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中国の民主主義

 BSドキュメントという番組が面白い。気に入っているのが「民主主義」をテーマにしたシリーズ。今回久しぶりに見たのが、中国の「子供選挙」。小学校3年生が学級委員を選出する過程を描いているのだが、初めて選挙というスタイルをとったということでクラスを巻き込んでの大騒動になる。(多分それまでは先生が指名していたようだ。共産党の代表の選出も、同じスタイルだからだろう)
 面白いのは子供の反応。3者3様なのだが、1人だけ候補に選ばれた女の子はすぐ泣いてしまうのだが、選挙を通じて強くなっていったように思えた。また1年生、2年生と委員長をしていた男の子はそれまでの実績を前面に出すのだが、結構乱暴だった事がクラスの批判の対象となって苦しむ。さらにとってもうまく立ち回り、他の立候補者の演説でヤジを飛ばすように指示したり、色々と苦労するのだがなかなか票の獲得につながらない子。
 彼らの真剣な努力も見ごたえがあるが(それぞれのシーンに笑い、さらには驚きがある。ドキュメントなのか!?と疑うほどうまく出来たストーリー展開)何よりも目を引くのは、親のバックアップ。クラスの子達を親が勤める関係のある施設に招待したり、プレゼント攻撃、演説の内容から、その指導まで。とにかく必死。やはり「一人っ子」政策の影響でしょうか。明らかに過保護ではないかと・・・。でもとにかく愛情たっぷりなのが画面を通じても伝わる。まあ幸せなんだな~と。
 民主化という重いテーマを抱えている中国。その運動の一環なのかは分からないが、とにかく現代の中国の一面が鮮明に映し出されている、秀逸な番組である。
 やはり「民主主義」とは今後も変化、成長していくもので、国民が継続的に考えていく事が大切なんだな~と実感を持った。とにかく楽しく、考えさせられた。こういう番組が多くなればいいのに・・・。

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