令和5年3月15日(水)
とうとう、ドキドキのレッスンとなりました。
指揮者の大井剛史先生にお越しいただいて、「展覧会の絵」をご指導いただきました。
とにかくお忙しい先生が、わざわざ加須まで来てくださいました。
「展覧会の絵」
何度も指揮をなさっている作品とのことで、最初はガルトマン(画家、今で言うデザイン作家のような仕事を多くしいたようです。)の作品を見ても、「展覧会の絵」の音楽とあまりつながらなくてイメージがわかなかったというお話でした。
確かに、一番有名な「キエフの大きな門」も、テーマパークですか?って雰囲気。
「グノーム(小人)」もガルトマンの作品は結構かわいいし。
そもそも、絵のスタイルは「デザイン画」ですので、音楽との親和性が低いように感じます。
しかし、この作品にはガルトマンの作品に着想を得て、ムソルグスキーの中にある思想が自由に注ぎ込まれたものなのです。
この絵を見てムソルグスキーは何を思ったのか。
そして、この作品を演奏者の皆さんが何を感じたか。
それを音楽にして観客の皆さんに伝える。
やっぱり音楽を深く理解することの素晴らしさを学ぶことが出来ました。
指揮者
目の前でプロフェッショナルの指揮者の方に、お手本をしてもらえるという貴重な機会でした。
とにかく卓越したバトンテクニック。
「先生より指揮が上手でした!」
ってあとで生徒から言われましたが・・・。当たり前田のクラッカー。
いや~明解。
なにより「カウント」をしっかりしている、と言う点に納得と感心。
実際、私の耳にも聞こえるくらいしっかりと数を数えていました。
私もこれから自信を持って数えます。
声に出して!
何から何まで新鮮で、本当に素晴らしい時間でした。
私が一番緊張していましたが、その影響で生徒の皆さんも緊張してしまったようです。
ごめんなさい。
でも、こういう「緊張」はいいですね~。
クラシック作品の影響!?
ここのところ、意識してクラシック作品を取り上げてきました。
多くの生徒を連れてオーケストラのコンサートにも行きました。
すると、すぐに変化が見えてきました。
まず、音の形に対する感覚が変わりました。
フレーズを歌う感覚が「弦楽器のように!」と口で言うのと、実際に聴いてイメージを持つのでは次元が違います。
発音と音の処理、伸ばした音の形で音楽は全く別物になります。
基礎合奏のようなまっすぐな音になりがちですが、そういう演奏をすることが激減しました。
また、オーケストラでの管楽器は吹奏楽と異なり、基本的にソロ(1人)パート。
フルオーケストラの中で、ソロ楽器がpの音楽をどうやって演奏しているのかをコンサートで聴いて
ダイナミクスはニュアンスである
と理解してくれたようです。
相当息を使って吹いていて、響いていて、ホールに充満するフルートやクラリネット、オーボエが作り出すp(ピアノ)。
このイメージがとても大切です。
ただ息を出し入れするのではなく、「静かな」、「力強い」というイメージを持って音楽を作り上げる感覚です。
ベートーヴェンの交響曲3番はとても勉強になりました。
表現に対する感覚が大きく成長したように思います。
ポップスが・・・
ところが、何と!ポップスでも同じ吹き方をしてしまうようになってしまいました。
ポップスはまっすぐ!くっきり。処理はカットオフ(ズバッと切る)します。
この吹分けを指摘したことは今までありませんでした。
これも成長の証です。
クラシック作品もオリジナル作品も、そしてポップスもそれぞれのスタイルで演奏できるようになりましょう~!
様々な作品をそれぞれの様式(スタイル)で演奏できると、とっても楽しいです。
これからは「様式毎に吹き分ける」ことが課題です。
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