令和7年1月15日(水)
先週の第1日目に続いて、今日は2日目が開催されました。
今日も埼玉県内から23団体が集まって、朝から熱演を繰り広げました。
前回に引き続き裏方を頑張りました。
かなりハイレベルでした。
前回にも触れましたが、この会はコンクール形式をとっています。
また首都圏学校交歓演奏会という上位大会もあり、まさに冬のコンクールという存在として確立しています。
ちなみに全団体をモニター審査(!?)させていただきました。
ちなみに結果は11団体が金賞。
実力伯仲。
審査結果を入力していても、一体どの学校が代表になるのか!?と夏のコンクールのように緊張感がありました。
実際に、この時期にここまでの演奏が出来るのか!と感心する団体も多数ありました。
最優秀賞の春日部共栄高校は、そのまま夏のコンクールでも通用しますね。
その他の埼玉県を代表する学校の皆さんも、本当に頑張っています。
結果としてはA編成で西関東大会常連校が代表を占めました。
さすがです。
そんな大編成の吹奏楽の中、40名弱で代表に選ばれた花咲徳栄高校は特筆すべきでしょう。
よく大人数が有利という人がいますが、審査員の先生方は人数の多寡で評価を誤るような方をお呼びしていません。
私は一番大きいのは、演奏者側の心持ちだと思います。
大勢で吹くのと、少人数で吹くのは、緊張感がだいぶ違います。
同じ高校生が、同じように一生懸命に練習しています。
ステージにたくさん仲間がいて十分なボリュームのサウンドが響き渡るのと、少人数で1人1人明確に聴こえる状態では心の状態が全く違うでしょう。
しかもこの時期の1年生と2年生。
この人数でも結果を出す。
そこには人一倍の努力のたまものでしょう。
そして、少ない人数でもやる事をやれば結果は出せる!と教えてくれているように感じました。
いや~すごいです!
小編成バンドの躍進
比較的少ない人数でチャレンジした学校でも、東野高校の金賞は特筆すべきでしょう。
その人数は17名!
かなりの自信になったのではないでしょうか。
また、15名の市立浦和南高校の銀賞も見事でした。
パートが揃わない中で課題曲にチャレンジして、自由曲も見事に演奏して堂々たる演奏を披露してくれました。
ブラボー!!
それぞれのチャレンジ
冬季演奏会の最大の目的は、出演者の「学び」の場となることです。
全国トップバンドから小編成まで、一堂に会して発表会を行います。
この時期に「本気」の演奏に触れて「やる気」に火が付かない訳がありません。
まだまだ、工夫、改善を初めても遅くない時期です。
また、課題曲に取り組むことで、自分達が楽曲を演奏する上で不足している「技術的課題」がしっかりと見えたのではないでしょうか。
また、他校と比較することで表現、音色、アゴーギグなど(これは指揮者の責任でもあります)とても勉強になったはずです。
実は、夏のコンクールでは演奏者はほとんど客席で聴くことはできません。
直前まで準備して、片付けをしてホールに戻ると会場は「満席で入れません!」ってことが多いです。
つまり、冬季演奏会ほどお互いの演奏を聴き合い、学び合える場は無いのです。
ぜひ、今日の学びを次につなげて欲しいです。
それから、ちょっと背伸びしてチャレンジした演奏を聴けるのも冬季演奏会の醍醐味です。
今日もそんな想いの伝わる演奏が垣間見られました。
ここから磨き上げて、自己満足から演奏者も観客も満足する演奏へステップを進めて行って欲しいです。
最後に、この場にチャレンジを決断して下さった顧問の皆様に心より感謝申し上げます。
そして、「もっと勉強しよう!」と思ってくれれば、大会運営をしてきた甲斐があります。
2000人ほどの高校生が一生懸命に音楽をしてくれました。
それを、さらに素晴らしいものにするために一番成長しなければならないのは、私達指導者、大人です。
若い先生方にはトップバンドを指揮する先生方を見て、そんな刺激を受けてほしいです。
そして、指揮者が一生懸命に学ぶ姿に演奏者が感化されることほど素晴らしいことはありません。
実は!私が一番刺激を受けています。
やる気がグッと満ちてきていました。
これまで大会に関わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。
3月28日の首都圏学校交歓演奏会もよろしくお願いします。
そして、来年の第5回冬季演奏会も頑張ります!
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