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夏の始まり、コンクールセレクションで見えたもの

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令和7年5月27日(火)

開智未来高校吹奏楽部の埼玉県吹奏楽連盟主催の埼玉県吹奏楽コンクールに向けたセレクションが終了しました

我が部にとっては、初めての経験でした。
中学校でセレクションを経験済みの生徒もいるかもしれませんが、ほとんどの生徒は今回が初めての経験だったはずです。

42人から30人へ。
残念ながら、12人の生徒はコンクールに出場できません
ブラインド審査でしたが、背中に皆さんの張り詰めた緊張感がひしひしと伝わってきました。

日曜日のセレクションで涙を飲み、再セレクションにチャレンジした生徒も多くいました。
やはり、コンクール出場を「勝ち取る」という関門があるのとないのとでは、コンクールの重みが全く違います。

自分の力で出場権を勝ち取り、自信を持ってコンクールに臨む。
あるいは、実力を思い知り、挫折を味わう。
いずれにせよ、自分と真剣に向き合い、結果を正面から受け止めることで、大きく成長できる機会だと考えます。

これは、20年以上セレクションを毎年やってきて、実際に成長する生徒を見続けて確信があります。

普段から競争が当たり前のスポーツとは異なり、吹奏楽部にとってコンクールの時だけに実施されるセレクションは、あまりに重い結果で受け入れが難しいと感じる生徒もいるでしょう。

これまで、このセレクションが様々なドラマを引き起こしてきました。
本当に悲喜こもごも。
それだけ、真剣に取り組んでくれていたからこその結果です。

間違いなく勝負、修羅場は人を大きく成長させます。
誰にも予想できない未来の結果を、思うような結果が出るか不安な気持ちで待つ。
自分のできる限りの力を発揮して挑戦し、結果を信じて待つ経験は貴重です。

悔しい思いをしている人もたくさんいることでしょう。
その悔しさが、これからの練習の質をぐっと上げてくれるはずです。

不動岡高校吹奏楽部での経験ですが、かつて1年生でコンクールメンバーになったのですが、2年生では1年生に後れを取って降り番になってしまった生徒がいました。

相当、悔しかったはずです。
正直受け入れられないかな・・・と心配でした。
しかし、その子はパートでたった1人の先輩として、右も左も分からない後輩をしっかり面倒見てくれました。

その姿を見ていて、なんと立派なんだと感動したことを覚えています。

こんなこと、誰でも出来る事ではありません。
人は弱いですから。
逃げたくなる、結果を受けれたくない、それがノーマルな感覚です。

でも、勝負しなければならない時もあるのです。
それを受け止めることで、大人になる大きな一歩を踏み出すことになります。

とにかく、大きな通過儀礼がひとまず終わりました。
ちなみに、来年はもっと厳しいセレクションになるはずです。

1,2年生は、来年の4月にどんなにスーパーな後輩が入ってきても「負けない!」と言える練習を積み重ねて行きましょう。

そして、代表として選ばれた30人は、出場できない12名のことを決して忘れてはいけません。
開智未来高校吹奏楽部の代表として、その自覚と責任を持ってこれからの練習に臨んでほしいと願っています。

これもまた、夏の風物詩。
やっと、こういう熱い日々が戻ってきたんだなと実感しています。


意識を変え、主体性で掴むレベルアップ

セレクションを通じて、部員一人ひとりの演奏レベルを把握することができました。
ある程度の予想はしていましたが、楽観できるようなレベルではありませんでした。
正直、厳しいです。

ここから、急ピッチでレベルアップしていかなければなりません。
部員たちは意識高く、一生懸命に練習に参加してくれていますが、今一つ足りないのは「主体性」だと感じています。

もっと、積極的にアピールしてほしいんです。
「こういう演奏がしたい」「もっと上手くなりたい」「どうすれば良いのか」など、自分の思いを遠慮なく表現して欲しいです。

そういった意味での「温度」が、まだ少し低いように感じます。
私が引っ張っている間は、私が作る音楽の範疇から飛び出ることはできません。

演奏者一人ひとりの個性が爆発し、それが共鳴しあうことで、指揮者が想像できないような素晴らしい音楽が生まれることがあります。

ステージでの7分間。
今から楽しみにしていてください。
「永遠に続いてほしい!」と心から思える時間になるはずです。
人生でそんな時間を経験したことがある人も少ないはずです。

あの場所でしか味わえない感動です。

ここから、ギアを上げていきます。

練習の内容も、これまでの基準を上げていきます。
当面は私が皆さんを引っ張りますが、部員の皆さんも遠慮なく、勝手にどんどん前へ走り出してください。

定期演奏会、そしてコンクールへと、徐々に加速し始めました。


怒涛の日々!広がる吹奏楽部の世界

国際交流の話も盛り上がってきています。
8月には台湾の中学校との交流演奏会も予定しています。

まさに怒涛の日々ですが、本当に充実しています。
やっぱり、部活動があることが何よりの幸せです。

吹奏楽部のない学校なんて、私にとっては意味がありませんからね。

まだ始まってたった2ヶ月。
肌感覚では、かなり時間が経過したように感じています。

人生で最大の「転換」を経験しているので、一日が長く感じられるのでしょう。
目が回るような忙しさですが、これ以上ないくらい幸せを感じています。

目の前にこれだけ一生懸命に音楽する生徒がいれば、何も言うことはありません。

さあ、明日も頑張るぞ〜!

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