令和5年9月23日(土)
毎日掃除をしています。
学校では当たり前の光景でしょうが、これがとても大切です。
教室は30名ほどの生徒が活動して、部活動で使用する場所も大勢の生徒が使用します。
使う人が意識していても、少しずつ汚れていきます。
埃はたまります。
ゴミ箱はいっぱいになります。
クラスで掃除をしているときに、何も言わないでも一生懸命に床を掃いてゴミを集めてくれる生徒、黒板を消してくれる生徒、そして教壇を雑巾がけしてくれる生徒がいます。
ゴミ捨てもいっぱいになれば、最後にじゃんけんをしてゴミ捨てに行ってもらいます。
おかげで教室は毎日きれいで、快適な空間になります。
部活での清掃
部活動では教室だけでなく、活動場所全てが少しずつ汚れます。
それが一番顕著なのはトイレです。
トイレは最も汚れる場所で、最もきれいにしておいてほしい場所です。
でも生徒が掃除をするにはハードルが高い場所でもあります。
本当は毎日やりたいのですが、時間の都合上休日に出来るだけピカピカになるように私が掃除をしています。
もちろん一気にきれいにはなりませんから、少しずつ開拓するように掃除を進めています。
約3か月経って随分きれいになってきました。
すると、使う人も少し気を遣って使用するようになってきました。
掃除の時にあまりひどい汚れを感じることがなくなりました。
そして、普段の清掃担当の生徒も一生懸命に掃除をしてくれているのでしょう。
呼び水
最初の流れを作り出すのが大切。
0を1にする行動です。
誰かがやっているから、誰もやってないから、という基準で行動してほしくありません。
やった方がいいから、誰もやってないから、私がやる。
これには、それに伴う様々な負担を受け止める決断が必要です。
全員がとは言いません。
1人でも多くの人が、この「呼び水」になれる人間になってほしいです。
目に見える形でなくてもよいのです。
別にアピールする必要はありません。
先ほどのように、使うときに少し気を遣う。
ちょっと汚れてしまったら、それをサッときれいにする。
そんな少しの一歩が世の中を変えていきます。
清掃担当の時に、出来るだけ楽をしようとするのではなく、出来るだけきれいにしようと思って掃除をしてほしいです。
当たり前かもしれませんが、これは世の中で当たり前ではありません。
これを出来る人はそれほど多くありません。
だから、誰か1人でもいいので行動してくれる人がでてきたら、本当に素晴らしいことです。
掃除の喜び
単純にきれいになっただけでうれしいです。
汚れていた場所がきれいになる、ゴミ箱を空にする、本当に気分が晴れます。
「なんで私が!?」
と言う人もいます。
それも分かります。でも発想が全く違います。
誰もやりたがらないから、私がやる。
そして、掃除に関していえば、「ああ、これで使う人が「きれいだな~」って思ってくれる」と想像して幸せを感じます。
掃除機のゴミが満タンになって、ゴミ箱に捨てると「こんなにゴミを集めたのか!」とうれしくなります。
ゴミ箱が空になるのも嬉しいきもちになります。
これは誰にでも通じる感覚です。
単純にきれいになるとうれしくなることに加えて、人の役に立っているという満足感もあります。
誰かがやっているが、自分ではやりたくないこと。
世の中にはそんなものがあふれています。
ちょっと想像力を膨らませて、自分以外の誰かがやってくれていることを考えてみてほしいです。
そうすると、自然に感謝の気持ちが湧き上がってきます。
そして、自分が感謝される側にあると自覚したときにとっても大きな満足感、達成感が生まれます。
清掃は入口。
日々の生活の中にある、誰かに助けてもらっていると感じることを意識してみましょう。
感謝の気持ちが自然に湧き上がるはずです。
そして、出来る範囲で「感謝される側」になってみてください。
言われてやるんでもいいです。
最初は前向きでなくてもいいです。
でも、やりながら「キレイになったな~」と幸せを感じてみてください。
人が「喜ぶ顔」を想像してみてください。
色々と思うように行かないことが多いのが人生です。
でも、幸せは日々のちょっとした事で感じられます。
本当にちょっとしたこと。
ぜひ大切にしてください。
私はそのことに気が付いて、共感してくれる人が出る日をとても楽しみに待っています。
私の仕事は「待つこと」も大切です。
結構ワクワクしています。
すでに、そのサインは見え始めています。
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