令和7年11月16日(日)
開智未来高等学校吹奏楽部がアンサンブルコンテスト地区大会に出場しました。
1団体目は、クラリネット7重奏でした。
1年生6人、2年生1人のアンサンブル。
演奏技術はもちろん、気持ちの面でも、多くの学びがありました。
学校で
朝から最後の練習をしていました。
短時間ですが聴かせてもらって、とても美しい音色が出る部分が出て来て「上手になったな~」と感じました。
いいところがいっぱい。
でも、コンクールでは「減点」対象になる箇所も山ほど・・・。
アドバイスはしましたが、全てが改善するわけではありません。
そんなに甘くはないですね。
会場で
とにかく緊張の面持ち。
初めての会場、初めてのステージ。
いつもの元気の良さは影を潜め、生徒達の動悸が聞こえてくるかのようでした。
リハーサル室、小ホール、自分たちで考えた予定通りに進めて本番を迎えました。
袖では更に緊張度が上がり、固い表情になりました。
いずれも素晴らしい経験です。
やっぱり演奏者に必要なのは「場数」をどれだけ踏んだか。
修羅場を潜り抜けた数だけ、本番で実力通りのパフォーマンスが出来るようになります。
かなり心配していましたが、ステージ上では練習通りでした。
午前中に聞いた演奏よりもしっかり吹けていたので安心しました。
自分たちの実力通りに発表できたことは本当に素晴らしいことです。
この経験は間違いなく次につながります。
結果
銀賞でした。
出演団体の中で、ほぼ真ん中。
この結果をどうとらえるか。
彼らは「ベスト」を尽くしていました。
しかし、それは「結果」に届く「ベスト」ではなかったという事です。
「結果」を出すには、そのレベルの達する努力、課題解決を意識した「ベスト」を尽くさなければなりません。
何より、重要なことは「主体性」です。
全て道筋を用意されて、右も左も分からない状態でただついて行って「結果」は出るかもしれません。
仮にそれで上達しても、評価される演奏のレベルに達しても、そして「結果」が出ても、私の携わる吹奏楽部では不十分です。
自分たちで考える。
どこまでやれば「結果」が出るのか?
それは、私が練習で言い続けましたよね。
「楽譜通り演奏する」
自分たちの演奏を聴いて「楽譜通り」になっているか。
それに加えて、音楽の様式、様々な要素はしっかりと整っているのか。
いずれも私だけでなく、レッスンの先生からも伝えられているはずです。
それを受け止めて、実際に演奏するのは皆さん自身です。
自分たちは「どこまでやるのか」を決める。
それが「結果」にこだわるということです。
練習予定もあんまり介入せず、自分たちで考えてもらいました。
ちょっとは補助線を入れましたが・・・。(結構入れたかな。まあ1年目ですから。)
ここから、もっと「自分たち」で考える活動になることを期待します。
今回の「結果」を受けて、自分たちの実力がトップバンドと比べてどこまで足りないのか自覚できたと思います。
それを踏まえて、日々の練習で言われることをしっかりと受け止め、理解して実践する。
何より大切なことは、繰り返しますが「自分で考える」ことです。
この時期に最も成長を期待するのは、生徒一人一人の「主体性」です。
演奏者として、一回りも二回りも成長することを期待しています。
とにかく、クラリネットの皆さん!本当によく頑張りました。
皆さんの成長は間違いありません。ブラボー!
そして、それを他の部員がどう感じたでしょうか。
自分事としてとらえられるか。
チームとしても、個人としても、大きく成長できる日々が続きます。
頑張れ!開智未来高等学校吹奏楽部!

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