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合同練習

吹奏楽

令和5年3月11日(土)

2週連続の合同練習でした。

今日は遠く、さいたま市(旧大宮市)から電車に乗って、加須駅から歩いて不動岡高校まで来てくれました。

さいたま市立大宮西中学校

20分以上加須駅から歩いて、みんなウォームアップはばっちりな感じでした。

顔を紅潮させている子もいて、本当に一生懸命に歩いたんですね。

夏の頃に合同練習したときは、熱中症気味でずっと保健室で休んでいた子がいたことを思い出しました。

さて、我が母校の生徒を見て一番驚いたのは

「制服が変わっていない!」

もう30年ほど経過しているのですね~。

詰襟とセーラー服。

いわゆる中学生という制服でした。

輪が後輩たちはの雰囲気は、ちょっと加須に通じる田舎の純朴な生徒という印象でした。

大宮市と言っても、三橋6丁目となるとかなりの田舎・・・。

今は西大宮駅も出来たので宅地化が進んでます。
交通の便も良くなったから、少し都会色がでてきたかもしれませんが・・・。

まだ三橋プールはやっているのでしょうか。

近くに雑木林があって、カブトムシを取りに行きました。

何だか、急に昔の記憶がよみがえりました。

基礎練習

午前中はパートで基礎練習と曲のさらい。

高校生たちは、一生懸命に教えている様子でした。

一番勉強になっているのは、「教えている側」というのは教育界の常識。

MIT(マサチューセッツ工科大学)の有名な研究で「加速された学習」の理論です。

教えている時、概念が言語化され、自分自身の理解が深まるのです。

目の前にいる中学生に、何とかして分かってもらいたい、上手くなってもらいたいという思いがさらに意識を高くします。

これまで長年の経験で確信を持っているのは、生徒がもっとも急激に成長するのは

「後輩が出来たとき」です。

負けられないし、いいところを見せたいし、上達して欲しいし、という複雑な気持ちを抱えながら、少しずつ「先輩」になっていくのです。

そして「責任感」も持つようになります。

やっぱり誰だって「頼りになる先輩」になりたいものです。

自分には何が出来るのか。

そこをしっかりと考える事で、人として大きく成長していく生徒を毎年見てきました。

先週は高校生でしたが、今回は中学生。その次はシンガポーリアンです!

こういう経験が、生徒たちを劇的に変化させます。

合同練習を受け入れて、一番利益を得ているのは不動岡生です。

「貢献」=「成長」という、最高のWin-Winの関係です。

顧問の先生とお話

顧問はまだ教員生活3年目の若い先生です。

色々と楽曲の事、運営の事、部活の将来、それからクラブチームのこと。

たくさんしゃべってしまいました。

しゃべりすぎたな・・・。反省。

実は来年度、東部支部で「指導者研修会」を継続的にやろうと思っています。
私の中で勝手に盛り上がっています。

どこまで顧問の先生方に有益なアドバイスが出来るのか。

今まで漠然と積み重ねてきた吹奏楽部運営のノウハウを、ここでしっかりと整理、言語化しようと思っています。

この連続講義をやってみると、自分にも大きな発見があると思います。

お話をするのは職業柄得意なので、質の高い講義にしたいな~と思っています。

それにしても、とても意識の高い先生だったので、ついついうれしくなって話過ぎました。

もっと、相手のニーズをとらえて話をしなければ・・・。

基礎合奏

最初はどんな状態か確認しました。

基本的には高校生でも、中学生でも、大人の団体でも、シンガポーリアンでも、台湾でも中国でも一緒です。

今の実力を把握しないと、的確なアドバイスはできません。

「何が分かっていて、何が分かっていないか。」

それは、音を出してもらえばある程度分かります。

そして、最初に何をすべきかもある程度はパターンがあるので、順番に確認していきました。

音量

練習の効率を高める上で、しっかりと音量設定を守るということは非常に重要です。

しっかりと響きのあるmfで練習すること。

その上で、ロングトーン、音階、その他基礎合奏のメソッドの意味が出てきます。

まだ、mfの設定が甘かったので、それをしっかりと確認しました。

確認とはいえ、すぐにしっかりと楽器を鳴らせるわけではありません。

単純に息を入れればいいわけではないのです。

アンブシュア、プレス、息の圧力、様々なバランス。

これを、日々の練習で研究して身に付けていくものです。

基礎合奏に入る前段階として、音量についての共通認識を持つことを伝えました。

発音

タンギングがかなり怪しい状態でした。

そもそも、どうやってタンギングしているのかあやふやで吹いているようでした。

まずはエアータンギング(タンギングしないで音を立ち上げる)でしっかりとmf、発音する、音程を整える練習をしました。

これも慣れるまで、日々練習を積み重ねる必要があります。

ある程度形になったら、タンギングをして発音する。

すると、瞬く間に以前の息にもどってしまいます。

コントロールされた、息だけでも立ち上がる圧力、バランスで、タンギングする。

さらに、息とタンギングのタイミング。

これはテンポにもかかわりますので、ちょっとそこまで行けませんでした。

最後にちょろっと音色についても触れましたが・・・。時間切れでした。

1時間で出来る事には限界もありますし、そもそも一度に受け入れらる量にも限界があります。

一生懸命についてきてくれて、基本的なことを理解しようとしてくれているのが伝わりました。

お手本の高校生にも緊張感がありました。

合同練習の素晴らしい効果です。

「雲海の詩」

コンクールで取り上げる作品ということで、高校生と一緒に練習しました。

ちょっと長い作品だったので、1楽章をメインに合奏しました。

楽曲を理解しながら、音楽的に表現することを伝えました。

「基本のき」の内容でしたが、それを理解して演奏するとぐっと説得力のある演奏になりました。

これも短い時間だったのですが、集中してしっかりと反応してくれました。

とてもいい合奏になりました。

最後に、不動岡高校吹奏楽部がマードックとチグハグを演奏して終了。

高校生の間に中学生が座った状態で演奏したので、指揮者がどんなふうに指揮しているのか丸見えでした。ちょっと恥ずかしい・・・。

でも、とても喜んでくれて良かったです。

展覧会の絵

実は、来週に大きな山場が待っています。

それは、15日に指揮者の大井剛史先生のレッスンがあるのです。

いつもステージやら、DVDやらで拝見している方です。おお~。すごい。

緊張の初レッスン。

何とか、レッスンしていただける状況にしなければなりません・・・。

演奏はもちろん、指揮者が問題です。

音楽を頭に叩き込んで、何をしたいのかはっきりした状態でレッスンを受けなければ意味がありません。

ああ~。今からドキドキ。

多分、生徒よりも私が緊張しちゃうと思います。
なんと言ってもメジャーオーケストラを指揮している、プロフェッショナルの指揮者です。

たくさん勉強します!

保護者会

今日は最後に保護者会でした。

現在の部活動に対して、また将来の部活について保護者の方と直接お話した方が良いだろうということで、保護者会を開くことになりました。

少し急な話だったので参加なさるのは少人数の予定と伺っていましたが、合奏を終えて行くと会場には40名以上いらしていました。

ちょっとびっくりでした。
そこまで部活に対して、関心を持ってくださっているということです。
本当に有難いです。

やはり、2年生も1年生もコロナの影響は大きいです。

現在、高校2年生は中学校3年生の時に7か月休校だった代です。
高校1年生は中学2年生でした。

特に2年生は引退もいつのまにやら、最高学年になった経験もあるような、無いような、頑張りたくてもあきらめさせ続けられた代です。

本当に本当に大きな損失です。

とうとう、その影響を目の当たりにすることになりました。
でも乗り越えていくしかありません。

やっとポスト・コロナ(コロナ後)が始まりました。

私たち大人にとってみれば「再開」ですが、生徒たちにとってみれば「初体験」のことばかりです。

もともと体力的にも、精神的にも鍛えた経験が少ない彼らにとって、復活ごの活動は大きな負担に感じるのでしょう。言うなれば、宇宙から戻ってきた宇宙飛行士のような状態。

本当はリハビリが必要なのでしょうが、そうしているとあっという間に「いつの間にか引退」になってしまいます。

他の部活、他の学校でも同様の現象が起こっているようです。

少しでも前向きに、楽しく乗り越えて行けるようにサポートしていくのが大人の役目です。

「頑張らなくていい」

と言う雰囲気を取り払うのにはもう少し時間がかかるでしょう。
マスクと一緒。

残念ながらこれからずっと「コロナ世代」と言われ続ける彼らは、色眼鏡で見られ続けてしまうのでしょう。

彼らの責任ではないのですが、先輩、後輩との勝負で苦労するでしょう。

とは言え、同級生のライバルは比較的少ない、という事を前向きに受け止めるしかないでしょう。

周囲の人間が頑張れない中で、少し頑張るとすぐに目立ちます

ピンチはチャンス

踏ん張って、努力し続けて、力をつけて、自己実現する。

当たり前を取り戻しましょう!

全体会が終了後、何人もの保護者の皆さんとお話させていただきました。

お話しをしていて、とても興味深い内容がたくさんありました。

「うちの子はブログを読んで不動岡高校進学を考えました。」

おっと・・・。これはなかなか。
このブログも好き放題に書いていますが、少しは影響力があるようです。
いや~うれしいような、心配なような・・・。

別に嘘をついているわけでは無いですが、今後は「中学生も読んでいるかもしれない!」と緊張感をもたなければなりませんね。

「塾で勉強していると、吹奏楽部の練習してる音が聞こえてきて」

すみません・・・。お勉強の邪魔になっていたかもしれません。

学校のお隣にある塾です。

でも、そこでサキソフォンの音色が魅力的に感じられて、「吹奏楽部に入る!」と心に決めていたそうです。

結局、サキソフォンにはなれませんでしたが・・・。ごめんなさい。

「自分が高校時代に部活を続けられなくて、今でもそのことを後悔している。同じ思いを子供には絶対にしてほしくない。」

そうでしたか。

ご自身の体験を通じて感じている「思い」を持って、お子様、またその仲間を応援してくださっているということに感謝の気持ちでいっぱいです。

「親子で吹奏楽をやっていて、小学生の時におおみや市吹と和(なごみ)と不動岡高校のジョイントコンサートで一緒に演奏しました。」

ああ。こうやって音楽を通じて、多くの皆さんと繋がっていくのですね。

感謝の気持ちでいっぱいです。

不動岡高校で出会った生徒の皆さん、そして保護者の皆さま。
来年度入学してくる、卒業生の姉弟の皆さん。

すべては縁ですね。

多くの人に支えられて、応援していただいて、今の素晴らしい活動があるという事を再認識しました。

いつも、不動岡高校の生徒はもちろん、保護者の皆様も本当に立派な方ばかりで尊敬しています

やっぱり親子は多大な影響を与えあっていますから、「この親にしてこの子あり」とポジティブな意味で確信しています。

この学校でつながった縁をこれからも大切にしていきます。

結局、最も大切なのは「人柄」です。

どんなに頭が切れても、行動力があっても、見た目が魅力的でも、やっぱり「人柄」が大切。

不動岡生の「人柄」は抜群です。

それを忘れないで、大切にしていけば大丈夫!

とにかく、本当に素晴らしい学校だな~と思いを深める保護者会になりました。

大勢の保護者の皆様、ご参加いただきありがとうございました!

そして、これからも不動岡高校吹奏楽部をよろしくお願いいたします。

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