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星出尚志60thアニバーサリーコンサート

吹奏楽
星出尚志先生おめでとうございます!

令和4年8月28日(日)

この日は本当にエキサイティングな一日になりました。

2日前に珍しく黒川圭一先生からのお電話。

基本はテキストメッセージのやり取りです。

というのも、電話は時間的コストがかかるからです。

テキストメッセージは記録は残るし、お互いの都合でタイミングをコントロール出来ます。

どちらかと言うとビジネス的なお話には絶対にテキストメッセージが良いと思っています。

ちなみに、結構お電話好きな方いますね。

私が授業やら、部活やらで退席していることが多い(ほとんど!?)なので、机上にメモが置かれることが多いです。

メールではダメなのでしょうか・・・。

特にお仕事の場合。

その方が間違いがないし。

さて。

そのお電話は「代理で指揮をしてください」という・・・。

全く予想外のお話でした。「なに~!」って感じ。

星出尚志さん。
吹奏楽の世界で知らない人はいないでしょう。
還暦をお迎えになられたそうです。

それはもう、たくさんの作品を演奏させていただきました。

さらに、本澤なおゆきさん

この方のアレンジを演奏したことがある人も大変多いはずです。

黒川圭一さんと共に星出尚志さんに大きな影響を受けたそうです。

そのご縁から「アニバーサリーコンサート」つまり、お誕生日おめでとうのコンサートを企画なさったそうです。

そして、その指揮をさせて頂くことになりました。

大急ぎでスコアを印刷、製本して譜読みをしました。
人間やっぱり切羽詰まると「火事場の○○力」が出るもんですね・・・。

クアーズテック秦野カルチャーホール

会場は秦野・・・。

神奈川県ですね~。

ということで、朝は加須市へ行って学校の鍵開け。
しかも東部支部パートレッスンの日だったので、レッスン会場の準備、領収書などなどを仕込をしました。

さ~秦野へ移動!
加須IC~秦野へ。東北道→圏央道→東名 と高速道路を3つ乗り継いでたどり着きました。

1時間半。

思ったよりも近かったですけど、やっぱり旅ですね。

到着すると見慣れた顔もあってちょっと落ち着きました。

いつも優しいIさん。完全アウェイの中、心のオアシスでした。

リハーサル

午前中ははじめましての皆様にご挨拶をしつつ、ルミナスの皆さんとリハーサル。

いや~この雰囲気。焦ってますね~。こういうところでもっと「はったり」が効かないと・・・。

とにかく人生初の当日合わせ。いわゆる「ゲネ・本」です。(普通ゲネは別日だと思いますが・・・)

緊急事態なので、とにもかくにも時間が欲しい!

なんと当日初合わせのオリジナル・ファンファーレも登場して、バンダも加わるという盛りだくさんのリハーサル。

ちなみに共演してくださった、開成ジュニアアンサンブル Super Blue Birdsのトランペット・パートの皆さんは素晴らしかったです。

いきなりでもちゃんと吹いてくれました。

ちなみに大人はリハは信用できないものです。(ちゃんと吹かないので)
本番は大丈夫と心に言い聞かせながら、段取りだけ確認しました。

それでもルミナス吹奏楽団の皆さんとは定期演奏会で共演させて頂いていたので、あんまり心配はしていませんでした。

こういう時にこそ、「明快な指揮」が重要ということを思い知りました。

演奏者も余裕がない時に、いかに余計な集中力を使わないで済むように指揮がサポートできるか。
結局、私自身に余裕がなかったのが現実でしたが・・・。

頑張ってます。。。

演奏会

Super Blue Birds の皆さんの演奏がとてもとても印象に残りました。

コンクールの傷がなかなか癒えず、もやもやしたままでした。

そんな中で、「自然に音楽と親しむ」という姿が心にしみました。

中学1年生から高校生まで。

サックスが大きいな~と思えるような子から、大人顔負けの音楽が紡ぎ出されました。

ステージでの緊張が体中から発散されている子もいました。

でも、どの子も音楽を体中で感じて、顔を真っ赤にして演奏していました。

「ああ、これが大切。」

と腑に落ちました。

「結果」を出すことを指導者の責任と考え、思い悩んでいました。

もちろん努力に見合った「結果」を出すことは、とても大切なことです。
しかし、それよりも何よりも、日々の活動の中に「音楽の喜び」があることの方がもっと大切です。

その結晶を見る事が出来て、本当に心が洗われました。

「音楽してる!」っていう表情が忘れられません。

ルミナス吹奏楽団

本番はきっちり吹いてくれました。

さすが大人ですね!

各パートに頼りになるリーダーもいるので、要所要所でのアイコンタクトも出来ました。
これってフライングカープウィンドオーケストラで出来ない人が多いんですよね。

ポイントでちょっと合図くれるだけで安心するんですけどね・・・。
高校生には望むべくもなく・・・。

ただし、吹奏楽コンクールで見られる「ずっと見てます!」ってのは無し。
あれにはかなりの違和感を感じます。
そんなに見て演奏すると、自分の音楽がどこか行ってしまわないでしょうか・・・。

さてさて。

プログラムが結構重たいものが多くて、星出先生の「赤毛氈」という行進曲とか、もう勘弁して欲しいほどの見事な様式美のある作品でした。

こういうのを「様式」を理解して音楽できると一層楽しいでしょうね。

「ラプンツェル」も黒川先生とは味付けが違ってしまったようで、指揮に合わせてくれていたようです・・・。融通が利かずにすみません。

最後のLJKはノリノリで楽しく、「これで終わり!」っていう思いも込みで楽しかったです。

ルミナスの皆さんも定番曲は色々と音楽で遊べる余裕があって、ステージの雰囲気が変わりました。
大人の吹奏楽団の素晴らしい部分です。

なんだかんだ言って、本番はとっても楽しいステージでした。

お客様もとっても温かい拍手をくださり、まさに「お誕生会」のようなアットホームな雰囲気でした。

演奏者も聴衆も心温まる時間。
音楽会はそうあって欲しいです。
ずっと、こういう演奏会をやっていたいと思う時間でした。

合同演奏

これで責任を果たした!と思ってはいけません。

最後に合同ステージで1曲指揮をさせて頂きました。

「青春の輝き」です。

カーペンターズの名曲。吹奏楽のアレンジもたくさん出ています。

この切なくも温かいメロディーが、このコンサートにぴったりだな~と思いながら指揮をしました。

本当に素晴らしい時間、空間でした!

そして・・・。
演奏を終えるとすぐに着替えて、脱兎のごとく会場を後にしました。
ステージ上で演奏が続いてるのに着替えるって本当に初めての経験でした。

というのも、夜はフライングカープウィンドオーケストラの練習があります。
しかも、JTBの方がいらして「シンガポール演奏旅行」の説明会が予定されていました。

絶対に遅刻は出来ない、東部支部パートレッスンの先生方へご挨拶をする、ということで大変失礼ながら演奏会途中でドロンさせて頂きました。

最後までいて、何より星出尚志さんにご挨拶したかった・・・。
こんな機会はなかなか無いでしょう。

とにもかくにも、ちょっと気持ちが吹っ切れるきっかけになりました。

やっぱり「音楽は楽しい!」という、これだけ十分ではないか。

もちろん「結果」が出てしまうコンクールにチャレンジする限り、「楽しさ」とは?という問いを突き付けられるわけですが、それでも「音楽は楽しい」と感じる感性を失わないで行きたいと思います。

素晴らしい経験をくださった黒川先生、ルミナス吹奏楽団の皆さん、そして本澤なおゆきさん、Super Blue Birdsの皆さん、本澤ゆうこ様、スタッフの皆さんに心から感謝申し上げます。

思い切り楽しく、そして思い切り疲れました!

ちなみにルミナスには大宮光陵高校の後輩たちがたくさんいました。
このご縁も大切にしていきたいです。

どうもありがとうございました!

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