令和3年11月19日(金)
私が現在の不動岡高校吹奏楽部をどのように考えているか。
改めて考える機会がありました。
顧問として
すでに不動岡高校で指導をして10年目。
部員たちは、私の考えを知っていると思っています。
これはもちろん「納得」とは別の話。
私の思考、部活に対する考え方、そして音楽への思いなどなど。
私の「本気」はすでにしっかりと理解してくれているでしょう。
これは、日々接する中で時間をかけて伝わるものだと思います。
言葉によるコミュニケーションはもちろん、行動による経験、感情の動く時間が作り上げます。
今の不動岡高校吹奏楽部の段階は
「任せる」
イメージは「スラムダンク」の安西監督。
あんなに太ったら早死にしますが・・・。
そこで、思わず私が「引っ張る」行動をしてしまいました。
余計なことを・・・。
合奏での出来の悪さにどうしても・・・。
とにかく「オータムコンサート」はお腹いっぱいのプログラム。
当然手が回らないこともあります。
でも、「もう少しできるでしょう!」と思っちゃいました。
そんなの部員たちが一番分かっているはずの事でした。
それを私から言うべきではなかったな~と。
ちょっと、前の段階の「指導」を思わずしてしまいました。
待つって決めてたんですが、こういうときもありますね。
とにかく、修羅場を迎えたFWO。
その中でどれだけ前向きにもがけるか。
そこが成長に欠かせない要素です。
指導者がプレッシャーをかけることでチームの意識が高まることはあります。
でも、それは私の価値観においてはすでに過去に乗り越えた段階と思っています。
かつては、その場所へ私がグイグイ引っ張っていきました。
そういう時期もあります。
でも今は違います。
だから私の役目は見守り、待つことです。
ある程度水を向けることはしますが、そこに食いつくかどうか。
自分たちで考えて、判断して、行動するまで待つ。
もはや、顧問は必要な時にお願いする存在であって、主体は部員たちであるという意識を持ってほしいです。
あ、でも一応日本人なので「礼儀」は忘れずにね。
「好き勝手」はね。
でも、安西監督は桜木花道にも怒らなかったな~。
待つぞ!
と自分に言い聞かせつつ。
部員においていかれないように、自分の努力を積み重ねます。
それが、活動の充実度、成長、何より音楽に出ます。
「受け身」では物足りない人生になってしまいます。
自分で考える。
自分で責任を取る。
誰かについていくにしても、主体的に、自分の意思を持ち、時にはリーダーをサポートして、時には自分から前に出て引っ張る。
それが出来る人が集まっています。
全員が「リーダーシップ」を発揮できるチーム。
この「オータムコンサート」の準備を見ていて、その能力の高さは間違いありません。
こんなに素晴らしいメンバーが揃っていて、諦める必要のあることってあるのでしょうか。
もちろん、メンバーにも年齢、経験、意識、環境、体調などなど。
常に「今」は変化しています。
このそれぞれの「今」を受け止めつつ、誰もが自分の足で進み、時には周囲を助ける。
そうやって進んだ結果は、何とも言えない風景になっているでしょう。
実は、前任校を異動した年に残してきた3年生たちの「劇的な成長」が今でも頭から離れません。
当時、残念ながら後任に経験のある指導者は来ませんでした。
そこで、日々の合奏は学指揮の生徒が指揮者の先生(新任の若い先生でした)の隣に座って仕切っていました。
1度だけホール練習を見に行きましたが、すでに「自分たちで何とかする!」という決意が満ちあふれていました。
結果、彼らは見事に例年通り県大会へ進みました。
あの「自覚」、「決断」がその前からあれば、県代表でもなんでも可能だったことでしょう。
そして、不動岡高校。
もう仕込みの段階は十分。
ここから先は「自分たち」でどんどん走る段階。
実力ではなく、意識の面で「自立」することなくして、ステップアップはありません。
これは、「大会の結果」という一面的な評価のためのものではありません。
これだけ情熱を注いで日々活動している「吹奏楽部」において、何を得て、次のステージに生かせるかを意図した課題です。
皆さんが「本気」になったら、私なんかあっという間においていかれてしまいます。
そうならないように、ちょっとずつ努力してるんです。
あの爆発力。
あれと同じことをやれといわれても、なかなか・・・。
ということで、おじさんは少しずつ、長い時間をかけて努力します。
能力も、体力も、そして可能性も詰まりまくった皆さん。
自分の「ポテンシャル(潜在能力)」を解放してください。
自分の実力を発揮しまくってください!
本当に楽しみです。
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