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ウェスト・サイド・ストーリー

日記
学校の体育館なんですよね。リアル!

令和4年2月12日(土)

今日も一日のんびり過ごしました。

どうしても見たかった「ウェスト・サイド・ストーリー」

奥様も見たい!と乗り気で、「無限列車編」以来の家族総出で映画鑑賞となりました。

ウェスト・サイド・ストーリー

前作は1961年公開。

実は私が高校1年生の時に定期演奏会のメインプログラムでした。

入部したての1年生は、お決まりの「ダンス」担当。

一切楽器は吹かせてもらえず、本当に文句たらたらやっていました。
その時の思い出から、翌年から1年生にも楽器を吹く練習をしてもらうように変えました。

その「ダンス」のために、「ウェスト・サイド・ストーリー」のレーザーディスク(懐かしい!!)を擦り切れるほど(切れませんが・・・)見ました。

もう、全てが脳裏に焼き付くほど繰り返し。

レニー

とにかく、レナード・バーンスタインの音楽がかっこいい!!

1918~1990 戦中から冷戦まで。
ソ連でも愛され、イスラエルフィルで名演を残した歴史的な音楽家。
カラヤンとバーンスタインの時代がありました。
記録映像でカメラが回っているのに、本気で怒っちゃう情熱家。

高校生で出会い、『僕の音楽武者修行』小澤征爾著

1963年の写真。ちょうどウェスト・サイド・ストーリーが公開された頃の小澤征爾。
アメリカで成功し、日本での凱旋となるはずのNHK交響楽団との公演は「N響事件」として、世間を騒がせる大騒動となった。
それもこの頃の事。
ちなみに1962年「キューバ危機」63年 ケネディ暗殺。

『僕がいかにして指揮者になったのか』佐渡裕著

世界で活躍する指揮者で吹奏楽も指揮する人は少ないです。
彼自身が若かれし頃、某女子高校を指揮して吹奏楽コンクールにも出演していました。
結果に納得できず、審査員控室に突撃して灰皿を投げつけるという・・・。
それ以降コンクールはやめたそうです。自主的か強制的かは知りませんが・・・。

などでレナード・バーンスタインと日本人指揮者との縁を知ると更に思いが深まりました。

ちなみに、レナード・バーンスタインの追悼公演で佐渡裕氏がバーンスタイン作品を指揮しました。

そのコンサートで、とにかくでっかくて、汗だくで指揮をする人だな~という印象でした。

さて、映画は全編オーケストラの演奏

バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」をずっと聴けます。

そして指揮者はグスタボ・ドゥダメル氏

世界のトップ・オーケストラの一つロサンゼルス・フィルの音楽監督。
南米ベネズエラ出身の指揮者。
ベネズエラは「エル・システマ」という、音楽と教育による貧困対策が世界的に注目されました。(石油で景気が良いころ・・・)
ちなみに、ベネズエラは「ウェスト・サイド・ストーリー」で取り上げられている、プエルトリコと深いつながりがあります。
1898年 アメリカ=スペイン戦争で獲得したのが、プエルトリコ、ベネズエラ、フィリピンなどです。
このベネズエラ出身の指揮者が「ウェスト・サイド・ストーリー」を指揮するということに歴史的な意義を感じます。

ドゥダメル氏は「ウェスト・サイド・ストーリー」をこよなく愛しています。

「マンボ!」って叫びたくなります。自然と。

とっても昔。

東京藝術大学の学園祭でG年オケ(全員5年生・・・)という企画にて。

この「マンボ」の掛け声が「一気!」となっていました。

そのたびに指揮者がジョッキを一気飲みするというしょうもない・・・。

さてさて。

スピルバーグ・マジック

ストーリーはさすがのスピルバーグ。

現代のアメリカが抱える「分断」のテーマを、見事に取り入れてのリバイバル。

しかも前作は俳優の都合(監督の判断にマリア役のナタリー=ウッドは歌が吹き替えだったことに大激怒したのは有名なお話)でトニーとマリアはダンス少な目、歌吹き替え・・・。

リフ(ラス・タンブリン)、ベルナルド(ジョージ・チャッキリス)、アニタ(リタ・モレノ)はダンスの技量を期待されての登用でした。

本当はトニー役でオーディションに参加。
ダンスが素晴らしいのでリフ役になりました。
実は、ミュージカル公演ではリフ役でした。
映画版ではベルナルド。
メンバーも全くプエルトリコの顔ではありませんね・・・。
最新作はその点ばっちりです。

ちなみにリタ・モレノが新版に再び登場!

リタ・モレノ
この作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞。
さらに、グラミー賞、トニー賞、エミー賞を受賞するというすんごい方。
マーロン=ブランド、エルヴィス・プレスリーとも浮名を流しました。

前作では歌を吹き替えられたモレノ様。
新作ではちゃんと歌ってます。ソロで。リベンジですね~。

2021年版では、トニー、マリア、リフ、ベルナルドの歌とダンスが全編で繰り広げられます。

素晴らしい音楽と、歌とダンス。

ミュージカル映画の王道です。

実に2時間40分!

でもアッと言う間に終了。

シェークスピアのロミオとジュリエット』の設定をさらに深く織り込んだ新版。

ちなみにスピルバーグもバーンスタインもユダヤ人。
『ヴェニスの商人』では強欲なユダヤ人商人シャイロックがこれでもか!って悪者に描かれていますね。

人種差別に苦しんだ民族の末裔が、アメリカの分断を訴える。

どの国にも課題はあるとはいえ、アメリカ合衆国の課題も大変ですね。

日本も負けていませんが。

ということで、素晴らしい映画です。

字幕映画を5歳児にも見せるという強引さでしたが・・・。
何とかなりました。

やはり音楽、歌、ダンスだけでも十分楽しめるのでしょう!

ぜひぜひおすすめです!!

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