令和6年11月1日(木)
今年度担当している「政治経済」ですが、なかなか受講生の皆さんに刺さる授業が出来なくて悩む日々です。
反応の良い人がいる反面、意識不明に陥る人もいる。
仕方ない部分もありますが、とにかく少しでも改善して一人でも多くの心に響く授業にしたいです。
首班指名
現在、少数与党となってしまった自由民主党。
公明党の石井代表は埼玉県の新しい選挙区で、国民民主党の鈴木氏に敗れてしまい代表を辞任。
長期に渡って公明党をけん引してきた山口代表を引き継いだ石井氏が、あっという間に辞任となってしまいました・・・。
石破首相は選挙前に宣言した「自民公明で過半数」という勝敗ラインを、大きく下回る大敗を喫した選挙後、小泉選挙対策委員長の辞任を受け入れ、首相、幹事長ともに留任を宣言しました。
首班指名を受ける前日に解散を明言し、総裁選で繰り返し主張していた「解散は国民の判断材料を提供してから!」をあっさり撤回しました。
いや~もう清々しいくらいの前言撤回のオンパレード。
ご祝儀相場と呼ばれる就任直後の支持率も無く、史上最低の支持率が始まってあっという間に28%という政権末期のような支持率になりました。
もう既に歴史に名を残す首相になるのは間違いありません。
この後、石破降ろしはどうなるのか。
戦後、最短の首相になるのか・・・。でも本人はやる気満々です。
だって、記者会見を見ていても「自分には責任が無い」という雰囲気があふれていますから。
自責の念が無いのって最強なんです。
いや~これは日々感じる事なので、まさか日本のリーダーにこういう感覚の方がなるとは思ってもみませんでした。
それにしても、この後の暴風雨が吹きまくる国会に首相として臨む決意はある意味すごいです。
たった数時間の党首討論でもボコボコにされたのに、この後の予算委員会でどこまで追及されるか。
石破首相のみならず、落選した現役閣僚を含めてなかなかなメンバー構成の内閣です。
国会と併せてマスコミは、閣僚のスキャンダルをここぞとばかりに在庫処分するはずです。
本当に「自民党をぶっこわ~す!」ってなりますよ。首相!
あ、これは違う政党のキャッチフレーズでした。
そんなことをしている場合ではなく、米国大統領選、中国、ロシア、北朝鮮。
朝鮮半島有事は起きてしまうのか・・・。
日本の代表が国民からも信頼されていない状態で、この難局を乗り切れるのか。
と言う感じで、いつになく政治が盛り上がっているいまこそ若者の皆さんに政治へ興味を持ってもらいたいのです。
メンドクサイ
投票率が史上3番目の低さという話題。
何で、2人に1人は選挙に行かないのでしょうか?
受講生の皆さんにどう思うかを聞くと、理由は「めんどくさい」のでは?という意見が圧倒的でした。
でも、驚いたのは同時に「これではいけない」という意見が圧倒的多数だったこと。
結構うれしかったです。
実は投票率を上げる効果的な方法はあって、インターネットでの投票だったり、投票したらプレゼントだったりいろいろあります。
でも、それでいいのでしょうか。
政治に関心なく、ただプレゼントが欲しくて来た人が大切な一票を行使して大丈夫でしょうか。
やはり、しっかり政治について興味を持っている人に投票してほしい。
でもこの理想と現実のギャップが大きいのも事実です。
そのために、面白おかしく、スキャンダルでも、ミーハーでも(高校生にも小泉氏は大人気でした)、何でもいいから政治につながる入り口を作る必要があると感じました。
なかなか難しい・・・。
でも諦めずに、少しでも政治に興味を持ってもらえるよう頑張ります。
兵庫県知事選挙
総選挙の熱も冷めやらぬ中、世間を騒がせ続けた兵庫県知事選挙が始まりました。
私もパワハラ、おねだりという低レベルな話題、思い切りワイドショー的な報道が連日続いてうんざりしていました。
「なんで辞めないの?」って正直思っていました。
それが・・・。何と!?
NHK党の立花氏が立候補するという所から、話は急展開を見せています。
そもそも、亡くなった県職員幹部は何で議会が開催した百条委員会に出席する前に亡くなったのか?
内部通報をしたなら、正々堂々と斉藤前知事の悪事を自分の言葉で詳らかにするのでは?と疑問に思っていました。
また、3月の段階では兵庫県の広域通報窓口ではなく、県議会議員、マスコミなどに情報を発信した。その翌月になって広域通報窓口に通報。
?この順序は逆じゃないの?という疑問もあったのは事実です。
とはいえ、齋藤知事のロードバイクに乗っている写真や、車から降りての移動に激怒したとか、なんだか東大出身総務省官僚からの県知事で勘違いしちゃったのかな~という思いの方が先に来てしまいました。
何せ、新聞、テレビなどマスメディア各社は一方的に齋藤知事を悪人をして扱っていましたから・・・。
そして、百条委員会に出た上智大学の教授も「広域通報者保護法は改正されて、真実相当性があってもなくても、通報者は保護されます!」と断言していて、ああそうなんだ~と納得。
世論が一気に齋藤知事を悪人に貶める中、推薦した日本維新の会もとうとう見切って知事への不信任決議案の賛成に回り、全会一致で不信任決議案が可決。
現在、そのお立場も風前の灯火となっている馬場代表が「真実ならば!」と記者会見で言ってましたね。
どう考えても、新しい知事に代わって正常な兵庫県政に戻るのだろうと思っていました。
それが!!
え~~~!!そんなことってあるの!??
ぜひ、興味を持って選挙の行く末を見守って欲しいです。
こういうちょっと刺激的な内容の方が、若い世代の人も気になるのではないでしょうか。
ちなみに立花氏のYouTube番組で、某テレビ局の番組を見直すと全然違うように見えて驚きました。
副知事の調査のやり取りを再現したVTRで、局長ははっきり「噂話」、「みんなが言っている」と繰り返していました。
そもそも、泉元明石市長がパワハラで辞職したときは、「火をつけてでも」というフレーズの録音が出て来て相当な批判が巻き起こりました。
そういう客観的な証拠が一切出てこない。
どうも、局長が主張した7つの疑いは「ご自身が証拠を持って内部告発したのか?」という疑問が広がっています。
何より、県が確保した局長のPCの中にあったとされる問題のデータ。
これは何としても真実を明らかにしてもらいたいです。
そして徐々に斉藤知事の前に20年続いた前知事の負の遺産を、齋藤知事が本気で改革してきたという話が出てきています。
1000億円の庁舎新設を凍結。
天下りの是正。
何だか、どれが本当なのか・・・。
何より、齋藤バッシング一色だったマスコミ。
そして梯子を外した日本維新の会。
さて。
この兵庫県知事選挙は、世の若者に限らず政治に興味を持ってもらうには格好の教材ではないでしょうか。
そして、半年後の国政選挙「参議院選挙」の投票率が上がる事を期待しています。
政治ってドロドロの人間ドラマで、Netflixよりも面白いですよ。
ぜひ注目してください!
そして小さな1票でも、自分の行動で政治を動かす達成感を選挙で感じてください!
選挙に行こう!!
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