令和7年10月22日(水)
SNSを見ていると、先週末に終わった全日本吹奏楽コンクールの話題が多数で流れてきます。
私も東日本学校吹奏楽大会で実感しましたが、最後の大会で金賞・銀賞・銅賞が付くのは残酷だな~と思っております。
各地区の代表として集まって、その中でも順位を決めるというのは審査員も本当に大変なことでしょう。
銅賞、銀賞で残念な思いをしているかもしれませんが、強豪ひしめく全国大会での賞はどれも素晴らしいものです。
差はほとんどありません。
実際、自分も講評用紙、点数表を見て驚きました。
審査員も大変だなと思った次第です。
高校の部活動として
そんな中、SNSでちょっと目に留まったのは、全日本吹奏楽コンクールを評して「過熱」とするもの、高校生の活動の枠を逸脱している、はたまた、スポーツのようにプロフェッショナルにつながるわけでもないのに・・・というような論調が散見されました。
様々なお考えの方がいるな~と思いながら見ていました。
以下のモノは、あくまで私個人の意見としてご理解ください。
私はどの分野でも、それはスポーツでも文化活動でも、トップのトップは常識から「逸脱」していると思います。
以前、某高校の生徒が絵画で県知事賞を頂いたときに、県知事からこの作品はどれくらい制作に時間がかかったの?との聞かれると「明け方3時までやった日もあります!」と答えたそうです。(学校で・・・とは言えなかったそうな。)
まあ、時が過ぎるのも忘れるほど没頭していたのでしょう。
そもそも、スポーツのように将来の仕事につながるなら高校の部活動を逸脱しても良い、なんて論調は取るに足らないです。
そもそも、学校の教育活動はすべて「生徒の成長」のために行われるものです。
それ以上でも以下でもありません。
上位大会へ進出しようが、地区予選で終わろうが、それが生徒にとって貴重な経験となり成長につながれば価値は同じです。
野球部員で、最後の大会をスタンドで終える生徒がたくさんいます。
彼らの3年間は無駄でしょうか。
あんなに一生懸命に練習に励み、全力を注いだのに、ライバルとの競争に敗れ、挫折し、試合に選手として参加することすらできない。
この厳しい現実と向き合い、自分の中で消化し、前を向いて応援という形で試合に関わった彼らの経験は、間違いなく将来につながる貴重な経験になります。
結果が出ようが、出まいが、全ては生徒の成長につながるのです。
要はそれを周囲の大人が理解しているかどうかが大切です。
さらに、どこまで練習をするのか?
どこまで部活にコストをかけるのか?
それには答えはありません。
実際問題、学校毎に、さらに顧問毎にスタンスは異なるでしょう。
中には勉強よりも部活!という学校もあるでしょう。
とつもない資金を投入している学校もあるでしょう。
それを「平等性」という観点で否定するのはいかがなものでしょうか。
高校生なのだから、という意見もよく目にします。
いやいや、高校生の可能性を軽く見過ぎです。
私は常々、自分よりも素晴らしい能力と可能性を秘めた生徒達と接しています。
恐れ多くて、彼らの可能性はここまで、などと切る事は出来ません。
それぞれの立場で、それぞれが最大限努力した結果です。
高市新総理が、総裁選で勝利して就任会見で言った「働いて働いて働きまくります!」という熱意。「ワークライフバランスという言葉は捨てます」に嚙みついた人もいますが、やる気に満ち溢れた会見に期待した人も多いのではないでしょうか。
やっぱり、普通の取り組みでは普通の結果です。
全国でトップを取る努力は、普通の人には「逸脱」したように見えるのでしょう。
あくまでSNS等で散見する、外からのご意見に対して、生徒と一緒に熱中して、盛り上がって、日々ワクワク、ドキドキ、ハラハラ、ちょっとがっかりする日もあったりして、それを楽しんでいるプレーヤーの1人の意見です。
ちなみに、吹奏楽部を経験した一流プレーヤーも多くなってきています。
そもそも、吹奏楽の盛り上がりが、音楽業界を支えている部分も大いにあると思います。
まあ、それも一側面でしかありませんが。スポーツに負けてるように言われるのが悔しいので負け惜しみを・・・。
さすがに大谷選手のような、世界一、歴史上最高の選手が出てくる野球部の世界はすごいな~と思います。あれには脱帽です。
あと大好きなサッカーも、高校の部活動からそのまま海外に挑戦して大活躍する選手もいたりします。
いずれにせよ、何でも良い面も悪い面もあるものでしょう。
ちなみに、私は「勉強も部活も頑張って、文武両道の部活が全国大会に出る!」という思いで部活動をやっています。
実際にそういう吹奏楽部もたくさんあります!
開智未来もそこを目指して頑張ります!
新入部員が増加!?
今日の練習で、さらに2名の入部希望者が登場しました。
最大で13名になる予定です。
やっぱり人は多い方が楽しいので、ぜひたくさん入って欲しいです。
それにしても、以前にも書いた通り、中学生がきたことによる高校1年生の成長に驚いています。
今日も少しだけ基礎合奏をやりましたが、中学生のお手本になる!という意識の高さが、それまでになり豊かなサウンドの音を作り出していました。
いや~この時期に新入部員が入るメリットは絶大です。
正直びっくりしています。
また、アンサンブルでも宿題をしっかりとやってきて、前回よりも各段に成長しています。
このスピード感はうれしいです。
これも「後輩」効果でしょうか!?
2年生が戻ってきたら、1年生の成長に気が付くでしょうか。
頼りになる先輩が戻ってきたら、また元の1年生に戻ってしまうでしょうか。
ちょっと楽しみです。
公共の授業
現在、公共の授業では「青年期」を取り扱っています。
思いや悩む「第二の誕生」を迎えている皆さんにとって、本当に重要な知識になると思います。
その中で、自我同一性(アイデンティティの確立)の部分で、他者の価値観に触れる事の重要性が語られています。
まさに!これは吹奏楽部(だけじゃない、部活動全般)で経験できる学びそのものです。
ライバルの同級生、あこがれの先輩、そしてかわいい後輩。
日々、自分の不甲斐なさと向き合って、少しでも理想に近づけるよう気持ちを奮い立たせて練習に取り組む。
そして、長い時間をかけて成長し、自分自身の居場所を作り上げ、大きな達成感を得られる場所になります。
一緒に切磋琢磨した仲間たちは、一生の宝物になります。
最高の学び場。
しかも音楽は楽しい!!
それは他の文化部も運動部も一緒でしょう。
ということで、2年生が不在の部活で中学生を迎えててんやわんやするなかで、1年生が飛躍的に成長する日々が、部活動の意義を強く再認識させてくれています。
いや~未来生素晴らしい!
日々、こういう驚き、予想外を期待しております!
あ、でも教室のゴミ箱にペットボトルが捨てられてたのは残念でした。
教室の後ろにペットボトルが転がっていたのも・・・。
こっちは逆の残念な驚き。
まあ、これが教育現場の素晴らしさとも言えますね。
諦めずに、成長を期待して待ちます。
ゴミ箱にペットボトルだもんな・・・。そりゃないな。
めげずに明日も頑張りましょう!
部活はOFFです。
私は次男の進路説明会。
中学校が高校の出願指導をどうやっているのか、勉強してまります。
できれば自分の学校のパンフレットを配布したいところですが・・・。ダメですよね。
ということで、明日も頑張りましょう~。
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