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西部支部吹奏楽研究発表会

吹奏楽
美しいホールです。

令和4年6月21日(火)

西部支部吹奏楽研究発表会

久しぶりの講師。

それもそうで、春の研究発表会、冬の音楽祭が2年も開催されていないのですから、当然講師をさせていただくのも久しぶりです。

西部支部にお邪魔したのはいつ以来でしょうか。

5~6年ぶりかな。

支部ごとにカラーが異なって本当に興味深いです。

特に、演奏する作品に特色が出ます。

西部支部はコンクールの課題曲か自由曲の学校と、ポップスをやる学校の2種類が混在していました。

適度に雰囲気が変わって、全27団体の演奏を楽しく聴くことが出来ました。

ちなみに、東部支部はコンクールの作品を取り上げるのは少数派。

不動岡は課題曲を演奏しましたが(「ジェネシス」)、実際にコンクールで演奏するのは課題曲5番です・・・。

一緒に講師をさせて頂いた佐々木幹直先生は、不動岡高校にも何度かレッスンにお越しいただいたこともある先生で、楽しい1日になりました。

全体の印象は、小編成から大編成まで様々なバンドがありましたが、それぞれに一生懸命さが伝わるステージばかりでした。

自分も指導者なので、このステージに上がるまでの裏側の苦労がよく分かります。

それを思うと、どのバンドの演奏にも「ブラボー」を贈りたいです。

バンドの状態

多くの演奏を聴いていて、自分の経験からどんな練習をしているのかが見えるようでした。

練習時間、練習内容、楽曲の取り組みなど。

特に中学校は練習時間の制限も厳しいので、

ルール通りの練習時間の学校の演奏

多分、先生が朝早くから学校を開けて朝練習をしている学校の演奏

では、全く積み重ねが異なります。

現在は以前よりも、時間を積み重ねられる=熱心に取り組んでいる部活

という構図がはっきりしてきています。

その結果、明らかに実力の差が目立ちました。

トレーニングしている学校

トレーニングが不足している学校

トレーニングしているけど、方向性がちょっと・・・という学校

トレーニングが順調に積み重なっている学校

などなど、外から見ればよく分かります。
自分の学校は近すぎて見えないものです・・・。

とは言え、当然、学校、顧問の先生、生徒、保護者の皆さん、それぞれに意図する部活動がありますから、どれを良い、悪いと判断するのはナンセンスです。

それぞれの与えられた環境、それぞれの思い、考えに基づいて演奏されたものは、等しく尊重されるべきです。

そもそも、中高生の演奏に対して「上手い、下手」の基準のみで判断すること自体が不健康だと考えます。

とはいえ、コンクールはそういう基準の場所なんですよね・・・。

そして、普通はやっぱり、自分たちで「納得」の演奏をして区切りをつけたいですよね。

ポリシーをもって取り組んだ結果。
やり切った結果ならば、思うような結果ではなくても受け入れられることでしょう。

上尾高校の大監督。

若かれし頃に、夏の予選で負けて泣く生徒に

「おまえみたいな泣くような奴は、やり切ってないからなんだよ!やり切ってたら、涙もなんも出ないんだよ!」

と言い切ったそうです。

いや~これ最後の試合を終えたばかりの生徒に言えるのがすごい・・・。

まあ、やり切っていても泣く子もいるとは思いますが。

とにかく、それぞれが思うような結果が出る事を期待して練習して

最後のステージで思い切り演奏する。

これが吹奏楽コンクールだと思います。

高校生の頑張り

高校では、小編成でしっかりと練習を積み重ねてきている演奏が目を引きました。

大編成でもポリシーをもって、楽しく演奏することを目標にしている学校もありました。

そして、バリバリにコンクールを意識している学校の演奏もありました。

西関東以上を目指す学校

不動岡高校と同じように、西関東大会、それ以上を目指している学校がいくつか出場していました。

例えば所沢北高校

自由曲はバッハの「シャコンヌ」です。

この音楽の素晴らしさ。疑いようもない、音楽の素晴らしさが詰め込まれた作品です。

バッハに取り組む難しさはあるでしょうが、それと同時に幸せもあふれる事でしょう。

狭山ヶ丘高校

福島弘和作曲 シンフォニエッタ第3番「響きの森」

もはや、コンクール自由曲として定番ではないでしょうか。

ま~難しい!

とても美しい旋律ですが、ま~指がどんだけ回ればいいのよ!ってくらい「テクニック」を見せつける作品でした。

この時期にここまで仕上げるんですね・・・。

ははは。

まだ課題曲も自由曲もおぼろげながらしか見えてきていない不動岡高校・・・。

頑張ろう!と大きな刺激を頂きました。

他にも入間向陽高校など、A部でしのぎを削るライバルたちの熱い演奏を聴けました。

みんな頑張っています。

最後に演奏した星野高校は、先生自らアレンジしたポップスメドレーでした。

ステージを自分たちの空間に作り上げ、自信満々で演奏する姿は「貫禄」を感じました。

ああいうバンドは伸びるんですよね~。

ちょっと緊張してきました・・・。

西部地区の文化

朝に「いや~今日はB利用で1階しか借りてなくって・・・」

と言われて、まあコロナの影響かな?と思っておりましたら。

早くも朝から会場はほぼ満席。

今回は一日通して聴くことが出来る、3年前のスタイルに戻したそうなので

「午後はパンクだな・・・」

と思っていたら、「午後は3階までかりました!」ということで、ちょっとホッとしました。

しかし、会場の皆さんは座席については何の情報も無いようで、1階に人が次々と押し寄せて大混乱。

2階の講師席から見ていて、ほぼ満席で熱気が上がってくるのを感じられる状態。
何だか、コンクールの県大会みたいでした。

こりゃ~大変だな・・・。と思っていたら

「生徒は2,3階へ移動!」

といきなりの大号令。

今度は1階の生徒が一挙に2階、3階へ移動した結果、次の演奏中にも席を探して右往左往する中高生が大量発生。

この行き当たりばったり感。
私は嫌いではありません。

何だか懐かしい・・・。あ、マレーシアとか、シンガポールとかと重なるな~と。

あのおおらかさが西部支部にはあるのでしょうか。

いいです。和みます。

ちなみに、最初の講師を座席まで案内する役員が忙しかったようで、誰も来ないので

「そろそろ行きましょうね。」

とセルフで移動。

佐々木先生が西部支部に精通して(出身なので)いて本当に助かりました。
私だけだったら迷子で講師席にたどり着けません。

結構、所沢市民文化センター「ミューズ」は複雑な構造です。

色んな意味で空気感の違う世界にいて、本当にリフレッシュできました。

いや~西部支部長本田先生!お声がけ頂きありがとうございました!

そして、とうとう明日はコンクールの抽選会

3年ぶりに生徒が抽選します。

何でもいいけど、朝1番だけはやめてね。

AもDも。

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