令和6年8月24日(土)
今日は午前中から音楽のお勉強。
その内容は主に、夜におおみや市民吹奏楽団で合奏する作品が中心にでした。
色々と確認できたり、発見があったり。
やっぱりピアノを使って、音を頭に入れないと課題は見えてきません。
手間を惜しまず、しっかりとアナリーゼして、より質の高い合奏にします!
とにかく今は学び、進化の季節。
一つ一つ丁寧に見直していこうと思います。
合唱コンテスト
次女に「今日は合唱の発表会があるけど行く?」と誘うと、
「今日はね、お祭りがあって、そのあとピアノだからまた今度誘って。」
・・・。フラれちゃいました。
小学校3年生。
いつからこんな大人のような反応をするようになったのか。
ということで、一人で思い出深い「さいたま市文化センター」へ。
とにかくすべてが初めてでドキドキでした。
最初に驚いたのが、チケットが何と!1800円!!
プロオーケストラのユースチケットが1500円。
う~ん。
ちなみにプログラム付き、3日間の通し券だそうです。
3日間・・・。行かないな・・・。
でも、高くても関係ありません!
今日は職場の合唱部、さらには前任校の卒業生の指揮者デビューということで駆け付けたのです。
合唱については全くの門外漢でしたが、上手だな~と思う学校と、その上で好きだな~と思う演奏もあったりして、まあ同じ音楽なので吹奏楽と共通点も多いのかな、なんて思いながら聞いてました。
途中で一切眠くなることもなく、どの団体も楽しく聴かせてもらいました。
本当に、吹奏楽以上に「個性」がありました。
こうなると、この学校、この先生の「音楽」に参加したい!という思いは吹奏楽以上に強くなるだろうと思いました。
中でも印象に残ったのは、松山女子高校の100人近い女性合唱の圧倒的なスケール。
それから川越高校の力強くも音楽的な男声合唱。
これは誰が聴いても「ブラボ~!」の演奏だったと思います。
実際、両校とも見事に県代表となっていました。
デビュー!
さて、デビューのステージとなった指揮者を見ながら、昨年担任した生徒達、また授業で見かける生徒たちを見ながら、客席で勝手にハラハラドキドキ。
ちなみに、直前に目の前に座ったベテランの女性が思い切りセンスをパタパタなさり、汗と強い香水の混ざった香りが勢いよく流れてきました。
う~ん。
やっぱり鑑賞する環境って大切。
そんな私の逆境は関係なく、ステージ上では普段とは見違えるような立派な立ち居振る舞い、そして見事な歌声でした。
さすが音楽科!と思わせる部分が多々ありました。
結果は惜しくも代表を逃したようですが、素人の私には魅力的に感じられました。
いずれにせよ、しっかりと手ごたえを感じたステージだったのではないでしょうか。
次につながるステージだったはず!
皆さん、本当にお疲れ様でした!
おおみや市民吹奏楽団
さて、夜は自分の出番。
会場の熱気、ステージ上の熱演の影響か、私もちょっと気合が入りました。
また、あのステージに戻る日もくるでしょう。
近い将来。
3D
この教則本をおおみや市民吹奏楽団でも、Saitama Junior Wind Orchestraでも使っています。
解説、使用方法などを改めて読んでみると、本当によくできている教則本だと再認識しました。
音程感を身に付けるトレーニング、リズムトレーニングをこれからの練習に取り入れていこうと思います。
今日は耳を鍛える練習を初めてやりました。
これは、とても良いです。
継続すれば必ず「音感」は鍛えられ、イントネーションのコントロールが出来るようになります。
とにかく名著。
1990年代に発売された教則本ですが、この本をしっかり理解して、この通りに練習を積み重ねればみんな相当なレベルになります。
やはり、理解と実践。
これが難しいんですね。
大人の吹奏楽団でもしっかりと積み重ねて、少しずつレベルアップできることを証明します。
ジェネシス
たまたま、おおみや市民吹奏楽団でも加須市フライングカープウィンドオーケストラでも指揮する「ジェネシス」鈴木英史作曲 から合奏は始まります。
毎週、この作品は最初に丁寧に仕上げて行っています。
この作品を通じて、おおみや市民吹奏楽団ではあまり要求してこなかった精度の演奏を求めるようにしています。
つまり、楽団の「基準」を上げるつもりの練習です。
ちょっと要求は厳しいですが、しっかりとそれを受け止めてくれるので期待に胸が膨らみます。
少しずつ慣れてもらって、団の演奏、表現のレベルを上げます。
まだまだこれから!
週に1回の練習でも、コンクールが目標では無くても、魅力的で完成度の高い演奏を出来る団体にします。
ヨハン・セバスティアン・バッハ
「甘き死よきたれ」J・S・バッハ/D・ハンスバーガー編
最後にこの作品を合奏しました。
実は、今日一番勉強、準備に時間をかけた作品でした。
齋藤秀雄先生の講義録にもバッハのお話が出て来て、「機能和声」を完成させたバッハにおいて、音楽はテンポを大切に守り「揃う」ことが大切で、しっかりと和声がつながって聞こえるように配慮する必要があるというお話でした。
しかしながら・・・。
この作品について、それを意識すると本当に味気ない音楽になってしまいます。
この作品は通称『シェメッリ讃美歌集』と呼ばれている、ゲオルグ・クリスティアン・シェメッリがJ・S・バッハの協力を得て954篇の宗教歌曲を収めた中に含まれています。
つまり、オリジナルは鍵盤楽器(教会のパイプオルガン)と歌。
これを吹奏楽編成で演奏するとなれば、どうにもバッハのスタイルである「バロック」からはかなり外れてしまう演奏が多いです。
スタイルを意識してテンポの変化を抑え、ダイナミクスも自然な範囲に収める。
鍵盤楽器は音を重ねる以外には音量を増ことが出来ず、当然クレッシェンドもありません。
合唱は多少のコントロールは出来ますが、今日の松山女子高校のような大合唱団ならいざ知らず、一般的な教会の合唱団のスケールはそこまで大きくありません。
このテンポ、ダイナミクス、などを意識した音楽作りは、結果的に「物足りない」演奏になってしまうのです。
教会で、敬虔な信者たちが静かに、厳かに、心から「主イエスの死」に思いを馳せる音楽とは異なっているのです。
もっと味付けを濃く、分かりやすく、聴衆の期待通りすればするほど「世俗的」な音楽になります。
となれば、もう「バッハ風味」の素晴らしい音楽という理解でいくしかありません。
やっぱり歌詞が無いのも大きいです。歌詞の力は絶大。
ということで、ある程度大衆受けをする劇的な味付けをすれば、もうそこには「バロック」ではない音楽が出来上がります。
そんな葛藤(というほどでもありませんが・・・)をしつつ、出来るだけ自然を意識し、効果的に音楽表現できるようなポイントを整理して伝えました。
団員の皆さんも大体理解してくださいました。
とは言え、これは秋山先生が指揮なさる作品なので、最終的な音楽は先生の中から。
さて、一体どうなるでしょうか!?
とうとう、来週が秋山先生第1回目のレッスンです。
皆さん!気合を入れて、事前にも、演奏直前にも、演奏中もちゃんと楽譜を見る、音源を聴く、難しい場所を取り出してさらう、という対策を当たり前のように取ってください。
その取り組みが変化するところから、おおみや市民吹奏楽団は変わります。
ということで、12月1日の第31回定期演奏会をお楽しみに!
間違いなく、前回から飛躍的に成長した演奏を披露します!頑張れ~!!
私も演奏者もしっかり勉強して、しっかり準備すれば、その分確実に合奏の質は上がります。
やればやっただけ。これが音楽の素晴らしさです。
明日はSaitama Junior Wind Orchestraと加須市フライングカープウィンドオーケストラ。
しっかりと準備して、充実したリハーサルを出来るように頑張ります!
いや~楽しかった!
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