令和6年12月30日(月)
お陰様で無事に全公演を終えました。
そして、台湾演奏旅行も最終日にFREEとなりました。
大天后宮
30日は私の好みで台南の歴史を巡るツアーを企画しました。
最初に訪れたのは、ホテルから徒歩で行ける「大天后宮」でした。
ここは、台南で最も古いお寺だそうです。
台湾の歴史を振り返ると、400年前に台南にオランダ人が拠点を築いたところが大きな節目になっています。
もちろんそれ以前から先住民族や客家と呼ばれる中華系の移民、その他大勢の人々が台湾で暮らしていました。
これが、大航海時代以降の「アジア内貿易」の拠点となったことで、港湾拠点として大きく発展しました。
その頃に移り住んできた漢人が創建したお寺です。
非常にこじんまりとした作りでしたが、とても親切なお坊さん(だと思います)が案内してくれて、公開していない(と言っていた)場所まで案内してくださいました。
占いがちょっと時間がかかるタイプ(台湾では一般的な)で、なかなか面白かったです。
赤崁楼
続いて、オランダ統治時代の砦に歴史ある石碑などを移築してある「赤崁楼」に行きました。
こちらは台南でも有名な観光地で、入場料が70ドル(約350円)かかりました。
残念ながら改装中で、建物全体を見る事が出来ませんでした。
また、石碑は近くで見る事が出来ず、何が書いてあるのかあまりよく分かりませんでした。
建物は立派で高台にさらに大きな建物を建ててあり、見晴らしが良くて気持ちよかったです。
とても多くの観光客が訪れていました。
安平古堡(ゼ―ランディア城)
実はこれが今回のメインイベント。
オランダが貿易拠点として築いた砦跡です。
これを鄭成功がオランダから奪い、長らく清朝と戦う拠点でもありました。
その後、鄭氏が清朝に敗れると台湾が清朝の版図に加えられました。
これを1895年日清戦争で勝利した日本が、下関条約で併合することになります。
ということで、台湾の歴史を語る上で非常に重要な歴史的遺物です。
レンガで作られた堅牢な城壁は大変分厚く、実際の戦闘で役に立っていた事がうかがえます。
海賊(倭寇)が横行するなか、宝の山である香辛料や銀、絹織物や陶磁器を満載した船を守るための重要な要塞であったことが分かります。
そして、その富がいかに莫大であったかも、この砦の巨大さから想像できます。
オランダが覇権国家として君臨した土台が「アジア内貿易(東南アジア、中国、日本の三角貿易)」にあった一端を実際に見る事が出来て感動しました。
一緒に見に来てくれた皆さんも、この感動を味わってくれたはず!(だと思います)
途中に立ち寄った「蛎」が売りのお店が美味しかった!
海が近いので、海鮮料理がおいしいです。
大東夜市
夕方には台湾式マッサージに行きリフレッシュ。
施術してくれた女性が翻訳アプリで「あなたに秘密を教えます!」って言われてびっくり。
私の手相がちょっと変わっていて「お金持ちになります!」って教えてくれました。
ありがとうございます・・・。頑張ります。
ちなみにマッサージはかなり強めで、眠りに落ちる事はありませんでした。
こちらも一度は経験してみてはいかがでしょうか。
さて、台湾最後の夜は夜市へ!
台南の夜市は曜日ごとに会場が移動します。
最も規模の大きい「花園夜市」は月曜日がお休みでした。
そこでバスに乗って月曜日に開催している「大東夜市」へ行きました。
人だらけで、年末の十日町を思い出しました。
ところどころにテーブルで食事が出来る店があるのも一緒で、最後はこちらでのんびり食事をしました。
屋台の食べ物は・・・。
まあ一度食べれば十分かな。
経験として楽しむことが出来ました。
翌日3時半集合!ということで、若者たちは寝ないで盛り上がったそうです・・・。
私はご覧の通り撃沈。
しっかりと睡眠時間を確保して、何とか翌日無事に帰宅することが出来ました。
成田空港から京成ライナー、高崎線と2時間弱で帰宅出来ました。
今回参加してくれた40名ほどの皆さん、中心的に準備を進めてくれたスタッフの方々、そして受け入れてくださった台湾の皆様、紹介して下さった白先生、黒川先生に心より感謝申し上げます。
自分たちが一生懸命に吹奏楽を演奏することが、国を越えると信じられないレベルで喜んでもらえます。この感動、満足感は海外演奏旅行でしか味わう事はできません!
ぜひ、次回開催の際にはご参加ください!
コメント