令和5年9月26日(火)
人間関係が色々と難しい、と感じるのは大人になっても変わりません。
仕事での人間関係の場合、逃げ場が無くて苦しむことも多いようです。
その点、学校でも同じ面があるかもしれません。
クラスのメンバー、担任、部活動のメンバー、顧問、授業担当など、自分では選べない人間関係も多数あります。
その中で、この難しい課題とどう向き合っていけばよいのでしょうか。
ストレス・フリー
私は基本的にストレスを感じない日々を過ごしています。
正確に言えば、ストレスを感じない考え方をしています。
私が大切にしている考え方は
「人は変えられない」
ということです。
そもそも、他者を何とかしようとするのは「傲慢(ごうまん)」(思い上がり)というものです。
となると、教育自体を否定するように思えるかもしれません。
先生が生徒を教える。
これが学校
でも、生徒が教師を教えるという面もあります。
私も日々教わる事ばかりです。
ですから、私たち教師、大人も伝えるべきことを伝えて、あとは信じるしかありません。
あの人はなんでああいうことをするんだ!?
という思いは「傲慢」なのです。
その人には、その人なりの考え(が無いかもしれないけど)によって行動しているのです。
それを尊重しつつ、でもあるべき方向性を提示していく役目です。
メンター
私にもたくさんの先生がいます。
これを「メンター」(指導者、助言者)と呼びます。
これまで本当に人間関係に恵まれてきました。
素晴らしい指導者、大人、また生徒達、先生方、音楽でつながる人々。
中でも大切なのは自分が影響を受ける、あこがれの存在です。
何と言っても私にとって秋山紀夫先生は最高のメンターです。
あの年齢(94歳!)まで指揮者をやれる体力。
そして未だに日本にとどまらず、各国から呼ばれる存在であること。
その秘訣は?
それは間違いなく「人柄」でしょう。
どうしてそこまでの人柄になれたのか。
とにかく、私には真似をすることしかできません。
出来るだけ秋山紀夫先生から、最後の最後まで教えて頂きたいです。
他にも多くの影響を与えてくださったのは、故人の指揮者の櫻井将嘉先生。
指導にかける情熱は本当に素晴らしかったです。
多分、先生の最後のレッスンを受けたのが私だと思います。
こんな素晴らしい先生に襲われた幸せと、それは有限であり当たり前ではないという事を学びました。
いつまでも教えてもらえるわけではないのです。
謙虚さ
とても大切なことですが、人から教わるためには「謙虚」な気持ちが大切です。
特に若い皆さんには大切です。
学ぶ機会がどんなにあっても、学ぼうと思う気持ちが無ければ何も気が付きません。
与える側の気持ち、受け取る側の気持ちが重なり合って初めて「成長」できます。
もちろん、後から気が付くこともたくさんあるでしょう。
とにかく、相手を尊重し、謙虚な気持ちがあれば、そうそう人間関係で苦しむことは無いはずです。
少しずつぶつかりながら、一人一人が成長していく姿を見ることができる。
これも「教員」の魅力です。
ぜひ、皆さん学ぶ気持ちを忘れずに。
クラスでも、部活でも、学校の外でも、どこでも学ぶチャンスがあります。
お互いに学んで、成長していきましょう!
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