法律の限界 3

日記

法律の限界 3

 ちょっと間が空いてしまいました。

 さて、刑事告訴に向けて準備が着々と進む中、特殊詐欺の影響もあって立件は伸ばし伸ばしに。
信頼できるS刑事さんでしたので、とにかく待つだけという事でお待ちしていました。すると!「立件します!」というお電話。という事で再び警察署へ行きました。
段取りを丁寧に教えてくださいました。

移転前の旧大宮警察署。こちらの3階知能犯係に何度も何度もお世話になりました。廊下が日中でも薄暗くって、トイレも何だか緊張しました。警察官以外の人間にはあの区域には近寄り難いですね。

 立件するのは、現金を引き出した回数分、それぞれ別々に全て立件するそうです。
まずは間違いなくATMから引き出した日。それは仕事先、その他の状況を裏付け捜査をして、間違いないものを立件するそうです。
 その後、拘留期間中に1つ1つ立件して行って、最終的にすべてを立件して裁判という流れになるそうです。この場合、拘留期間も長くなり、裁判も長期化する案件になるそうです。

 ちなみに、ここでとても慎重になるのは、被疑者が容疑を全面的に認めた場合は調書作成はどんどん進むそうです。実際の事件でよく同じ状況になるは性犯罪だそうです。
 性犯罪で検挙される人は、基本10回ほどの余罪を積み重ねている事が多いそうです。警察も最初から逮捕!とはしないということでした。(電車などでの現行犯はまた別ですが。「それでも僕はやってない」をご覧下さい。)

 すると、逮捕後の取り調べで全てやりました!と言ってどんどん進む。(本人も何がどれだか、あやふやな記憶で認めていく・・・。)さて、いざ裁判になったときに、立件したいくつかの事案のうち、一つでも、たった一つでも、「実はその日はアルバイトをしていて、やったと思ったのは勘違いでした。」なんてことになるともう大変。これの裏付けが取れて、この件は無罪となると、なんと!すべて「無罪」になってしまうそうです。(正確にはやり直しです。)

 警察、検察官共にものすごいエネルギーを注いで立件した事件(目の当たりにしたので、それはそれはとてつもない努力の結晶です)。絶対に無罪にしたくない!という思いが出てきてしまうのは、当然というか、仕方が無いとうか。しかしながら、これが冤罪の温床と言われています。


 とにかく、努力を無駄にしないためにも、徹底した裏付け捜査をするのです。それにものすごい膨大な時間がかかります。以前に言った通りです。警察官も人間、社会人、そして家族がいるのですから限界があります。当然裏付け操作は日中、相手が対応できるように、そして資料作成は戻ってから深夜まで。身体壊しますよね。。。

 そんなご苦労の成果として、書類送検の資料がすべてそろったわけです。高さ30㎝程の書類の山でした。本当に・・・。(写真を撮る余裕はありませんでしたね。。。)

 さあ!立件だ!と団員の皆さんにも意気揚々と進捗を説明して、今か今かとまっているところで・・・。

「立件見送りになりました・・・。」

 何?いったい何があったのか??
 理由は「被疑者が結婚、そして妊娠しました。」
 これでは逮捕、その後の調書作成は出来ないのです。人権の保護です。もし立件してその後の調書作成の過程で、体調などに影響を与えた場合は大変な問題となってしまいます。その通りです。しかしながら・・・。なんともやるせない。


 被疑者は意図していたのか・・・。そうではないと思いますが、結果的に刑事告訴は見送りとなってしまいました。本当に大変なご苦労をおかけしたS刑事の努力は水の泡となってしまったのです。さぞや落胆なさったでしょう。私たちと同じく・・・。 

これでおしまい・・・。と思いきや!

 真実は小説より奇なり。
 この後、衝撃的な展開を迎えます。
 これについてはまた次回!お楽しみに~。

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