令和3年12月5日(日)
埼玉県立不動岡高等学校 不動岡ホールにて開催された「吹奏楽の日」。
加須市フライングカープウィンドオーケストラにとっては初めての依頼演奏となりました。
それにしては大きなイベントでドキドキしてしまいました・・・。
リハーサル
フライングカープウィンドオーケストラのメンバーが昼間に集まるのって初めて?!
朝8:45集合。ちょっと部活みたいでした。
私は走る前に、看板を出したり、机を出したり、掃除をしました。
やっぱりテスト期間になると、いろいろな部分が汚れがたまりますね。
普段の掃除の大切さを感じます。
いや~きれいになると本当に清々しい気分になります。
掃除は心を上向かせます。
さて、リハーサル。
直前に確認できるのは本当に良いです。
大人の吹奏楽団はやっぱり「忘れる」のが一番の課題。
そのためには、直前まで確認することが重要だと思います。
まだ音出しも不十分でしたが、すべての曲を確認することができてよかったです。
秋山紀夫先生
短い時間でしたが、秋山紀夫先生に合奏をしていただきました。
「秋空に」(1976年下谷賞受賞作品)
とてもエネルギッシュで、しかもしっかりと合奏の準備されていたようでした。
先生の指示は本当に的確で、どんどん進んでいきました。
さすがです。
私も勉強になりました!
御年93歳。まだまだご健在です。
吹奏楽の日 「吹奏楽の歴史」~秋山紀夫先生
実は、何度か同じ内容の講演を聞かせて頂いております。
JapanBandClinic でも同様の内容で講演なさっていました。
今回の講演では吹奏楽だけでなく、日本史にも深みが加わってきている気がしました。
先日、先生のお宅にお邪魔した際に、大宮工業高校の卒業アルバムを見て1次資料による「日本の歴史」を学ぶことができました。
あの写真は本当に貴重な資料です。
戦中とは思えない、笑顔があふれる写真ばかりでした。
そして今回の講演でも、実際に秋山先生が資料に登場していました。
1941年の8月に日比谷公会堂で開催された関東大会の写真。
野外コンサート会場で、8月の炎天下に屋根もない場所で審査員が審査していました。
今の8月とは違うとはいえ・・・。
ステージ上には少人数で、ぎゅっと集まって演奏していました。
指揮者の先生は軍楽隊出身の先生とおっしゃっていたと思います。
そして、その4か月後の12月8日は真珠湾攻撃です。
ちなみに8月は、米国による日本包囲網が作り上げられます。
「ABCD」包囲網です。(アメリカ、英国、中国、オランダ【ダッチ】)の4か国による、輸出制限の圧力)
日本はこれにより石油を止められ、追い詰められて太平洋戦争へと突き進みました。
そんなころにも、学校の課外活動は実施されていたというのに驚きです。
太平洋戦争、日中戦争のイメージは、国民が全てを注いで戦争に没頭していたというものでした。
しかし、そんなわけはありませんね。
国民全員が軍人ではありませんから。
そういったことも、歴史として残さなければ失われてしまいます。
この「コロナ」による混乱も、第2次世界大戦の混乱に比べれば・・・。
あの頃をどうやって乗り切ったのか。
大変興味深いですし、今の私たちに大きな示唆を与えてくれるはずです。
それにしても。
吹奏楽の歴史を見れば見るほど、吹奏楽は「軍隊」と共に発展してきたということが分かります。
いわゆる「軍楽隊」です。
幕末にオランダ、英国の軍楽隊の影響を受けて始まるのですから。
だから指導にも「軍隊式」が残っているのでしょうか・・・・。
努力と根性。
これも、歴史を学べば、ルーツを知れば、方針転換も容易になるのではないでしょうか。
吹奏楽の世界ではまだ「戦後」が終わっていないのかもしれません。
先日、そんな話で黒川先生とも盛り上がりました。
その点については非常に興味があるので、誰か研究をしてくれている人はいないでしょうか・・・。
さてさて、秋山先生の講演は大いに盛り上がって・・・。
あ~絶対に時間オーバーだな・・・、と思っていたら!
ぴったりの時間に、「それではここで」とすっぱり終了。
何とも潔い感じでした。
ちょっとびっくりしましたが・・・。
続きはまた次回!
来年度も楽しみです!!
「世界の吹奏楽事情」~黒川圭一先生
日本のみならず、アジアで活躍する黒川圭一先生。
コロナ前は、一緒にシンガポール、マレーシア、そして中国へと一緒に行っていただきました。
今回のプレゼンテーションは、各国の方からのビデオメッセージや、実際に会場で留学生の話、さらに私の話とバラエティーに富んだ内容でした。
マレーシアのワイマンさん、シンガポールのレスターさん、中国の劉さん。
本当に懐かしくて、そして再び国境を越える日が早く来てほしい!と思いを強くしました。
そして、不動岡高校での海外交流を思い出してお話させてもらいました。
写真を見ていると、いい思い出ばかりが次々と思い出されました。
コロナよ早く収まれ~!!
と、より一層強く思いました。
孫さん
中国からの留学生で、東京音楽大学で修士課程に在籍している「孫」さんがお話してくださいました。
そこで「中国版ゆとり教育」に驚き・・・。
学校外の塾は「全て禁止」になった!!とのこと。
これでさらに「吹奏楽」の活動は広がる、とおっしゃっていました。
実際、ここから劇的に成長していくことでしょう!
いや~楽しみです。
私も海外の吹奏楽を応援できるよう、とにかく語学の習得に努めます。
早く中国語を話せるように頑張ります!!
結局、孫さんに中国語で話しかけることはできませんでした・・・。
いや~、それにしても中国の政治決断。
共産党一党支配は物事を決定するのは本当に早い!
日本みたいに、民主主義はのんびり、バランスをとるので、スピード感は出ません。
どちらにも長短があります。
大切なことは、それぞれの政治体制の特徴を理解して対応することです。
世界最高スピードの高齢化、国内の格差、教育問題など、中国がどのように乗り越えていくのかは大変参考になると思います。
とにかく!
日本の中のことだけを考えているようでは物足りません。
世界に飛び出しましょう~!!
ミニ・コンサート
オープニングはロサンゼルス・オリンピックのテーマ。
本当にオリンピック!という印象が強いこの作品。
日本の東京オリンピックは・・・。
全てはコロナのせい。
でも、次は北京で冬季オリンピックです。
と思ったら、バイデン政権の「外交的ボイコット」のニュースにびっくり。
やはり、人権問題は深刻なのでしょうか・・・。
さて、どの方向に向かっていくのか。
カンタベリーコラール
美しい。
もうそれだけです。
非常に繊細で、包み込まれるような音楽です。
演奏していて、心にしみこんでくるような感覚になります。
また、来週にホールで演奏できるのを楽しみにしております。
何度でも演奏したい作品です!
ミス・サイゴン
この作品は、名作中の名作ミュージカルの抜粋。
ストーリーを知り、歴史を知り、そのうえで音楽を奏でると様々なものが見えてきます。
あまりに、バッサリと抜粋なのが残念ですが・・・。
不動岡ホールでは限界を越えた音量になっていたと思います。
次週はホールでお楽しみください!!
やはり、本番は大人の集中力はすごい!
リハーサルとは全く違う、良い演奏になるものです。
とは言え、本番の積みかさね、経験値が大きく成長させてくれるのは生徒も大人も同じ。
この本番は加須市フライングカープウィンドオーケストラにとって、大きな経験を積める機会となりました。
JBAの皆様、本当にありがとうございました。
客席に秋山先生、そしてお嬢様のかえで先生、おおみや市吹のお友達もいて、結構緊張しました~。
とっても楽しい本番でした!!
来週の「第3回定期演奏会」も頑張ります~!
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