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「きっとうまくいく」

日記

本当にのんびりな一日。
朝から、鍵開けをしに学校へ行き、久しぶりにエクササイズも出来て本当に気分よく一日が始まりました。

お昼は奥さま手作りのパンが出てきて、本当においしくてたくさん食べてしまいました。お腹いっぱいですね!

さて、午後は映画を視聴。

「きっとうまくいく」(原題「3idiots」) 2009年公開 インド

監督 ラージクマール・ヒラーニ
主演 アーミル・カーン、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョーシー
この3人がインド屈指の難関大学Imperial College of Engineering ICE工科大学の同級生として繰り広げるドタバタコメディー。

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 この作品はインド最高学府 Indian Institute of Technology【IIT】
 をモデルにした学園ドラマですが、その中身は受験競争への疑問、学問の本質、生きる喜びをとってもユーモラスに、明るく、楽しく、もちろん涙ありで仕上げています。

 もちろん、インド映画ですから歌とダンスもばっちり。
 それにしても上演時間がなんと 2時間51分!! 
 今、日本でここまで長い映画はあまり見ませんね。

 それでも全く時間が気にならないほど、本当にうまく場面構成がされています。
 全体の構造は現在と過去を行き来する、よくあるスタイルです。「Stand by Me ドラえもん」とか、「本能寺ホテル」とか。

ここで気になるセリフがたくさんありました。

「インド人の自殺が多い」
 この映画でも、この問題が大きなテーマになっています。

 2014年 131,666人(男 89,129/女 42,521) 【八戸学院大学紀要 第53号より】
だそうです。人口も増えているので何とも言えませんが、若年層の自殺、また青年女性の自殺が多いのもインドの特徴だそうです。

 インドの過熱する受験競争。
 有名大学に進学すると、海外の有名企業が採用担当を派遣してくるそうです。

 NHKブックス『インドの衝撃』(もとはNHKスペシャルで作成された番組)では、受験戦争の尋常じゃないほどの過熱ぶりに驚きました。かつてインドの小学校で 99×99 まで暗記させる、といって「インド式」と言われて流行しましたね。

 ちなみに番組中で取り上げられていた、インドの学習塾は生徒が1000人!巨大な体育館みたいなところで、机もなく寝そべりながら授業を受けていました。もちろん先生は一人!日本の個別塾を見たらひっくりかえるでしょう。

 この競争を乗り越えて、村に電気、道路の整備、そして小学校を作る!と熱く語っていた学生が印象的でした。(これも映画に関連しますが・・・)



 また、「ダウリー(Doury)」はご存じでしょうか。
 女性が結婚の際に要求される多額の持参金です。「王様も姫を3人持つと破産する」と言われ、映画でも姉の持参金に車を要求されていて結婚できない!というシーンがありました。

「ダウリー死」
 結婚に関するハラスメント、虐待、拷問、また他殺を含める女性の死全般を指します。(インド刑法304条B-1)夫の死を追う自殺(サティー)、子どもが生まれない事による虐待死などもあるそうです。

 女性の地位の低さについては、日本も他国の事を言っている場合ではありませんが(世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ指数」日本 2019 121位/153国 ※2018 110位・・・。ちなみにインドは112位 ※2018 108位 負けてます。)、インドの現状も難しい課題がたくさんありますね。

 外にも「学ぶ意義」も重要なテーマに。

 学生全員が大企業に就職する事を目標にして、日々追い詰められながら勉強しています。
 しかし1位を取る主人公は「学ぶ」ために大学に在籍していました。この違い。

 そして、就職=高給、お金をたくさん使える生活を夢見ている。でもそこに本当の「幸せ」はあるのか?エンジニア=成功 という答えに対して、強烈に反発する主人公たち。この思いに強く心を揺さぶられる人も多いのではないでしょうか。

「あいつは全て値段でしか見てないよ!」
「自分のやりたいことをやって生きよう!」

 などなど、映画中ずっとこのような大切なテーマがテンポよく、明るく、楽しく投げかけられ続けます。楽しく、でも考えさせられる内容でした。ぜひ見てください!


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