令和3年12月24日 メリークリスマス!
今日も一日練習頑張りました。
楽器奏者のための「体の使い方」
午前中は山﨑朋生先生をお招きして
体の使い方
についてレクチャーを受けました。
以前、東京藝術大学の「吹奏楽講座」でも同様の講座を受講して、私が生徒一人一人にアドバイスをしていたのですが、最近なかなか時間がとれなくなっていました。
とても大切なことであるとは分かっているのですが・・・。
先日のソルフェージュと同じで、私自身がしっかりと理解することが大切だと思いました。
アンブシュア、姿勢、呼吸、イメージの話など、非常に示唆に富んだ内容でした。
代表として3名がレッスンしていただきました。
1人目はテナーサックスのT君。
彼は音色が気になるということで、まず座り方から。
特に、「ストラップ」を使用している楽器は要注意という話でした。
首が下に引っ張られる力が働くので、首の緊張を生み出しやすいとのこと。
それが、体全体の不具合につながるという一番重要な部分に影響しているそうです。
ストラップを体に沿わせて重さを逃したり、股関節の自由を意識したり、息の通り方の意識を変えたり。
結果として、音色は劇的に良くなりました。
いや~びっくり。
次はユーフォニアムのNさん。
大きい音を出したい!とのこと。
ここでも大切なポイント。
End Gaining 結果を期待する。
「大きい音を出したい」
「音色」
「音程」
などなど。
では、その結果は出ないという事。
大切なことは「プラン」。
どのような方法で、その「結果」を得るか。
これは楽器演奏だけではありませんね。
具体的な改善方法に意識を集中して取り組む。
とても大切です。
過程が良ければ、いつかは分かりませんが、必ず結果が出ますから。
彼女の場合はも姿勢が変わると、ガラッと音が変わりました。
ユーフォニアムによくあるのですが、楽器の高さが身体と少しずれていたため「顔を下げる」ようにして吹いていたのです。
首も閉まり、息が入りにくい状態になっていました。
また、私も知らなかったのですが体の中の構造は
気道が前
食堂が後ろ
なんですね!
下を口の奥に下げると、気道を狭くしてしまうということでした。
よく、「口を広く!」、「喉を下げて」とか言われていました。
これって「感覚」の指示なのか、「具体的」な指示なのかの判断が重要というお話もありました。
まさにその通り。
よく「お腹を張って!」、「お腹で支えて!」と言います。
これは間違いなく「感覚」の指示です。
これを「具体的」と勘違いして指導なさっている方が多く、演奏者を混乱させていることが多くあります。
息を手前に入れる。
これは「具体的」な指示。体の構造に合った指示なのです。
実際に自分の体でもすぐに実感できました。
息を体の前の方に入れる感覚。
さらに、息を吐くときは頭のてっぺんに向かう意識を持つこと。
口から出るのは、気道から急カーブして口から出るから。
だから息自体はまっすぐ上に出て行くイメージが自然とのこと。
やっぱり、これも非常に息を吐きやすくなりました。
彼女の響きのある音に変化したときの表情が印象的でした。
彼女の中で多分、
大きい音 = 響きのある音
というイメージに代わりました。
最後はトロンボーンのSさん。
高音域を出したい、バテないで吹き続けたいとのこと。
彼女はまず息を吸うときの癖で、喉の奥に当たるように吸っていました。(音でわかります)
先ほどの、気道は手前という息の入る位置からずれており、息が入りずらかったようです。
メインはアンブシュアの話になりました。
「唇を引いて高い音を出す」
メリット = 高い音がでる。
デメリット = バテる
筋肉を引っ張って薄くなったところに、プレスをして振動させればうっ血(血が止まる)してしまいます。
いわゆる「バテ」た状態です。
これはつまり、唇が振動しない状態。「カス~」ってなります。金管の心が折れる瞬間。
そうならないように、口輪筋を使用する。
唇を上下から抑えるようにすることで、口輪筋に厚みが出ます。
この状態で振動させると、比較的「バテ」が少ない吹き方になります。
これは、以前織田準一先生のトランペットレッスンでも教わりました。
トロンボーンのSさんの場合、低音域が苦手というのをすぐに見抜かれました。
それは、低音を吹くときのアンブシュア、楽器の当たり方がうまくいっていなかったからです。
いくつかのアドバイスを受けると、高音域に変化が見られました。
これも多くの学びがあって非常に参考になりました。
知っているだけで、演奏の喜びが段違いに増えるというのは素晴らしいです。
まさに、学習の喜びです。
今後も継続的にご指導を受けたいと思いました。
山﨑先生ありがとうございました!
セクション練習の嵐。
午後の合奏の通し練習です。
課題曲「プロヴァンスの風」は一通りセクション練習が終了。
随分と雰囲気が出てきました。
良いと思います。
先日から実感している、「吹奏楽のためのソルフェージュ」がここまで効果が出るのか!と感動しています。
「音価」の感覚が全く違います。
その結果、テンポに対する感覚が変わってきました。
「拍節感」はまだまだです。
これが一番つかみにくいようです。
しかし、「吹奏楽のためのソルフェージュ」によって基礎練習と曲の連動がより明確になりました。
これが非常に大きいです。
すでに、自然と「拍節感」を表現につなげられている生徒も見受けられます。
しかし、初心者から始めたメンバーもいわゆる「歌う」感覚が見えてきています。
やっぱり専門家から「学ぶ」というのは、素晴らしいことがたくさん起こるのですね。
私が学び続けている「指揮法」もそうですが、分かっている人から教わるのが一番です。
我流には限界があります。
スタートしたばかりでここまで手ごたえを感じられることに驚いています。
一体どこまで「音楽の素養」が身につくか。
今からとっても楽しみです!
そして、セクション練習は自由曲「ブリュッセル・レクイエム」に進んでいます。
こちらは、さすがグレード6・・・。6ってなんだよ。
なかなか明日は見えてきませんが、それを諦めずに頑張り続けることで鍛えられます。
本当に魅力的な作品なのですが、時間の都合上カットがあまりにも多くて残念。
定期演奏会ではやむを得ずカットした部分も復活させたいです。
本当は全曲やりたいのですが・・・。どうでしょうか部員の皆さん?
お風呂騒動
まだまだ慣れない合宿。
何といっても3年ぶりでしたから・・・。
そして!
夕食の時間に浴槽にお湯を張るのを忘れてしまいました。
この10年間一度もやったことのないことでしたから。
あの浴槽にお湯が張られたのは、多分10年以上前の事でしょう。
慌ててお湯を出すと警報が!!
すでに風呂場では裸の男子が・・・。哀れ。
外のガス給湯器をチェックすると元栓が閉まっていました。はい。
右往左往してやっと復旧。
裸の彼が風邪をひかなければ良いのですが・・・。
予想通り様々なことが起こりました。
和室を使っている部活のために色々と気を遣ったり、ホールが補習だったり・・・。
やっぱり一度断絶すると、多くの事がリセットされるのでしょう。
このまま校内合宿をやる部活も無くなってしまうのではないかと心配です・・・。
ちなみに、初めての合宿を体験した生徒たちも、日がたつにつれて落ち着いてきた様子でした。
上級生も下級生も初めてですので、誰も知らないことだらけの日々でした。
まあ、不動岡生ですからちゃんとやると思っていて心配はしていません。(基本的には・・・。)
迷惑のかかるようなことをする生徒は一人もいません。(多分。)
朝はお布団の返却。
いつもお世話になっている「あかさか布団」さん。
やっとお布団を注文することが出来ました。
畳み方、返却の仕方など、やはりちょっと苦労しましたが、これで覚えたでしょう。
学食のお昼も久しぶりでした。
懐かしい・・・。全く同じメニューでしたよ!
1日目カレー、2日目うどんとチラシ寿司。
黄金のタッグでした。
思い切り炭水化物を摂取して、食後の睡魔と戦う日々でした。
ちねみにお値段を間違えていたようです・・・。いろいろ忘れてますね~。
副部長のK君がちゃんとフォローしてくれて助かりました。
とにかく学食にも本当にお世話になりました!
次回はもっとスムーズになるはずです!私も。
いや~合宿お疲れ様!!
お試しの合宿でしたが、多くの学びがあって成長することが出来ました。
また頑張りましょう~!
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