令和5年1月12日(木)
いつものことではありますが、今日も嬉しい事、残念な事がたくさんありました。
手紙
お手紙が届いていました。
生徒と保護者の方からでした。
丁寧に書かれたお手紙で、読んでいて朝っぱらから不覚にも涙が出てしまいました。
手書きの文字には力があります。
書いている人の心が伝わります。
ぜひ、今こそ思いを伝えるにはメールではなく手書きのお手紙をお勧めます。
ここの所心を痛めるやり取りが多かったのですが、こんなに素晴らしいプレゼントを頂けるなんて。
お手紙を書いてくれたのは、先日の冬期演奏会で指揮をさせてもらった学校の生徒からでした。
実は、これが彼らのためになったのか、喜んでくれたのか、結構心配でした。
練習も最初は緊張していたのに、すぐにそれも忘れて遠慮なく進めてしまいました。
多分、生徒の皆さんも緊張しながら、どんな人かな~と思っていたら、おじさんがしゃべりまくって帰っていった、という印象だったのではないでしょうか。
ちゃんと伝わったのかどうか。
何より、楽しい時間になったのか。
そして、演奏当日はせっかくの本番が彼らにとって充実したものになったのか。
ちなみに私自身が大きく振り間違えることもなく、何とか迷惑をかけることなく終えられて良かったとホッとしていました。
そこにお手紙が届きました。
お手紙にはうれしい言葉が綴られていました。
ああ、やって良かったと心から思いました。
また、保護者の方からもありがたいお言葉を頂きました。
生徒も私も精一杯のステージでした。
それに心からの拍手を頂けたこと。
それが最高のご褒美です。
結果として賞が付きますが、その色と彼らが参加して得たものの大きさは比例しません。
コンクールは参加する側、見守る側も過熱します。
私自身も一喜一憂します。
特に最後のコンクールは・・・。
でも、出場した団体全てにそれぞれの活動があり、比べることに意味はありません。
上手か、そうではないかとは別次元のものです。
それを周りの大人がしっかり理解しなければいけません。
とにかく、彼らの活動にブラボー!を贈りたいです。
そしてもし機会があれば、また練習のお手伝いに行きたいです。
彼らの一生懸命に合奏に参加して、言われたことに答えようとする真摯なまなざしが今でも記憶に焼き付いているからです。
一番刺激を受けているのは、指導している私自身です。
新鮮さ
昨年より、東部支部吹奏楽団で主に中学生を月に2回合奏をしています。
先月からバンドセッション2023という、吹奏楽連盟東部支部の行事で中学校北バンド2年生を指揮しています。
ここのところ、中学生を指導する機会が月に3回ほどもあることになります。
ここでも、演奏者の皆さんが何とかしよう!と頑張って演奏する姿に心を打たれます。
そして、大人の吹奏楽団フライングカープウィンドオーケストラとおおみや市吹と多い時には週に2回合奏があります。
大人は大人で、色々忙しい中集まって、楽器吹いて、音楽して、今日も楽しかった!と言って終わります。
音楽が大好きな人たちと過ごす時間は、何物にも代えがたいです。
そして、日々過ごす不動岡高校吹奏楽部のメンバーとの時間も素晴らしいです。
この時間は付き合いも長いし、密度も濃いので思い入れは特別です。
複数の団体と過ごす時間があると、普段の活動の見え方も違ってきます。
面白いものです。
ホームグラウンドである不動岡高校吹奏楽部以外に、様々な指導機会があることが私に大きな意味をもたらしていると実感しています。
活動の質を維持するために重要な要素は「新鮮さ」を保つことです。
逆を言えば「マンネリ」を防ぐこと。
練習もそうですが、毎回同じことを繰り返していて質を維持するのは大変なことです。
誰だって飽きてしまいます。
毎日同じものを食べ続けるようなものです。
だから曲もたくさんやった方がいいんです。
同じ曲は飽きます。
新鮮な出来事による刺激は「飽き」を解消してくれます。
その点、私は大学生の頃からずっと社会人吹奏楽団に関わってきたので、常に高校の部活が新鮮に感じられたのかもしれません。
昨年の後半から急激に忙しくなって、今はまだ目が回るようです。
でも、すんごく楽しい!
毎回新鮮な出会いばかりだからです。
そして、今回の冬期演奏会での出会いもとてつもなく刺激的でした。
なかなか高校生を3時間のリハーサルのみで、コンクール本番の指揮をするなんて機会は無いです。
もしかしたら人生で最初で最後かもしれません。
ですから、私自身が貴重な経験を積むことができました。
このような機会をくださった皆さんに心から感謝しております。
本当にありがとうございました!
LIVE配信
冬期演奏会初日もライブ配信が実施されていました。
11日に控室で一緒になった先生から、「初日に指揮してましたよね!?シルエットが何か似てるとおもいましたよ。」と言われました。
事情を説明すると、皆さん「生徒の皆さんは喜んだでしょう。」と言ってくださいました。
はい。
お手紙からも喜んで頂けていたようです。
彼らにとってどの演奏会も一生に一度の本番。
演奏するのとしないのとでは、その後にとてつもない影響を与えるのです。
彼らの今を大切にしてあげるのが、周りにいる大人の役目でしょう。
まだまだコロナに翻弄され続けています。
でも、何も出来ないわけではありません。
私たち教員にとって何が最も大切なのか、それを教えられた経験になりました。
反省会
冬期演奏会翌日。
パートレッスンも入っていたので、ミーティングも五月雨式に進めました。
個人の反省をGoogleFormに入力、それを共有したスプレッドシートで見ながらパートで話し合う。
その結果をまとめてまた共有。
ミーティングも様々なツールのお陰で大変便利になりました。
しかし・・・。
Googleclassroomを見てくれないと始まりません。残念ながら・・・。
結局、人間のすることですから・・・。
とはいえ、6割ほどの生徒は早速入力してくれました。
さすが不動岡生なので、反省フォームに入力された課題のポイントは、課題を明確に書き連ねられています。
あとは実行あるのみ。
何度も何度も。
顔を合わせて声でコミュニケーションを取ることは非常に重要。
バランスですね。
テキストでは伝わらない「熱」もあります。
それでも時間がどんどん短くなる昨今、現代の時短ツールに助けてもらうことも大切でしょう。
私自身が部活の様変わりに驚きます。
効率を常に追求しつつ、アナログも大切にしていこうと思います。
そもそも、吹奏楽はアナログの極致ですから。
さ~新たなスタートを切りました。
ここから更にエンジンの回転数を上げていきましょう!!
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