テストが終了。AI活用で採点・作問が劇的進化、そして部活動再開！

令和7年12月12日（金）

考査が終了、開智未来と公立高校の違い

考査期間が無事終了しました。

以前、私が勤務していた公立高校では、考査期間が4日間で午前中に終了し、土日をまたぐことも多く、部活動停止期間も10日ほどで設定されていました。また、考査監督の回数がカウントされ、年間で教員間でできるだけ平等に配置するという意識が高かったのを再認識しています。

一方、開智未来では考査期間は3日間です！ 1年生は毎日4時間目まであり、昼食を食べて、4時間目のテストを終えてから下校となります。

教員も人数が少ないため、文字通り目いっぱい監督に入ります。私は今回大活躍で、巡回（考査作成者）も含めると10時間もテスト監督に入りました。空き時間は2時間だけという状況です。他の先生方も同様にたくさん監督に入っているので、皆で頑張るしかありません。

「考査期間はお休みが取りやすい！」という公立高校勤務時の常識は無くなりましたが、休んでいる暇はありません。

しかし、考査監督をしながら、色々と頭の中で考えることができたのはとても貴重な時間でした。バタバタしているとミスが多くなるため、やはり落ち着いて深く思考する時間は重要だと再認識しています。

採点時間が劇的に短縮されています。

AIを活用した自動採点システム、**Smarky（スマーキー）**を利用していますが、だんだんと慣れてきました。最初から感動していましたが、使うたびに効率化の恩恵を感じ、嬉しくなります。

今回は3種類のテスト、合計170人ほどの採点が約4時間ほどで完了しました。Smarkyでは採点時間が記録されるため、これまで感覚的だった採点時間が明確になり、自分の印象では倍以上はかかっていた業務が大幅に改善されています。

何より、生徒の解答用紙をPDFで読み込み、返却も印刷して渡すため、紙をめくる、ペンで書く必要がありません。選択問題は自動で採点され、論述問題の部分点も簡単に設定できます。PCさえあれば、どこでも採点が出来ます。

Smarkyのお陰で、以前よりも多く論述問題を出題することができています。これだけ論述問題を出題していたら、以前だったら気が遠くなる時間が採点にかかっていたはずです。

とにかくもっと使いこなし、採点業務を効率化していきたいと思います。もうこれ無しには採点はできない！というほどの強力なシステムです。

（将来的にはメールでの返却も可能ですが、現在はまだ調整中です。）

最近話題の生成AI（Gemini 3.0） 。私も色々と活用して勉強中です。

授業で積極的に**NotebookLM（ノートブック・エルエム）**を活用しているのに続き、今回初めて、考査問題もドラフトを自分で作成し、AIにサポートしてもらい、何度かやり取りをしながら作問しました。

いわゆる「共通テスト」的な問題も、「思考・判断」を問う問題も、そして論述問題も、全く苦にならないで作問することができました。結果として、「知識」に偏っていた問題も、バランスよく、生徒の理解を把握できる質の考査にレベルアップしたと感じています。

何より、問題作成時のミスが少なくなりました。それでもミスがありましたが、最後の手直しでミスが発生。次回は、一番最後こそAIによるチェックにすべきだったと反省しています。次回以降、もっと工夫して、質の高い、ミスのない完成度の高い問題作成ができるよう頑張ります。

教育という、比較的保守的な分野においても、AIの活用はもはや必須のスキルになってきています。もっと活用方法を研究し、効率化と質の向上を両立させていきます！

ちなみに、朝早くに採点しようとSmarkyのサービスを開いたら、「現在サービス停止中」という画面になって血の気が引きました。確かにサービスが停止になったら一巻の終わりです。データやサーバーのダウン、停電などもまずいですね。まあ、その時はまた考えましょう。

とにかく新技術万歳！

さて、考査期間の多忙さも一段落し、吹奏楽部の活動が再開されました。

最近、普段の活動をノーカットでお見せする練習動画を配信し始めました。ただただ練習を流している動画ですが、それなりに見てくれる人がいて嬉しいです。保護者や地域の中学生の皆さんに、普段の活動を通じて、開智未来の吹奏楽部を知ってもらえれば幸いです。

私たちは、楽しく、しっかり練習しているつもりです。指導者の私自身が一番楽しんでいるかもしれませんね（笑）。

もっと、演奏者の皆さんからも**「この曲たのしい～！」っていうオーラ**があふれるようになると、合奏の雰囲気もグッと良くなると思います。

まだまだですね～。頑張ります。

さあ。採点業務も頑張ろ～。