令和4年1月16日(日)
さいたま市文化センターにて、高等学校文化連盟吹奏楽専門部会主催の冬季演奏会第2日目が開催されました。
オミクロン株による感染急拡大が深刻になる中、何とか開催することが出来て良かったです。
昨年度までの実行委員会形式では実施は難しかったと思います。
公式行事としての強みが発揮されて、本当に高文連主催になって良かったと思います。
ブースター接種
ちなみに日本のワクチンブースター接種(3回目)が世界でもダントツで遅いことが取り上げられています。
2回目の接種もスタートが遅いことが批判されていました。
今回はそれに輪をかけて遅い・・・。
ちなみに、備蓄分から打ち始めればこんなことにはならなかったそうです。
この備蓄分を打たなかった理由。
自由民主党のT代議士がはっきりと
「厚生労働省が地域の格差による不満を懸念して、先行接種を見送った。」とのこと。
ああ、日本っぽい。
批判、不満を恐れて動かない。
それは官僚なのか、官僚に押し付けている政治家なのか。
しかし、彼らの責任が問われることは無いのです。
悔しいな~。
打てる手は打って、チャレンジした結果ならば批判なんかしませんよ。
本質を見抜く目が足りないと思いました。
政治を担う人、官僚だけではなく、私たち国民にも。
今日の感想
今日も、一日演奏を舞台袖から聴かせてもらいました。
1日目と違って、B編成に出場している中編成、小編成の学校が多くて雰囲気が異なりました。
それぞれ個性があって、とても興味深い演奏でした。
上手か、そうでないかという基準で順位がつけられるステージです。
演奏はそれぞれの学校が積み重ねてきた成果です。
そして、この時期の演奏は過程。
ここからどうしていくのか!
が大切なわけです。
ここからだ!って思う人がいるのとは反対に、
ずっと文句ばかり言っている「お客様」もいます。(いるでしょ?どこの集団にも)
「お客様」はサービスを受ける側。
学校、教員はもちろん、先輩、同級生もサーブ(語源はSlave「奴隷」です)する側。
だから、文句が言えちゃう。
自分が何とかする!
とはならないのでしょう・・・。
幼さ。
それは未熟さ、幼さです。
自分で「開拓」していく力強さが欲しいのです。
足りないところがあるなら、自分で何ができるか考えて行動してほしいのです。
課題が山積みというのは「伸びしろ」しかない!と言い換えるのです。
有名なエピソードで、とある靴メーカーの営業が靴を履く習慣の無い国で販促の仕事を与えられた営業担当というものがあります。
一人は
「この国は誰も靴を履いていません。売れるわけがない!」
と言いました。
しかし、もう一人は
「この国は誰も靴を履いていません。全員に靴を売ることができます!」
と答えました。
どちらも正しい。
でも結果を出すのは、前向きに物事をとらえて行動した人です。
実力も運のうち
私が大好きなハーバード大学のサンデル先生。
この話は本当に納得がいく内容です。
学歴は本人の努力ではなく、生まれた家庭環境、経済環境に大きく影響を受けている。
つまり、実力をつけられるかどうかも「運」に左右される。
だから、「努力してつかんだんだ!」と正義のように振りかざすのはおかしいと。
「構造的な貧困」のように、「構造的な実力不足」もあるという考え方。
この考え方から見れば、日本に生まれて学校で吹奏楽部で活動できている人たちは「運」がある人たちです。
環境が整って、素晴らしい保護者に恵まれて、自分の要求に応えてくれる世界が存在しているのかもしれません。
ちなみに、我が家のアイドル次女(5歳)と同じ気持ちかもしれません。
彼女は常に家族全員(7人!)が自分に注目してくれると思っています。
食卓で会話が弾むと、「ね~ね~みんな聞いて!」と強制的に自分に注目を集めます。
すると、ほとんどの場合誰かが「何々?」って聞いてくれるのです。
家族のみんなが自分の事を大好き!と思っている事を日々感じながら、幸せな日々を過ごしています。
「なんでみんな私の事好きなの?」って真面目に聞いてきたりします。
いや~幸せでしょう。「悩み」が無いですから。
でも、その感覚はだんだん変わっていくものです。
小学校、中学校と成長していけば理想と現実がぶつかります。
そのギャップに悩むのが「思春期」ですから。
世の中思うようにいかないことばかり。
でも、そこで思い切り思い悩み、そしていつしか現実を受け入れるのです。
次のステップは「自分にできる事」に集中。
できないこと、足りないものに集中しても何も変わりません。
自分には何ができるのか、何で貢献できるのか、そして実際に行動し続ける。
そうやって少しずつ自分の居場所を作り上げていくのです。
自分の人生は自分で切り開かなければなりません。
誰もあなたの「心地よい」状態は作れません。
それが出来るのは自分自身です。
合う、合わないは関係ありません。
自分を周りに合わせるし、周りが自分に合わせてくれるように努力するのです。
まさに部活はその最たるもの。
自分たちの代で「歴史」を変えるんだ!という思い。
今までできなかったこと、改善すべき点、それらを自分たちの代で乗り越えていきたい!
そのために「自分が何ができるのか?」を常に考えて行動する。
これがリーダーでしょう。
「このバンド上手だよね。」、「このバンド下手だよね。」みたいに言っている人は
自分の居場所もまるで評論家のように批評します。
「ダメだよね~」って言い合うそこのあなた。
あなたもプレーヤーなんですよ!
もうやれることはありません!ってそれは嘘。
そんなことはありません。
必ず、何かできることはあります。
それが結果につながるかどうかは関係ありません。
結果は信じて、行動し続けるのがリーダーです。
今日であった20団体ほどの吹奏楽部。
それぞれに日々ドラマがあるんだろうな~と思いながら見ていました。
20人に満たない学校から、90人ほどの学校まで。
それぞれ真剣に悩み、行動し、挫折し、それでもチャレンジしているのでしょう。
な~んの問題も、悩みもない団体なんて一つもありません。
あるとすれば、それは仏の集団でしょう。すでに解脱してます。
高校生の時期に、あらゆる課題に正面から向き合い、諦めずにチャレンジする経験は貴重です。
自らの将来につながる、「人生経験」になることでしょう。
不動岡だけでなく、他の学校の苦労も感じて色んな感情が沸き上がりました。
一番の思いは、高校生っていいな~(戻りたいわけではないですが)ということ。
あの一生懸命さ。初々しさ。(だんだん慣れから、感動が少なくなるのです。年を取ると・・・)
一生に一度の高校生活。
文句ばっかり、言い訳ばかり言っていないで、自分の理想のために「行動」してください。
その行動の積み重ねがあなたの人生を作り上げます。
私も私の人生を素晴らしいものにするために行動します。
さ~明日からまた頑張りましょう!
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