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西関東吹奏楽コンクール

令和6年9月15日(日)

14日(土)、15日(日)と連日所沢市民文化センターに行き、ドア係というお仕事を担当しました。

どの団体も県代表として立派な演奏をしていました。

中学生はもちろん、小学生が一生懸命に音楽する姿に感銘を受けました。

選曲について

両日とも、役員終了後の夜に市民吹奏楽団の練習がありました。

土曜日にはおおみや市民吹奏楽団の合奏で、秋山紀夫先生が指揮する「カウボーイラプソディー」M・グールドや「ウェストサイド・ストーリー」、そして「甘き死よ来たれ」J.S.バッハ。

「カウボーイラプソディー」の出版は1940年。
秋山先生は戦後まもなく米国留学し、この作品に出合って感動したことでしょう。

それを日本に紹介、演奏して、古き良きアメリカの音楽を演奏者、観客と共に楽しんだのだと思います。

言わずと知れた「ウェストサイド」も、移民同士の抗争をロメオとジュリエットに重ねて描いたミュージカル。これもまさに、古き良きアメリカ。

いずれも歌があり、ダンスがあり、そして民族、時代を越えて琴線に触れる作品です。

バッハにいたっては、そのテーマからあまりに感情が高ぶりすぎてしまうことを心配になります。

日曜日の加須市フライングカープウィンドオーケストラでは、バーンズ作曲の「祈り」(東日本大震災の復興がテーマ)。
最近読んだ『死の淵を見た男』(福島第一原発がテーマ)の影響もあり、これまた色々な思いが浮かぶ作品です。

そして樽屋雅徳作曲「アトランティス」。美しく、魅力的なメロディ。

西関東吹奏楽コンクールでもいくつか樽屋雅徳氏の作品が演奏されていましたが、たぶん演奏者も気持ちよく音楽できたのではないかと思います。

現代音楽

無調、強いリズム、機能和声がなく、メロディも無い。

そんな作品がほぼ主流の選曲でした。

多分、多くの中高生が自分の演奏している作品を歌う事は出来ないでしょう。(物理的に・・・)

「ジェネシス」鈴木英史作曲 は新しい、「次の時代」という思いを込められて作曲されたと書かれていました。

奇しくもおおみや市民吹奏楽団と加須市フライングカープウィンドオーケストラの両方で、12月の定期演奏会で取り上げる作品となりました。

鈴木英史氏の思いは、このコンクールにおける選曲の傾向に向けたものなのではないでしょうか?

もちろん音楽は多様です。

私も長年、課題曲5番(現代音楽)を取り上げてきましたので、その素晴らしさも理解しています。

その上で、選曲について一考の余地があるのではないか。

そんなことを思った週末になりました。

さて、台湾演奏旅行の選曲も考えなければなりません。

これも楽しい時間です。

メンバー。まだまだ大募集中です。

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