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訃報。

 本日の7時に東部支部の先生からお電話を頂き、本日未明に久喜市立久喜中学校の神本先生がお亡くなりになられたという連絡が入りました。24日の北部地区吹奏楽研究発表会で一緒に講師を担当し、一日北部地区の団体の熱演を聴き、一緒に昼食をとり、その時には来年の東部支部、これからの東部支部について熱く語りました。

 先日指導者講習会で楽器のメンテナンス講座が非常に好評だったという話から、来年度は総会でそういう機会を用意できると良いという感じで盛り上がりました。また世代交代を進めようとしている中、どのような形が一番いいのかという話にもなりました。

 また今年は課題曲は1番、自由曲は「喜びの島」で行くよ、と楽しそうにお話をして下さいました。体調を崩されている中、でも責任感からお仕事も休まず、そしてこの研究発表会でも丁寧に多くの講評を用紙に記入なさっていました。今思えば昨日講評用紙を頂いた19の団体の皆さん。ぜひ神本先生のお言葉を大切にして下さい。

 最後の指導講評では咳が止まらないので話せない、と弱気な事を言っていて、少しでも良いのでとお願いした所、全く咳一つしないで熱く生徒の皆さんに語りかけて下さいました。基本的に注意しなければいけない8つの事。(音の長さ、音色、ブレス などなど)そして何より大切な音楽をしようという気持ちを持つ事。今でも心に焼き付いてます。

 神本先生は私が顧問になりたての頃、一生懸命に頑張るのでよろしくお願いしますとご挨拶にあがった先生でした。当時支部長で文字通り東部支部の先頭に立ってけん引して下さっていました。まだまだ若造で遠慮を知らない私は何度も神本先生とぶつかり、なだめ、すかされて少しずつ吹奏楽連盟のお仕事を教えて頂きました。

 今の東部支部があるのも、私が吹奏楽部の顧問として、また吹奏楽連盟の役員としてやっていけているのも、先生のご指導、そしてお手本として自ら率先して行動して下さったおかげです。音楽に対して真面目で、真摯な姿。お酒を飲むと陽気でハチャメチャに盛り上がる姿。どれも魅力あふれる、素晴らしい先生像を見せて下さいました。本当に感謝しても感謝し足りません。

 これから神本先生の世代の先生方がご退職を迎えられ、残された若い世代がどのように受け継いでいくのか。いつも心にかけて下さっていました。残念ながら次の世代の活躍を見守って頂き、危なっかしい時にはサポートをお願いする事はかなわなくなってしまいました。引き継いでいく身として本当に心細いです。

 「東部はいいよ」
 といつもおっしゃっていました。本当にそう思います。でもそれは諸先輩方のご苦労のたまもの。それを磨き続け、改善し続けなければあっと言う間に輝きは失われてしまいます。自分に、そんな大きなことができるのか、と本当に不安になります。

 でもやるしかありません。
 ちょっと早くて、急でしたが、また一方的でしたが、バトンタッチがなされました。心の準備がまだですが、でもこれをみんな受け止めて、全力で走るしかありません。神本先生が「おお!なかなかやるじゃん」って言って頂けるように。

 最後に一日一緒に過ごし、お食事も共にしたのも何かの縁。私にとって、大きな意味のある出来事になりました。先生の意思を継ぐものの1人として、これから一層努力して参ります。ぜひ長い目で見守って下さい。

 先生は東部で素晴らしい時代の1ページを作って下さいました。
 次のページはもっと面白く、盛り上げて参ります。

 長い間、本当にありがとうございました!!

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