むだけ。
今目の前にいる生徒たちを見ていると、可能性しか感じません。やればできる、あと一歩前に踏み出すだけ、という状態なんです。
言い訳など必要ありません。今できることをやったか、やらなかったか。
それが、皆さんの音楽に向き合う姿勢そのものです。
「本気」のその先へ:感動を生み出す集団になるために
「本気」は疲れます。 「本気」は時間がかかります。
でも、最高なんです。
人を感動させる。 自分自身も感動する。
これは簡単なことではありません。「本気」の集団にしかできないことだからです。
開智未来高等学校吹奏楽部が「本気」の集団になるためのステップを、今まさに一段一段登っているところです。
まだまだこれから。 本当に楽しみです!
コメント